この数日、ずっと気になっていた『ハードウェアハッカー』。私は目が良くないので、文字が拡大できる電子版でしか本をほぼ買わなくなったのですが、この本は全421ページもあります。
たぶん何度も前の箇所に戻ったりで読み返しながら読むことが多そうなので(以前、電子版で読んだ『メイカーズのエコシステム』がそうでした)、やっぱり紙版の方がいいかな…印刷の文字が大きかったら紙版にしようか…でもまずは書店に行って確認しなきゃ…と悩み続けてついに買ってしまいました!
近くにある大きな書店に片っ端に行ってみたのですが在庫なし。「お取り寄せになります」と言われて、大書店でも置く店と置かない店があるような…何度も挫折してようやく3日目にしてゲットできました。
ちょっと困ったのが、書店の店員さんに「それはどういう本なのですか?」と聞かれた時。
「パソコンの本ですか?」
「いえ、あの…その…」
「ハードウェア…電子工作関係でしょうか?」
「ええ…それとは…違うような…」
「読み物ですか?」
「ううーん…」
この本はなんと説明すればいいんでしょう?
店員さんは、どこのコーナーに置かれているものなのか、見当をつけたかっただけみたいですけど。
私としては、深センに関する本、今の中国を解き明かす本として読みたいわけで、そういう私にとっては「中国関連書籍」ですね。そういう範疇で考えたら、東方書店や内山書店にも置いているのかな?
帯を見ていても、そのあたりの苦心が伺えるようで、
表には「世界最先端のイノベーションを生み出す秘密がわかる」とあり、
- たった12ドルで携帯電話を作るには?
- 著作権に違反せずプロテクトを外すには?
- 人間の遺伝子をハックするには?
そしてエドワード・スノーデン氏のお名前も出てくる。ヤバそうな本じゃないですかw
帯の裏を見ると、「世界的なハードウェアハッキングの第一人者の考え方を実体験とともに体感する」とある。
昔、私が子供の頃、父が読書家だったので、私が本を読みたいと言えば何でも買ってくれたんですけど、買ってもらう前に説明が必要でして、もしこの本が私が子供の頃に出ていて、父に買ってもらおうとしたのなら、
「結局、それは何の本なんだ!」と怒られそうな気がしました。
▲こちらのブログ記事でも書きましたけど、私の父がパソコンに否定的で、私が興味津々ながらコンピューター関係に進まなかったのは、「父は自分自身が理解できないことを、子供に学ばせてはいけないと思っていた」からでして、そういう親の元で育つと反発で、「よくわからないけど面白そう!」という感覚が発達するわけです。
私自身、長年中国に関わってきて、最近は飽きちゃっているというのか、日本における「ありとあらゆる中国論」に既視感があって、新鮮味を感じられなくて、それで、「考えるより感じろ!」とばかりに、去年あたりからヒマがあれば、深センに入り浸っているんですけど、この本は、今まで私がほとんど関わってこなかった分野を熟知した米国人が書いた本を、同様に熟知している日本人の手によって翻訳したもの…ですから、ものすごく期待感高いのです。
読み終えたら、またこちらで感想を書こうと思います。

- 作者:アンドリュー“バニー"ファン,山形浩生,高須正和
- 出版社/メーカー:技術評論社
- 発売日: 2018/10/19
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