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香港の新幹線、マカオの新幹線

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香港の新幹線

以前、香港の街中を歩いていると、こんなお店をみつけました。

https://www.instagram.com/p/BNtTvCYhvau/

看板に大きく「新幹線」と書いています。一体何の店なのか…近寄ってよく見ると、テイクアウト専門の刺身専門店でした。

刺身」と「新幹線」は、何の関係もないのでは…と不思議な気分がしたものの、新幹線には「速い」という印象があるので、ネタの新鮮さとか、配達が速いとか(この店が配達をしているのかは不明ですが)、そういうイメージを店名に持たせているのではないでしょうか。

マカオの新幹線

マカオにも「新幹線」の看板はありました。

https://www.instagram.com/p/BNtTjYthGgJ/

こちらは旅行社でした。カラーリングがなんとなく新幹線っぽい(笑)。日本旅行専門ではないけど、マカオ人も日本への関心は高いので、日本のイメージを店名に持たせたのでしょうか。仕事が速そうな印象があります。

* * * * *

香港やマカオで、初めてこの手の看板を見た時は、「どうして新幹線なんだよ」と怪しげに思いましたが、あちらで「新幹線」は、すでに鉄道とは切り離されて、「速さ」や「高品質」を象徴する言葉になっているのではないでしょうか。

華人向けの製品やサービスなどの名前に「新幹線」をつけるのは、商標権の問題さえクリアできれば、面白い選択肢かも知れません。

香港を知るための60章 (エリア・スタディーズ142)

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沖縄のカタツムリ汁、中国の食用カタツムリ

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沖縄の歴史や文化を知る上で、あまり堅苦しくなく、気軽に読めるものはないのかな…と思っていたら、面白いツイッター・アカウントをみつけた。

▲こちらでは、『マンガ沖縄・琉球の歴史』の中身を少しづつ、ツイートで紹介してくれている。

マンガ 沖縄・琉球の歴史

マンガ 沖縄・琉球の歴史

 

その中に、気になる話があった。

 ▲「シマのテーゲー飯」という項目で、「カタツムリ汁」という料理が紹介されているのだ。

マンガを読む限り、美味しそうだ。

今でもカタツムリ汁を出す沖縄料理店はあるのだろうか?

沖縄のカタツムリ汁

マンガでは1970年代までは食べられていたというから、今でもカタツムリ汁を出す沖縄料理屋があるかも…と思って検索するもヒットなし。

▲マンガでは、カタツムリの種類について書いていなかったが、沖縄在住の人が運営するサイトで、アフリカマイマイを食べる記事はあった。

このサイトでは他のカタツムリも食べているが、こういう記事が成立することから考えて、今の沖縄でカタツムリは品種と関係なく、あまり一般的には食べられていないのだろうし、提供する店もないものと思われる。

香港のアフリカマイマイ

https://www.instagram.com/p/BN07-8Lhwtc/

先程の記事で思い出したが、2年前、香港に居た時、住宅街の公園で、大きなカタツムリをみつけて驚いたことがある。

好奇心旺盛な私としては、捕まえていじって遊んでみたかったが、先を急いでいたので、とりあえず写真を撮っただけで立ち去った。

その写真をツイートした後に、フォロワーの方から教えてもらったのだが、このカタツムリは「アフリカマイマイ」というもので、危険な寄生虫を持っているので触れてはいけないらしい。

しかし、先程の記事では美味しく食べているので、取り扱いに注意して食べれば問題ないのだろう。

それにしても…私は中国で色んなものを食べてきたつもりだが、今までカタツムリだけは食べたことがない。

二本足は親以外、四本足は机と椅子以外なんでも食べる中国人が、カタツムリを食べないわけがないだろう。

それに、アフリカマイマイは、香港の住宅付近の公園で普通に生息しているわけで、たぶん大陸にもいるだろうし、そうであれば捕まえて食べている中国人がいるはずだ。

中国における食用カタツムリは11種類…その内2つはアフリカマイマイ

▲こちらに現在、中国で食用とされているカタツムリの解説があった。

  1. 褐云玛瑙蜗牛(これはアフリカマイマイらしい)
  2. 高大环口蜗牛(中国の草むらにいる一般的なもの)
  3. 海南坚蜗牛(海南坚螺の名でウィキペディア中文版に解説あり。広東、海南、広西に生息)
  4. 皱疤坚蜗牛(皱疤坚螺の名で百度百科に解説あり。漢方薬に使われるようだ)
  5. 江西巴蜗牛(百度百科に解説あり。中国各地に広く生息する)
  6. 马氏巴蜗牛(百度百科に解説あり。吉林、遼寧、長白山に生息)
  7. 白玉蜗牛(百度百科に解説あり。アフリカマイマイの一種)

中国で食用にされているカタツムリは11種類との情報であったが、紹介されているのはこの7種だけであった。

しかも、1番目の「褐雲瑪瑙蝸牛」と7番目の「白玉蝸牛」はアフリカマイマイのことなので、中国ではしっかり食用として定着している…ということなのだろう。

世界で最も一般的に食べられているカタツムリはアフリカマイマイ?

先程の中文記事の続きを読むと、アフリカマイマイの解説に次のような記載がある。以下要訳すると…

瑪瑙蝸牛

  • 台湾人は「露螺」と呼び、広東一帯では「東風螺」と呼ぶ。
  • アフリカ東部のマダガスカル島の原産。
  • 世界最大のカタツムリ。故にアフリカマイマイ(非洲大蝸牛)と呼ばれる。
  • アフリカ西部地区、特に黄金海岸の居民は、カタツムリを唯一の動物性蛋白質としている。
  • この種のカタツムリは肉質が美味であり、欧米のシェフから大変人気があり、アフリカマイマイは現在世界で主に食べられるカタツムリとなった。
  • 中国で普遍的に養殖されている品種は白玉蝸牛である。肉が雪のように白いためこの名がついた。
  • 白玉蝸牛は中国で特殊な動物の1つであり、特殊価値、特殊栄養、特殊風味、特別用途を備えている。
  • 肉質はよく肥え太って、栄養豊富、高タンパク、低脂肪、20種類のアミノ酸を持ち、宇宙飛行士とスポーツ選手の最良の滋養補給品となっている
  • 白玉蝸牛は瑪瑙蝸牛の変異品種である。養殖方法は基本同じだが、要食事の衛生条件は更に高いものが要求され、販売される際の価値も高い。

こんな風に書かれると、アフリカマイマイはとても美味しく良いもののように思えてくる。

ところが、百度百科でアフリカマイマイの解説を読むと、日本と同じく危険な外来生物として紹介されているし、食用も薦められていない…一体どういうことなのか?

アフリカマイマイをこっそり養殖?

上掲の百度百科のアフリカマイマイに関する紹介の中で、福建省の福州で巨大カタツムリが発見された…との記載がある。ここを要訳すると…

  • 2014年7月、福州市銅盤路の付近で、1匹の巨大カタツムリが目撃された。
  • 専門家の鑑定によれば、これはアフリカマイマイであった。
  • 1980年代、かつて福建では養殖がされていたが、禁止された後、養殖業者がアフリカマイマイを野外に放棄した。
  • これらのカタツムリは破壊力が強く、500種類の作物に危害を及ぼし、コンクリートでも食べてしまう。
  • 結核と脳膜炎を媒介するため、手で触れてはならず、食べてもいけない。
  • 中国では養殖が禁じられたが、この度,福州で発見されたのは、こっそりと養殖されているものと疑われる。

情報を整理すると、アフリカマイマイは「中国外来入侵物種リスト」(中国外来入侵物种名単)にも加えられ、病気を媒介するので「中国国家出入境二類検疫性有害生物」(中国国家进出境二类检疫性有害生物)にも指定されているけれど、どちらかと言えば、農作物への被害が甚大なために危険視&禁止されているものであり、病気を媒介云々は二の次で、こっそり養殖する人がいるのは、これが食用として取引されているからだろう。

▲白玉蝸牛の養殖に関するサイトもあるので、中国でアフリカマイマイの養殖が完全禁止になっているのではなく、一部の業者には許されているのではないだろうか。

百度で「白玉蝸牛価格」で検索すると、たくさん出て来るし

▲アリババでも販売されている。

中国人は何でも食べるけど、好き嫌いはある。

アフリカマイマイは美味とされながらも、中国では危険な動物として指定を受けており、一般での養殖は禁じられている。それでも養殖のサイトがあったり、アリババで販売されていたりするのは、主目的としては欧米への輸出があり、一部が中国に流通しているんじゃないかと思われる(アリババを見ても、カタツムリは「フランスのエスカルゴ」(法式焗蝸牛)として売られているケースが多いようだ)。

アフリカマイマイ以外の食用カタツムリもあるものの、私はカタツムリ料理を中国で見かけたこともない。市場で売っているのも見たことがない。

百度で「蜗牛能吃」(カタツムリは食べれる?)で検索すると、この質問をしている中国人の書き込みがたくさんヒットする。それらを読むと、漢方薬に使用するとの記載、野生のものは寄生虫がいるから危ないとの警告などが多い。たぶん、今の中国人にとっても、カタツムリはあまり馴染みがない食材ではないだろうか。

▲「白玉蝸牛は一斤幾らですか?」との質問を見ると、

市场平均价5元/斤,另外白玉蜗牛在中国没有市场,白玉蜗牛的肉有一种象蚯蚓一样的土臭味,中国人非常讨厌这种味,不爱吃,在国内无市场。

市場平均5元/斤だが、白玉蝸牛は中国に市場がなく、白玉蝸牛の肉はミミズのような土臭さがあり、中国人は非常にこの味を嫌い、食べたがらない。国内に市場はない。

 私の中国人の友人にも聞いてみたけれど、「フランス料理で食べたけど、臭くて美味しくなかった」とのこと。

中国人は何でも食べると言われるけれど、実際のところ「好き嫌い」があり、カタツムリは好まれない食材に属するようだ。

沖縄ではカタツムリ汁のようなものが食べられることがあったものの、中国では薬用以外の用途で、積極的には食べられず、調理法も発展することがなかったのではないだろうか。

ギャバン エスカルゴ 36匹 425g(4号缶)

ギャバン エスカルゴ 36匹 425g(4号缶)

 

▲アマゾンで検索してみると、現在取り扱いがあるのはフランス産かインドネシア産。中国産のものは見当たらなかった。日本では中国産そのものの印象が悪いので、扱わないのかも知れないが、アジアにおける食用カタツムリ養殖としてはインドネシアの方がメインなのかも知れない。

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時々犬になりたい時があります

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2005年の反日デモの前後、私は上海にいたのですが、レストランで日本語で話していたら、いきなり後ろから頭を叩かれたりとか、中国人が言い掛かりをつけて来たりで、面倒な目に遭ったことが何度かありました。

だから、外にいる時は日本人とバレないように、日本語を使わないようにしていました。

当時の事情を知らない人が聞くと、私が過敏すぎるとか、大袈裟に思えるかもしれません。

私の友人の中国人は、日本車に乗っていたのですが、ダッシュボードにわざわざ五星紅旗(中国の国旗)を飾っておりました。

こうしておかないと、反日の中国人に、クルマを傷つけられたり、壊されたりするとのことで、中国人もそういう配慮が必要だったわけです。

上海の市場にて

今でも上海では、五星紅旗を飾った日本車、五星紅旗のステッカーを貼った日本車、「日本車を買ってすみません」みたいなメッセージのステッカーを貼った日本車をたまに見かけますが、上海の市場でちょっと変わったTシャツを着た人をみつけました。

https://www.instagram.com/p/BN25F4FhbYX/

見た目、日本人っぽくない感じの人でした。上海の市場にタマゴを買いに来ているわけですから、たぶん日本人じゃないのだろうな…と思います。それにしてもこのTシャツってどこで売っているんでしょうね? 

 
日本の「豊天商店」というショップが販売しているものらしいですが、なぜ上海の中国人が着ているんでしょうか。上海でも売っているのかな…

「日本製以外でないとダメ」だった理由

05年の反日デモの後に、友人の中国人が、「MP3プレーヤーを買いたいけど日本製以外でオススメある?」と聞かれて、「どうして日本製以外でないとダメなの?」と質問してみたら、「会社に日本製品を持っていくと、同僚にいじめる人がいるから」と言っていたことがあります。
 
そういう状況だったら、日本語の書いたTシャツとか着るのはNGだったと思うんですけど、今は日本語が書かれたTシャツを着て、地元の人しか来ないような市場に買い物に行っても全然問題ないわけで、中国もこの10年ぐらいで随分変わったなぁ…と思ったわけです。
 
とはいえ、 「コロッ」と変わるものなら、また「コロッ」と元に戻ることはあると思いますけどね。 とりあえず、上海で反日は過去のものになっているようです。
「反日」中国の文明史 (ちくま新書)

「反日」中国の文明史 (ちくま新書)

 

肥腸(フェイチャン)を食べてお腹を壊した件

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ツイッターで時折、私が中国で食べた美味しいものを紹介していると、「大丈夫なんですか?」という質問が寄せられることがある。

不衛生であるとか、毒が入っているんじゃないか…という指摘であろう。

日本のマスコミが中国の食べ物を紹介する時は、ネガティブな取り上げ方が少なくないので、「中国の食べ物=毒」という印象を持っている人がいるわけだ。

私が故意に毒入りの食べ物を「美味しい」と紹介するわけもなく、毒に当って死んでいればツイッターで紹介できるわけもなく、死なないまでも体調不良を感じていれば、まずはそのことを報告するだろうし(黒色中国とは本来、中国のネガティブな情報を紹介するものだ)、もし毒入りの食べ物を売る店があれば、先に中国人が大騒ぎをして商売を続けられなくなるだろう。

場所によっては、悪辣な衛生環境で調理していたり、マガイものや汚染された素材を使っている店もあるのだろうけど、そもそも私はそういう店に行かないし、そういう店の料理が美味いわけもなく、私もいちいち紹介することもない。

だから、わざわざ「大丈夫なんですか?」と聞いてくるのは愚問の極みと思うのだが、日本のマスコミがそういう「自分の頭で考えない」「マスコミの情報を鵜呑みにする」日本人を作っているわけで、世の中的には、そういう人達の方が正しい、常識的な社会人なのである。

こういう人に反論して、「大丈夫ですよ」「中国の食べ物の全てに毒が入っているわけではありません」と当たり前のことを言うのは、なんだか日本の常識に対抗しているような、反社会的な行為をやってるような気分になってくる。

だから、ツイッターではあまり中国の食べ物について書かないようになってしまった。

「見下す口実」を求める人達 

ツイッターで7年間、24万ツイートをつぶやいてきて、わかってきたのは、単純に「美味しい」という話よりも、「アイツらはこんな変なものを食ってる」「残酷で野蛮な食習慣がある」「不衛生だ」「汚染されてるから危険」というようなネガティブな情報の方がウケが良い…ということだ。

これは自己防衛のために警戒しているのもあるだろうけど、要するに他国や他民族、異文化を見下す口実が求められているのだろうな…と思われる。

私のツイートやブログでも、奇食や食の安全について取り扱うことはある。それは私の知的好奇心の対象になる範囲で、広く知られている方が公共の利益になると判断される場合である。それでも、部分的にはレイシズムに協力するようなことになるので、食べ物ネタは結構取り扱いが難しかったりするのだ。

肥腸(フェイチャン)について

やっと本題に入るが、そういう諸事情の中で、「肥腸」(フェイチャン)をどのように扱えばいいのか、ちょっと悩んでいた。2年前に食べたもので、とっても美味しかったのだけれど、これをどう紹介すればいいのか、考え込んでしまったのである。

https://www.instagram.com/p/BN5jiLPhi7B/

「肥腸」は豚の大腸の別称で、これを使った料理そのものを「肥腸」と呼んだりもする。写真のように、真っ白でプルプルである。

2年前、上海に居た時に友人が「美味しいものがあるから食べに行こうぜ」と誘ってくれた。

5人ぐらいで出かけたのだが、みんながノリノリの状態で、「肥腸(フェイチャン)は非常(フェイチャン)美味いぜw」とか言ってる。「肥腸」と「非常」は中国語で同音である。よっぽどみんなお気に入りらしい。

ある店が特別美味しい肥腸を出すとのことだが、話によると一般の人は利用できない店だとかで、この時は特別に友人のコネで入れてもらえた。

私が食べたこの肥腸の料理は、新鮮な豚の大腸を茹でて、ブツ切りにし、それをニンニク醤油につけて食べる…というただそれだけのものである。

新鮮な豚の大腸は、香りからして違う。嫌なニオイ、臭みが全くしない。食感はプルプルして柔らかく喉越しが滑らかである。肉は厚みがあって、適度な脂が乗っていて、ニンニク醤油がよく合う。さっぱりして、シツコクなく、これだけでビールが何リットルも飲めそうな素晴らしい料理だ。

この店は新鮮な豚の大腸を確保するルートがあり、それで極上の肥豚を提供できるので有名らしいのだ。ほとんど、肥腸専門店と言ってもいい。

この時は5人で狂ったように肥腸を食べまくった。おかわりをたくさん頼み、5人がかりでタラフク食べて、大満足であった。

では、なぜこれを紹介するのに、私が困ってしまうのか。

要するに、この料理は「大丈夫じゃなかった」からだ。

激しい腹痛と下痢

肥腸を食べた翌朝、激しい腹痛を感じて、ずっとトイレに入りっぱなし。何か変なもの食べたっけ?と思うものの、心当たりが全くない。

他の友人たちは全く異常がない。私だけが激しい腹痛と下痢を引き起こしている。

この日はおとなしく家の中で安静にしておいた。

その次の日も腹痛による疲れで、家の外に出たくなかったけれど、何か食べなくてはいけない。体力はある程度回復して、腹痛・下痢も収まっていたので、食欲はある。

冷蔵庫を見ると、肥腸の残りをテイクアウトしたのが入っていた。あんまりたくさん頼みすぎたので、ちょうど半人前ぐらい残っていたのだ。

腐ってはないが、二日前のものなので、食べるには加熱しなければ…と思い、インスタントラーメンに入れてよく煮て食べることにした。

醤油味のインスタントラーメンのダシがよく染みて、肥腸はとても美味しかった。

すると、しばらくしてから、また腹痛が始まり、ヒドイ下痢を起こした。それでまた1日家の中で安静にしておくことになったのだ。どうやら肥腸が原因であるらしい。

「ジエン」とは?

同じものを食べても友人たちは何ともない。私だけは激しい腹痛と下痢になる。翌日安静にしてほとんど何も食べず、翌々日に肥腸入りラーメンを食べてまた腹痛と下痢を起こしたのだから、肥腸が「犯人」と思われる。

飲食関連で働いていた友人に聞くと、「ジエン」のせいではないかと言う。音を聞いただけでは何のことかわからないので、書いてもらうと「」という見慣れない字だった。

」は、辞書を引くと、「アルカリ」とか「炭酸ソーダ」という訳が出て来る。

百度百科で「食用碱」を引くと、

食用碱为纯碱(碳酸钠)(化学式Na2CO3)与小苏打(碳酸氢钠)(化学式NaHCO3)的混合物

食用碱は炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウム(重曹)の混合物である

…と書いてある。

友人が言うには、肥腸は白いほどキレイで美味しく見えるので、豚の大腸を洗浄する際に、ジエンを使っているのではないか…とのことである。「でも、どうしてオマエだけ腹痛を起こして、オレたちはなんとも無いのだろうね…」友人は首をかしげた。

白いものを食べない

後日、ある女の子を食事をしていると、彼女はタケノコを避けて食べなかった。普通、中国女子はタケノコが好きなものである。「タケノコが嫌いなんですか?」と聞いてみると、「あのタケノコは白すぎるから食べないの」と言う。

詳しく聞いてみると、中国でタケノコとかモヤシなどは、白いほど高く売れるので、漂白しているものがあるらしく、それらは身体に悪いらしい。

肌に悪いから食べないの。自然な色のものなら食べるけど…

…という回答であった。

たぶん、肥腸もなんらかの漂白が行われており、それがジエンによるものなのか、別の漂白剤を使われているのかは不明だけど、友人たちはそういうのに既に慣れているので、腹痛を起こさず、下痢にもならないのではないか。

私はそれらの漂白成分に対して慣れてないので、体調不良を起こすのではないかと思われる。

ツイッターでこういう長い説明が必要なものは、部分的に切り取って誤解されたり、故意に曲解して難癖をつけてくる人がいるので、肥腸の紹介はブログで行うことにした。

白さと美味さは無関係と思われるので、色が少々悪くても、漂白処理を行っていない安全な肥腸があれば美味しく戴けるのではないだろうか。

肥腸には他の調理法もあり、炒めたり、醤油煮込みにしたりするものもあるので、それだと漂白は関係ない。たぶん腹痛とも無縁と思われる。

中国食品工場のブラックホール (扶桑社新書)

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日本車に乗る中国人が反日デモで車を壊されないようにしている予防策

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先日、こちらの記事は予想外に多くの人に読まれました。ありがとうございます。

中国で反日の人に嫌がらせを受けた、暴力を振るわれた…という話をツイッターで書くと、中国大好き!な人から、「オマエが何かしたんだろ!」などと、私から中国人に何か悪いことをしたから、仕返しされたんだろう、オマエなんかやられて当然だ…というお叱りを受けることがあります。

ようするに、中国人は悪くない、何もされてないのに中国人が悪いことをするわけがない、全てオマエが悪い、自分のことを棚に上げて、中国人の悪口を言うな…という話です。

私は中国にいる時は1人の時間が多いし、全くのアウェイだし、自分から中国人に嫌がらせをしたり、手を出したり…そんなの怖くて、絶対できません。そもそも、そんな下らないことをやる気もありません。

反日の犠牲になるのは日本人だけではない

ただ、中国の反日の犠牲になるのは、日本人だけではありませんでして、先日の記事でも書きましたけど、中国で日本車に乗っている中国人は、反日の人に車を破壊されないように、車内に五星紅旗(中国の国旗)を飾ったりで、予防策をとっていたりします。

クルマは日本車だけど、愛国心はありますよ!」という意思表示ですね。自分から何か悪いことをしなくても、中国では日本車に乗っているだけで、嫌がらせの対象になるわけです。

ところが、車内に五星紅旗を飾っていても、気づいてもらえなければ、意味がないわけで、中国人も色々と対策を考えるようです。

三菱自動車中国愛国者仕様

https://www.instagram.com/p/BDsjaCdkEgg/

ちょっと細工が雑ですけど、少し離れてみたら結構カッコ良かったりします。

反日の中国人は、エンブレムを見て日本車かどうかを判断して破壊行為に及ぶわけですが、これだと、「これは日本車だが、持ち主は中国愛にあふれる立派な愛国者だ」と一目でわかりますね。

鈴木自動車中国愛国者仕様 

https://www.instagram.com/p/BDskEO2EEhq/

これって、スズキの「S」に赤いシールを貼って、上に黄色い星を貼っただけですね。

ちょっとハミ出てたりして、加工が雑ですけど、よくこんなの思いつきますね。

私からすると、こういう細工は、「愛国心がありますよ!」というより、中国の愛国者をおちょくっているようにも見えるんですが…中国の愛国者はこれでOKなのでしょうか。たぶん、中国の愛国者は寛容な心の持ち主に違いありません。

2005年の反日デモの映像

こちらは2005年の上海での反日デモの映像ですが、中国人女性が乗る日本車が群衆に囲まれて攻撃を受けています。

もう11年前のことじゃないか…という人もいると思いますが、2012年の反日デモにおいても日本車は破壊されているので、全く過去のこととも言えないのですね。

先日の記事で書いたように、上海では既に反日は過去のことで、もう繰り返されることはないと思います。でも、また尖閣問題とかで大騒ぎになれば、反日感情が沸騰することもありえるでしょう。油断禁物、何事も日頃からの用心が肝心…ということではないでしょうか。 

「反日」中国の文明史 (ちくま新書)

「反日」中国の文明史 (ちくま新書)

 

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【沖縄・オスプレイ墜落】中国で「不時着」「墜落」のどちらで報道されているかを調べてみました

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ツイッターでの話題は現在、オスプレイの件ばかりになっていますが、主に「不時着」か「墜落」かという言葉の問題が争点になっているみたいです。

航続距離が長いオスプレイは、沖縄からだと中国や台湾、フィリピンあたりまで到達できるので、それを嫌がる中国が、沖縄で反オスプレイの工作活動をやらせている…という実しやかな噂もよく目にします。

f:id:blackchinainfo:20161214175246j:plain

▲【参考写真】MV-22Bオスプレイ

そこで、今回のオスプレイの件について、中国では「墜落」と「不時着」のどちらで報道されているのかを調べてみました。

 【環球時報】沖縄近海に「墜落」

中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、中国の「産経新聞」とも呼ばれているアチラ側の強硬派で、日本に関しては批判的、挑発的な記事が多いことで知られていますが、今回のオスプレイの件については「墜落」という言葉を使っています。

報道の見出しは、「米軍の『オスプレイ』輸送機1機が沖縄近海で墜落、当地民衆の抗議を引き起こしている」というもの。もう一つ付け加えると、オスプレイは沖縄県名護市から1kmのところで海に堕ちた…と書いてあります。

環球時報は共同通信の報道を引用しています。

共同通信を関連報道を見ると、

▲今朝の5時18分に配信された記事では「不時着」となっていますが、その後の記事はほとんど「墜落」となっています。たぶん5時18分の報道では防衛省の公式発表をそのまま掲載したのではないでしょうか。

ちなみに同じ環球網でも、

坠海」(堕海)と表記した報道もあり、つまり「海に堕ちた」ということですね。

【鳳凰網】「沖縄近海で不時着」

鳳凰網」の運営母体である鳳凰衛視(フェニックス・テレビ)は香港に拠点を置く中国語圏向けの民間放送です。

全世界の華人向けのCNN」を目指していると言われるものの、中国当局寄りの姿勢が見られ、会長兼CEOの劉長楽氏は人民解放軍出身者であったりします。

しかし、今回のオスプレイ墜落の報道を鳳凰網で見てみると、「迫降」という言葉を使っています。

▲こちらのネット辞書によれば、「迫降」の日本語訳は「不時着」。しかし、英語訳を見ると、「crash landing」と書いてある。

鳳凰網の報道のソースは「中新社」になっており、これは「中国新聞社」のことです。

ウィキペディアによれば、東京にも支局があります。たぶん、中国新聞社東京支局は、防衛省の発表を使って「不時着」という日本語の訳として中国語では「迫降」と表記したのではないでしょうか。

ちなみに、鳳凰網のニュースでは、その後に、共同通信の報道も引用していますが、「墜落」の言葉は使用せずに、全文を「迫降」で統一しています。

【新華網】「沖縄付近海域に不時着」

「新華網」は中華人民共和国の国営通信社である「新華社」が運営するサイト。

ウィキペディアによれば、

新華社は『中国共産党中央宣伝部直属の機関』であるため、日本のメディアで「新華社によると」といった伝え方をした時は、中国政府及び中国共産党の公式見解を発表報道している

 …とあります。

中共直属の通信社ですが、そこの報道では「迫降」(不時着)となっています。

新華社は東京に支局があるものの、ニュースを読むと、「日本のメディアによれば」と書いてあるから、日本の報道機関各社の発表を参考にしたのではないでしょうか。

文中には共同通信のことも出て来ますが、一環して「迫降」(不時着)という言葉に統一しています。

* * * * *

とりあえず、中国の報道機関の中から、有名どころをピックアップしてみたけれど、いま日本で騒いでいる「墜落」か「不時着」かというのは、中国ではあまり気にしていないし、意図もされていないのでは…と思われます。

ちなみに、私はこの記事のタイトルで「墜落」という言葉を使いましたが、私もどちらにすべきか悩みました。

そこで、ツイッターの情報を見ると、米軍の準機関紙である「星条旗新聞」では「クラッシュ」(墜落)という言葉を使って報道されているそうなので、「墜落」という言葉を使うことにしました。

あれは墜落じゃなくて、不時着だろ!」とお怒りの方がいらっしゃいましたら、抗議・苦情などは、星条旗新聞までお願いいたします。

▲こちらが星条旗新聞のメールフォームとなっております。

オキナワ論 在沖縄海兵隊元幹部の告白 (新潮新書)

オキナワ論 在沖縄海兵隊元幹部の告白 (新潮新書)

 

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上海の南京路で中華民国総統を見かけた件

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https://www.instagram.com/p/BOBY9mThF2m/

2014年の夏、上海の南京路を散歩していると、台湾牛肉麺の店で、どこかで見覚えのある人物を見かけました…

「台北国際牛肉麺フェア」3回連続優勝の名店

https://www.instagram.com/p/BOBZBFhBO1s/

馬英九!

当時、彼は現役の中華民国総統でした。現役の中華民国総統の等身大写真が、中華人民共和国の有名な都市で、堂々と飾られているのには驚きました。

こちらのお店は、「台北国際牛肉麺フェア」で3回連続優勝したそうで、この写真はその際の受賞のものだそうです。

馬英九は以前、台北市長を勤めていたので、その際の写真なのかも知れません。よく見ると写真の馬英九は若々しいです。

同じように、蔡英文さんの等身大写真は、上海のどこかの店先に飾っても大丈夫なんだろうか…やっぱりダメなような気がします。

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【考察】中国海軍が南シナ海で調査中の米無人潜水機を奪う「根拠」とは?

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 今朝からこの件で騒がしくなっております。ようするに、中国が泥棒した…ということなんですけど、今のところ中国側からの反論はなし。

でも、理屈をこねるのが上手い中国ですから、何か口実は作り出すと思います。そこで今わかる範囲で、なぜ中国海軍が米海軍のものを盗んだのか、考えてみようと思います。

中国の報道:米軍は海底地形をスキャンしていた?

美称中国海军在南海捕获美军无人水下潜航器_军事_环球网

▲現在、中国のニュースで見当たる関連のものはこれ。

中国では、こうした事件の時にすぐに自主的な報道せずに、「海外のメディアではこういうことを言ってるよ」というのをまず出してくるパターンがあります。

でも、こういうニュースの中で、迂遠に本音を漏らすことがあるので、一応目を通すと…ありました。

美国的无人潜航器使用历史不短,而上一次无人潜航器备受关注的情况还要追溯到2014年马航MH370事故的搜救上,美国使用了当时世界最先进的“蓝鳍21”无人潜航器。

これに続く文章は長いので、いつものようにいちいち要訳しませんけど、手短に言うと、米国は2014年のマレーシア航空370便墜落事故の時にブラックボックスを探すため、無人潜水機(Bluefin-21)を使ったけれど、この無人潜水機にはいろいろな計測用の機器が搭載されていて、海底地形をスキャンしたり、金属をさがしたりできるんだよね…ということを書いています。

今回、米海軍は海底地形のスキャンをしていたのだ!とは書いてないんですけど、「あれはそういうことできるんだよね」とかなりの字数をさいて、米側の報道の後に付け加えているのです。

ようするに、「海底地形をスキャンしてたんだろ」という話にしたい…中国人民にはそう思って欲しいのでしょう。

でも、なぜあの場所で米海軍が海底地形をスキャンしていたら、中国海軍が無人潜水機を盗んでもいいのか。次のような「口実」が考えられます。

「中国EEZ内での無許可の軍事活動、情報収集」

f:id:blackchinainfo:20161217182205j:plain

中国はスカボロー礁を実効支配し、領有を主張しているので、その200海里(370.4km…地図上の赤の線)内は中国のEEZ(排他的経済水域)となります。

▲こちらによれば、

米当局者によると、現場は南シナ海の公海上で、フィリピン北部ルソン島のスービック湾の港町から約160キロ沖合の地点。

…とあります。

「港町」がどのあたりか不明なので、スービック湾の入り口あたりを中心に160kmの円周を緑色の線で地図上に書いてみましたけど、中国が200海里まるまるEEZを主張しなくても、今回の米無人潜水機は、中国の主張すると思われるEEZにかなり踏み込んでいるのがわかります。

中国のEEZ解釈

▲こちらの記事に古森さんが中国のEEZへの対応をまとめてくれていますけど、ちょっと引用すると

EEZとは1994年発効の国連海洋法条約で、沿岸から200カイリの範囲内で沿岸国の経済開発の主権を認めた水域である。ただし軍事的活動には沿岸国の主権は適用されず、各国とも軍艦などは相互のEEZ内で自由に活動させてきた。

 だが中国は大陸棚の末端までを自国のEEZだと宣言するだけでなく、他国の軍事活動への主権も主張し、自国のEEZ内の他国の軍艦の航行などに事前の承認を求めてきた。米国など各国はその要求を一方的だとして排し、中国EEZ内での軍事活動を続け、対立の原因ともなってきた。

今回、中国海軍がどのような判断に基いて、米無人潜水機を「回収」し、今後中国政府がどのような見解を出すのか、まだわかりませんけど、背景としてはこのような状況があるものと思われます。

サブマリナーカメラ

サブマリナーカメラ

 

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▲こちらでも中国のEEZ問題に触れています。


インスタグラムでやってみた「ウケる写真」の実験の数々

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▲調子にのって、こういう記事を書いたものの、その後は低迷しておりまして、しばらくフォロワー200台の半ばで上がったり下がったりを繰り返しています。

上の記事の絡みで、こちらにインスタグラムの「コツ」を求めて検索でやってくる人が結構いますので、上手く行ってないなりに、最近の「報告」をしてみようと思いました。

組写真&ブログ連携は疲れました

どうせならば…と思い、「写真3枚1組」で、1テーマにつき5つのネタでインスタグラムに投稿して、それをブログの記事にもする…というのを今年の5~6月にかけてやってみたのですが、これは手間がかかりますね。非常に疲れました。

取り組みとしては面白いかな…と思ったんですけど、1つのテーマに絞って写真の選定⇒3枚をフォトショップで加工⇒それを5回繰り返す⇒インスタグラムに投稿⇒ブログ記事を書く…⇒1日1記事公開⇒ツイッターで告知というのは予想外に「重労働」でした。

最初からこういうコンセプトで見せることを考えて撮った写真でもないので、昔の写真フォルダーをずっと眺めて、差し替えたり、組み替えたりしている内に、すぐ時間が過ぎて、目が痛くなってきます。

テーマの作り方と、写真加工と文章の修行には良かったけれど、負担が多すぎて、これは趣味や余暇の範囲でずっと継続するのは不可能です。6テーマ作った段階で継続断念しました。

意外な写真が意外にウケる

そこで、気楽に単発もので、実験的に色んな写真を、インスタグラムで投稿することにしました。

インスタグラムで食べ物の写真を投稿すると、そこそこ「いいね」は集まってしまうので(食べ物専門のインスタグラマーはかなり多いためでしょう)、食べ物系は禁じ手にして、どんなタイプの写真がウケるのかを探ってみたのですが、「意外な写真が意外にウケる」のがわかってきました。

現在「いいね」最高の写真

https://www.instagram.com/p/BOBZBFhBO1s/

現在、私がインスタグラムに投稿した写真の中で、最も「いいね」がたくさん付いているのはこちら。

こういう有名人&ネタ系の写真はやっぱりウケが良いようで…それと、インスタグラムに参加しているのは中華圏の人もそこそこいるみたいで、この写真はそれがウケたのかも知れません。

西洋人はローキーの写真が好き?

https://www.instagram.com/p/BNtRb5shTqU/

▲インスタグラムは外国人…特に西洋人の利用者が多いと思うのですが、以前、西洋人は暗い、ローキーな写真が好き…という話をどこかで読んだことがあるので、それを思い出して、暗めの絵を探して、それを更にローキーに仕上げてみました。これは「いいね」の数が現在41ですけど、投稿時の「いいね」の伸びが非常に良かったです。

西洋人は雑多なアジアの写真が好き?

https://www.instagram.com/p/BNtUuEABKY7/

西洋人は雑多な感じのアジアの街の写真が好き…という話を以前どこかで読んだ覚えがあります。西洋にはそういう街の風景が少ないから、アジアに興味を持つ西洋人は雑多な感じに引かれる…そういう理屈だったと思うんですけど、そんなのあったっけ…と探してみたのがこの写真。現在、集めた「いいね」は59。これも、投稿直後の「いいね」の伸びが非常に良かったです。

https://www.instagram.com/p/BN5faNah_HV/

▲これも、似たようなタイプの写真でしたが、こちらは「いいね」の伸びが今ひとつでした。

西洋人は「形」と「色」にひかれる? 

私の場合、中国・香港での旅行や滞在中に撮影した「記録」的な写真が多いのですが、「美味しかったよー(^^)」「こんな面白いの見つけました!」みたいなのとは別で、造形とか色だけの面白さで撮った写真は西洋人…これは西洋人に限らないか…写真好きな人にウケがいいのは何となく知っていたので、この写真なんかいいんじゃないかな…と思って投稿してみました。

https://www.instagram.com/p/BNwYOhchIQE/

香港の地下鉄駅の構内の写真。たしか「天后」駅だったと記憶しているのですが。

集めた「いいね」は51。単に地下鉄の駅の赤い柱と壁を撮っただけなんですけど、結構ウケました。

ちなみにこれはツイッターでも投稿しましたが、全然反応がありませんでした。インスタグラムとツイッターで、同じ写真を同じように投稿しても全然ウケは違う。

インスタグラムはあくまでも「視神経のSNS」で、細かい理屈を言わなくても、面白そうな色や形をしていたら、「いいね」はつく。ツイッターはそうじゃないんだな…と気付かされました。

「雑多」+「色」、スマホ画面でもわかりやすい写真

https://www.instagram.com/p/BNtcgNhhbKr/

夜市の雑多でカラフルな雰囲気って、水平方向に展開するから、見下ろせる位置をみつけて撮影する必要があるし、そういう状況でないと上手く1枚の写真に収まらないのですが、大きな1つの立体物で雑多でカラフルなのが出せたらいいのに…と思い、探したのがこの写真。これもそこそこウケがよくて「いいね」は現在45。赤色って、刺激的なので、目につきやすいのかも知れません。ところが…

https://www.instagram.com/p/BNjO6X8hI2P/

▲こちらの写真はそこそこ自信あったのですが、あんまりウケませんでした。現在集まった「いいね」は27だけ。もうちょっとシンプルな写真の方が良いのかも。

インスタグラムって大体の人がスマホでやってますから、小さい画面でも一目でわかるようなイメージが向いているかも知れません。

https://www.instagram.com/p/BM8vHamBzOI/

▲こちらはツイッターの方ではウケが良かったけど、インスタグラムでは今ひとつでした。ツイッターだと少しでも面白い「発見感」があるとどんどんRTしてもらえますけど、この写真はスマホの小さな画面だと一目で何なのか理解できないので、「いいね」もつかず、スルーされちゃうのかも…と思いました。

絵葉書みたいな写真のウケはそこそこ止まり

https://www.instagram.com/p/BNJauIthII6/

西洋人ウケを狙って「アジアの旅情」を感じさせる写真を出してみたのがこれ。現在「いいね」は30ですから、私の今のアベレージでいえば、多からず少なからず。旅先で売られる絵葉書で使われそうな絵柄で私は今ひとつの写真と思いながら投稿してみたのですが、自分が「今ひとつ」と思いながら投降した写真は、やはりその程度の結果にしかならないのでしょう。

* * * * *

インスタグラムは「写真」がメインで、言葉の壁があまりないSNSなので、西洋人ウケを狙ってみたのが、この間の「実験」のテーマでしたけど、結果的には馬英九の写真が一番ウケたわけで、あんまり西洋人ウケとか考えても意味ないのかな…というのが正直なところ。やっぱり、自分が好きな写真を投稿するのが一番ですね。最近はブログで使う写真を、記事執筆前に加工して貯めておくためにインスタグラムを利用しているような状況です。

「暮らし」を撮る大人のインスタグラム (オレンジページムック)

「暮らし」を撮る大人のインスタグラム (オレンジページムック)

 

中国のお年玉袋、日本のお年玉袋

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毎年この時期になると、新年を迎える用意で忙しいですが、悩みのタネの1つが「お年玉」。

中身」も悩ましいですが(笑)、忙しい年末に、お年玉袋を用意しなきゃいけないのが面倒だったりで、突然の来客とかで、予想外のお年玉が必要になる時に、お年玉袋がない!ということもあります。

それに、どうせならつまらないお年玉袋よりも、何か特徴のあるお年玉袋を…と思いまして、私はいつも中国のお年玉袋を使っています。

 中国のお年玉袋

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▲正確には、これは中国ではなく、香港で買ったものかな…これをまとめ買いしておいて、日本でお年玉を配る必要がある時に使用しています。

f:id:blackchinainfo:20161227113038j:plain▲私は釣りが好きなので、魚の絵柄を好んで買います。この袋でお年玉をあげると、「中国のお年玉袋ってカワイイ!」とか言って、子供も親も喜んでくれます。中身は大した額ではないので、袋の方で喜んでもらいます(´Д⊂グスン

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▲裏はこんな感じ。

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▲「神奇自粘口」って霊験あらたかな感じですけど、閉じるだけで貼り付く特殊なノリが使われています。

日本のお年玉袋

逆に、中国で春節の時に、お年玉を配らなきゃいけない時もありまして、あちらでは「紅包」(ホンバオ)と呼んだりしますけど、そういう時には日本で購入したお年玉袋を使うようにしています。

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▲今まで一番ウケが良かったのはこれです。

サンリオが販売しているもので、日本のコンビニで売ってます。4枚1組で200円+消費税だったかな…これは中国でも香港でも大変喜ばれます(笑)

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▲中国とか香港は派手好きで「金」が好きですけど、こういうタイプのお年玉袋は、あちらでは見かけません。「日本の昔のお金はこんなのだったんだよ」と教えてあげると、「へぇぇぇー」と感心されまして、中身よりお年玉袋の方で充分ご満足いただけます。どうせ中身は大した額じゃないので、袋の方で喜んでいただくのです(´Д⊂グスン

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▲裏はこんな感じ。小判の裏に小さな封筒が貼り付けてあるだけ。封をするシールがこれまた金色で、さすがはサンリオ、芸が細かいです。

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どちらとも、かさばるものでなく、流行遅れ、期限切れになるものでもないので、ストックしていても無駄になりません。

中国や香港で長く旅をしていると、春節以外でもご祝儀を渡さなきゃいけないとか、旅先でお世話になったお礼にお金を渡す時もあるので、いつもこの2種類は予め用意するようにしています。

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【謹賀新年】2017年にやりたいこと…謎の地域・内モンゴル

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明けましておめでとうございます。

ツイッターの方でも毎年、新年の挨拶をするようにしていますが、今年はこちらの写真を添付しておきました。

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こちらは中国で春節(旧暦の正月)の際に飾られる「年画」というもの。

年画 - Wikipedia

以前、中国の地方で春節を過ごした際、路上で売られているのを見かけて撮影したものです。

あちらでは何故かこういうものに、政治指導者が描かれることが多いのですけど、今でも中国の貧困層で、毛沢東は崇拝の対象になっているようで、年画からは、そういう社会事情も伺えるのでした。

私が毛沢東崇拝をしているというわけではないので、何卒ご了承ください。

はてなブログの「お題」で、「2017年にやりたいこと」というテーマがあがっていたので、そちらも触れておこうと思います。

遠くへ行きたい

今一番「やりたい」と思っているのはこれですね。今まで行ったことがないところへ、遠いところへ行きたい…と言っても中国の中での話ですが。

今興味を持っているのが「内モンゴル」。日本で内モンゴルは、チベット、新疆と並んで、「中国に占領されている地域」として挙げられますけど、内モンゴルに関する情報は日本では少なく、書籍も少なく、まんべんなく旅してきたという人も少なく(フフホトや満州里などに行く人は結構いるものの)、正直なところ、よくわからない地域になっています。

内モンゴルを知るための60章 (エリア・スタディーズ)

内モンゴルを知るための60章 (エリア・スタディーズ)

 

▲現在、日本で刊行されている中で、唯一とも言える「内モンゴル」に関する本。今年の正月はこれを読んで過ごしております。

でも、内モンゴルに居住するモンゴル族は、モンゴル共和国の人口よりも多かったり…内モンゴルだけで日本の3倍の面積があったりして、私から見ていると、モンゴル共和国と中国の間に、もう一つの「不可視の国」が存在しているような印象です。

できれば、端から端まで旅してみたいのですが、とりあえず2017年の内に、その準備でもできたらな…と思っています。

身軽になりたい

そういう「長旅願望」とも関連しますけど、もうちょっと「身軽」になりたいというのが去年から続く私の「やりたいこと」ですね。

今は主に、服や本の処分をしているのですが、極力荷物を減らして、できればスーツケース1つで引っ越しできるような状況にしておきたい。

ただ、パソコンがないと仕事もできないし、ブログもツイッターもできないので、今はデジタルデバイスの見直し…小型軽量化に取り組んでいます。

それらのことも、今後ブログで書こうと思っています。

書評の開始

以前からツイッターで、中国に関する本の紹介をお願いされることが何度かあったのですが、私自身書評というのをあまり参考にしない人間なので、紹介のツボがよくわからず、ずっと先延ばしにしておりました。

独断!中国関係名著案内

独断!中国関係名著案内

 

▲とはいえ、こちらの書評を集めた本はかつて愛読致しました。もう20年以上前に出されたものですが、中国に関する本を読みたいけど、どこから手をつけたらわからない…という人にとって本書は、大きな手がかりになると思います。 

ただ、私自身が最近はネットに飽きて、読書量を増やしていたり、その割にいくら読んでも片っ端に忘れてしまうという問題が出てきましたので、「読書録」という形式で今後、他のみなさんにも参考になるような内容を書いてみようと思います。

本年も黒色中国をよろしくお願いいたします。 

今週のお題「2017年にやりたいこと」

【感謝】『ジョジョの奇妙なお酒』をいただきました

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f:id:blackchinainfo:20170102192531j:plain

友人からプレゼントをいただきました。ツイッターでニュースを見たので、こういうお酒が発売されたのは知っていましたけど、まさか贈っていただけるとは思いませんでした。

長年のジョジョ愛読者としては感無量であります。ありがとうございました。

『ジョジョの奇妙な冒険』の日本酒とは? 

www.uchigasaki.com

『ジョジョの奇妙な冒険』の第四部、ダイヤモンドは砕けない」の舞台になっていた杜王町が、宮城県仙台市をモデルにしていたのにちなんで、宮城県の酒造メーカーがコラボして、去年の夏に限定販売されたいたのが、こちらのお酒になります。

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昔、私が中国に留学していた頃、書店でジョジョの中国語版を売っているのをみつけて、辞書を引きながら読んだものでした。

このお酒を贈ってくれたジョジョ好きの友人にも、その中国語版を見せたことがあるので、それを覚えていてくれたのかも知れません。

f:id:blackchinainfo:20170102192542j:plain

ところが、私は体調不良でお酒を飲まなくなりまして、友人には断酒したのを教えていませんでした。せっかく良いものをいただきましたけど、残念ながら飲む機会がありません。

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中身はどういうお酒なのか…と気になりましたが、「鳳陽」という純米酒なのですね。 

鳳陽 純米酒

鳳陽 純米酒

 

中身的にはこちらと同じになるのかな。体調が改善したら、飲んでみたいと思いますけど、日本酒って何年ぐらい保存できるものなのでしょうか…

義烏からロンドンを運行する中英国際貨物列車の通るルートとそのメリット

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昨日、注目を浴びたのはこのツイート。私のフォロワーの傾向かも知れませんが、ツイッターには鉄ちゃんが多いのでしょうか?

ただし、鉄道愛好の興味とは別で、この貨物列車に批判的な意見(どうせ上手くいかないw)も少なくありませんでした。

それらの意見の中で幾つか、「どのようなルートを通るのか…」という疑問が見られたので、こちらでご紹介しようと思います。

義烏発、ロンドン行き

▲こちらの中文記事に詳細がありました。浙江省の義烏市から出発してロンドンまで行くとのこと。

以下、要訳すると…

  • この中英を結ぶ国際貨物列車の第一便が出発したのは2017年1月1日の0時0分(中国時間)。前日の2016年12月31日午後3時(中国時間)に短い式典が行われた。
  • 便名はX8024 / X8065次
  • 出発したのは義烏西駅
  • 連結されていた貨物車は全34両で、中英定期便専用の40フィートコンテナ車。
  • 積載されていた貨物は、日用品、服装、布地、バッグなど。
  • 新疆の阿拉山口から中国を出て、カザフスタンロシアベラルーシポーランドドイツベルギーフランス、などの国々を通り、ドーバー海峡トンネルをくぐって、ロンドンのBarking駅に到着する。
  • 全行程12000km、所要時間18日間。

f:id:blackchinainfo:20170103201122j:plain

http://n.cztv.com/news/12368512.html

▲こちらのニュースでは、この国際貨物列車の写真と動画も掲載されています(写真は上記URLの動画にある浙江衛視のニュース映像より)。

▲こちらには路線図も掲載されています。路線図に見える「華沙」は「ワルシャワ」のことです。

ツイッターで寄せられた意見では、中英間の路線の治安は大丈夫なのか…という心配が見られましたが、新疆からカザフスタンに抜けてロシアに入り、ベラルーシ経由で欧州入りするので、テロが心配される中央アジア(カザフスタンは通過するものの)や中東などは通過しません。

英国は欧州最大の輸出目的国

最初に紹介したニュースの最後の方に書いてありましたけど、要訳すると…

  • 義烏税関の統計によると、義烏にとって英国は欧州最大の輸出目的国である。
  • 2016年の前11ヶ月、義烏市から英国への輸出は40.2億元(現在のレートで約681億円)。
  • 中英国際貨物列車は、海運に比べて30日間ほど所要期間を短縮でき、輸送費用は航空便の5分の1となる。

ツイッターではこのニュースについて、辛口で悲観的、懐疑的な意見が多かったですが、中国の報道を細かく読むと、それなりにメリットがありそうですね。

中国経済を読み解く: 誤解しないための8つの章

中国経済を読み解く: 誤解しないための8つの章

 

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天安門の元学生リーダー・王丹氏、台湾を離れて米国へ…とトランプ次期米大統領との関係

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www.rfa.org

「王丹宣布告別台湾」(王丹が台湾への告別を宣布する)とRFAに驚きのニュースが出ていたので、内容を詳しく読んでみます。

王丹 - Wikipedia

▲「王丹って誰?」という方はこちらをご参照下さい。

いつものように要訳しようと思いましたけど、王丹さんのツイッターアカウントを確認してみたら、本人が日本のニュースを画像引用してつぶやいていました。

f:id:blackchinainfo:20170105213327j:plain

上記に掲載されていない情報をRFAの記事から抽出すると…

7年の圧力はとても大きかった

  • 「6月以後」なのは、それまで台湾の大学での教職の仕事があるため。
  • 「台湾では既に7年教職をしてきたけど、この7年の圧力はとても大きかった。私の健康にもマイナスの影響があったので、しばらく休みたいと思っている」
  • 「中国経済の発展は確実に下降している。中国の全ての政治的安定は強力な経済成長の基礎上に築かれているものであり、これは彼らにとって既に強力な基礎が存在しないことを意味する。この点から見ても、彼らの危機は必ず多くなるだろう。」

なぜ米国なのか?

それにしても…どうしてこの時期に米国への移住なのか。トランプと関係あるのかな…と思っていたら、RFA記事の文末で王丹さんのFacebookに「葉望輝」なる人物がコメントを寄せた…とあります。王丹さんの「告別台湾」はFacebook上に書かれたものなので、葉望輝のコメントは、王丹さんが台湾を離れることについて書かれたものでしょう。内容的には米国へ移住することを歓迎するものですが、「葉望輝」とは誰なのか?

▲こちらに出てくる「スティーブン・イエーツ」氏を中国語訳すると「葉・望輝」になるようです。

葉望輝(Stephen Yates)とは?

12月2日の蔡英文総統とトランプ次期米国大統領との電話会談を「非常に重要な小さな一歩」と
高評したのは、米台関係のキーマンの一人で、トランプ次期米国大統領の政権移行チームの助言役
をつとめるスティーブン・イエーツ(Stephen Yates)氏。
 スティーブン・イエーツ氏は、1987年から89年まで高雄市で宣教師として布教活動をした経験もあり、中国語も堪能だという。2001年から09年のブッシュ政権下でチェイニー副大統領の国家安全保障担当顧問をつとめた。

たぶん、王丹さんがこのタイミングで米国へ行くのは単なる「偶然」じゃないような気がします。

それと、トランプが蔡英文さんと電話したり、「1つの中国」の見直しを持ち出してきたのも、単なる「思いつき」ではなく、それなりの「仕込み」を伴ったもののように思います。

「トランプ大統領」から始まる中国大乱

「トランプ大統領」から始まる中国大乱

 

黒色中国も「軍備」増強(1)マウスとマウスパッドの見直し

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中国は2020年には軍事費を35兆円規模まで拡大させるとのことですが、これは2010年との比較で2倍に当たるそうです。

南シナ海の人工島だの、ステルス戦闘機だの、空母だのと着々と軍拡を続け、覇権の拡大に狂う中華人民共和国。東アジアを脅かす軍事大国に対抗するためには、我々はどうすれば良いのでしょうか?

日本も防衛予算を倍増せよ!」という声が聞こえてきそうですが、日本の防衛予算をすぐに2倍に出来たりするものでしょうか。それに、こういうことは個人の立場でどれだけ声を張り上げて熱望しても、早急に実現するものではありません。

そこで、色々思案した結果…「黒色中国」も中国に対抗して「軍備」増強することにしました!…と言っても、黒色中国の「軍備」とは主にパソコン関連の機材になりますが。

2010年をベースに2020年までに2倍の予算を投じ、デジタルデバイスを増強し、作業効率をあげて、ブログとツイッターでの情報配信の質と量を向上させます!

今年の正月は暇に飽かして、こんなバカなことを考えていたのでした(笑)

【目次】

Windows10のマウスは5ボタンに限る

私は昔からマウスにはかなりこだわる男で、色んなマウスを取っ替え引っ替え買ってみてはベストのマウスを探して来ました。その経緯をお話すると長くなるのでこれは置いときますが、私は仕事&私用も兼ねて、毎日に10時間以上は必ずPCに向かっていますから、なるべくストレスの少ない、軽くて持ちやすい、壊れにくいマウスが絶対不可欠となっております。

レノボ・ジャパン ThinkPad USBレーザーマウス 57Y4635

レノボ・ジャパン ThinkPad USBレーザーマウス 57Y4635

 

そんな私が長年使用してきたのはThinkpadのUSBレーザーマウス。軽くて、丈夫で、小さすぎず、大きすぎず、持ちやすく、疲れにくく、滑りにくく、精度は高いです。それと、変に凝ったエルゴノミック・デザインよりも、シンプルな線対称デザインの方が持ちやすいと思います(※個人の感想です)。

見た目は平凡でちょっと大きめっぽいのですが、重量はたったの77g。全面的にゴムっぽい感じでツルツルした表面ではありません。ホイールの回転も程よい軽さと粘りがあって、さすがはThinkpad用!とうなりたくなる銘機です。予備も込みで2つ持ってます。

レノボ・ジャパン ThinkPad Bluetooth レーザー・マウス 0A36407

レノボ・ジャパン ThinkPad Bluetooth レーザー・マウス 0A36407

 

▲ただし、形をそのままにBluetoothマウスにしたこれが、極めて駄作でして、単3電池を2本も内蔵するので、重くて疲れやすいです。

▲旅行時にNexus7でマウスを使おうとしてBluetoothマウスを物色した際に、この記事を書きましたけど、この時に購入したエレコムのM-BT13BLBKというマウスがあります。

これはNexus7では認識してくれなかったので、死蔵していたのですが、その後ノートパソコン用のマウスとして再登板させた時に、意外な2つのメリットに気づきました。

メリット(1)チルトホイールが素晴らしい

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▲この真中にゴム、両脇に銀色のパーツを配したチルトホイールが非常に使いやすいです。回転の軽さと微妙なクリック、左右に動かした時の「カチッ」と来る精密感が素晴らしい。これには心底惚れました。

メリット(2)サイドボタンは素晴らしい

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▲このマウスの右側に2つのサイドボタンがありますけれど、これが非常に便利なのですね。

マウスにたくさんのボタンがあるタイプは昔からありましたけど、ジョブズがワンボタンマウスにこだわったように、私もシンプルなマウスにこだわる派でして、2つ以上ボタンがあるマウスは邪道だ!と、ずっと思い込んでいました。

でも、Windows10の時代になって既に1年以上が経過して、タイル調の「スタートメニュー」が定着してくると(Win8の時からありましたけど)、サイドボタン1発でスタートメニューが呼び出せるのが非常に便利だと思うようになりました。

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▲「スタートメニュー」とは、これのことです。私の場合、ここによく使うアプリの他に、天気予報やスケジュールなども入れてます。

それと、複数のアプリを立ち上げている時に、「アプリ切り替え」のボタンがあると非常に便利です。

私の場合、前のサイドボタンに「スタートメニュー」、後ろのサイドボタンには「アプリ切り替え」を割り当てています。

一旦、この作業感覚になれてしまうと、もう従来のマウスには戻れません。でも、「Thinkpadの5ボタンマウス」というのは存在しません。そしてM-BT13BLには同型の有線タイプというのが存在しません。臨時の外出用ならBluetoothでも良いのですが、常用するマウスは有線でないとダメです。

そこで、一番近い形状のエレコム製マウスを探すことにしました。

M-LS15ULとM-BT13BLの比較

エレコムのマウスはラインナップが豊富で、特徴と種別が把握しにくいのですが、大雑把に分けると、

  • 高級機種の「EX-G」シリーズそれ以外
  • サイズはL・M・Sを用意。
  • たまに静音タイプというのがある。
  • 基本的にエレコムは、エルゴノミックデザインが好きらしく、シンプルな線対称デザインは一部だけ。
エレコム 有線マウス レーザー 5ボタン Mサイズ ブラック M-LS15ULBK

エレコム 有線マウス レーザー 5ボタン Mサイズ ブラック M-LS15ULBK

 

▲現行のラインナップで、M-BT13BLに最も近い有線マウスはこれになります。

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▲私はこの手の「腰がくびれたマウス」が嫌いなんですけど、しばらく使っている内に慣れました。

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▲腰がくびれて、接地面が広がっているんですけど、これだとつまみやすく、安定感があるのですね。それと、「末広がり」になっているせいで、マウスを移動させた時に指の端が机に擦れないようになっているのです。

それと、マウスの上面が斜めになっているので、サイドボタンの配置も斜めっているのですね。こうすると、親指で後ろ側のサイドボタンをクリックしやすいのです。

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▲M-BT13BLの場合、直線のデザインなので、後ろのサイドボタンはちょっとクリックしにくい欠点がありました。

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▲M-LS15ULは上面前方のボタンが指の形にそって滑らかに凹んでおりまして、これも指に自然と合います。マットブラックの塗装で、滑りも若干軽減。それと、ホイール中央のゴムの部分に「ギザギザ」がついていて、指への引っ掛かりが向上しています。それと、オムロン製スイッチの精密感ある「カチッ」という感触が秀逸です。

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▲こちらはM-BT13BL。ホイールのゴムはツルツル。ボタンに凹みはなく滑りやすいです。

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▲見た目は地味でダサダサで何の可愛げもない黒ネズミですが、マウスというのは見た目じゃなくて、実際の使用感が大事ですね。

持ちやすさとか操作感とか精度などは抜群にいいんですけど、難点を上げるとちょっと高精度過ぎるというのか、まだ私が慣れていないこともあると思いますが、非常に滑らかでポインターを高速度で移動できるのはいいんですけど、精密感ありすぎで疲れるんです(笑)。

Thinkpadのマウスは、全体的に「あそび」が残されているというのか、「精密過ぎない」作りで、ダラダラとリラックスして使っていても、それなりに使えて、それが良かった。

精密過ぎるジャパニーズ・マウス(生産は中国ですが)を使いこなすにはまだ時間がかかりそうです。

マウスパッドについて

単にマウスの機能を向上させるだけではなく、マウスパッドも高機能のものを用意して併用すれば、日々のPC使用の効率向上、疲労軽減が実現できるのでは…と考えました。

大昔は、マウスパッドを使っていましたけど、ボールマウスのボールがラバーコーティングになったり(大昔は鉄球だったのですよ)、それなりの精度が普通に出るようになったりすると、あまりマウスパッドが必要なくなってきましたので、この10年以上、マウスパッドは使ってませんでした。

でも、毎日毎日10時間以上、PCを使い続けてマウスを酷使していると、それなりに「精度」を出しているのは自分の努力も結構あって、それが疲労を伴うものであるのがわかってきました。たまにヨソのオフィスとかでマウスパッドを使うと、やっぱり楽だと思いますから。

SteelSeries QcK mini マウスパッド 63005

それから、「最高のマウスパッドってどれだろ?」と探し始めて、たどり着いたのがこちら。

【国内正規品】SteelSeries QcK mini マウスパッド 63005

【国内正規品】SteelSeries QcK mini マウスパッド 63005

 

▲アマゾンの評価が異常に高いマウスパッドです。昔、牛革製マウスパッドというのがありまして、5千円ほどした記憶がありますけど、それに比べたら安いものです。

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▲全然マウスパッドらしからぬパッケージでした。箱の中に巻き物みたいに丸められて入ってます。

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▲表面はしっとりした触り心地の布になっています。大きさ的には閉じた手のひら2つがスッポリ入るぐらい。丸められていたので「巻きぐせ」がついてますけど、しばらくすると真っ直ぐになる?みたいです。

これって本来はゲーマー用のマウスパッドなのですが、プロゲーマーの高度な要求にも応え、過酷な使用にも耐えうるわけですから、中国の脅威に対抗するためのハードなツイート作業、ブログ執筆にも充分転用可能なはずです。

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▲裏側は細かいシマシマが入ったラバーになっておりまして、一旦テーブルの天板の上に広げると、貼り付いたようになってビクともしません。

このプロゲーマー御用達のマウスパッドに、エレコムの5ボタン・レーザーマウスを組み合わせて使うと、今までの機材環境とは2段階ぐらい上の使用感が得られます(※個人の感想です)。マウスを止めた状態でのクリックの安定感と確実性、マウスを動かした時の素早さと滑らかさ…この「」と「」のメリハリが抜群によくなります。

このマウスとマウスパッドがあれば、中国の軍拡に充分対抗できる!どっからでもかかってきなさい!…と自信に満ち溢れてきます。もっと早く気づいていればよかった。

MP-113BK…外出時に携行するためのマウスパッド

マウスパッドが必要とされる状況は、外出時に多いです。たまたま入ったカフェのテーブルの天板がタイル張りだったとか、ガラスだったとか、微妙な木目だったとか。

香港雨傘革命の時だと、路上で野宿ということもありました。ああいう時にマウスを使える平面ってなかなかありません。アスファルトの上でマウスをゴリゴリつかっちゃうと傷つきそうですし。

そういう状況だと、SteelSeriesみたいなラバーの柔らかいマウスパッドとは別で、コンパクトで固いマウスパッドが必要になってくるわけです。

エレコム マウスパッド レーザー&光学式マウス対応(ブラック) MP-113BK

エレコム マウスパッド レーザー&光学式マウス対応(ブラック) MP-113BK

 

▲色々調べた結果、これにしました。 

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▲表面にある白黒の模様「ランダムドットパターン」のお陰で、マウスの読み取りの誤認識を低減させるそうです。

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▲実際にマウスを走らせてみると、確かに「食いつき」がいい…というのか、マウスの移動に合わせてポインターがしっかり動いているのが手に取るようにわかります。これはこれでいい。難点は表面がヒンヤリしていること。夏だと気持ち良いのでしょうが、冬だと手が風邪を引きそうです。

とりあえず、新年早々こだわり抜いて、マウスとマウスパッドを新たにし、「軍備増強」の手応えを得ました。軍備増強を続ける中国軍の中でも、マウスとマウスパッドにはここまで金をかけてはいないのでは…と言っても、合計3千数百円ですが(笑)。

CPUのクロックスピードとか、メモリの大きさは数値的に優劣がわかりやすいけど、マウスやマウスパッドの使いやすさは数値的に把握できないものの、作業効率に大きな影響がありますから重要ですね。年の始めから、「黒色中国」がちょっと前進した気分になれたのでした。

世界を威嚇する軍事大国・中国の正体

世界を威嚇する軍事大国・中国の正体

 

中国が抗日戦争の期間を14年に「延長」…の真意とは?

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昨日話題になったのはこちらのニュースでした。

産経の記事では

習政権には歴史教育を通じ、対日姿勢を一段と強める狙いがありそうだ。

…と締めくくっており、ツイッターでの他の皆さんの意見も似たようなものでしたが、私自身はこれに「違和感」を感じていました。

満州事変と東京裁判

そもそも、「抗戦」の開始年を、盧溝橋事件から始まる支那事変があった「1937年」にしていたのが私としては不思議でした。なぜ「満州事変」(1931年)は入らないのか。

要するに、支那事変…大東亜戦争の開始年に合わせて、「抗日戦争」の開始年とし、「第二次世界大戦で中国は日本と戦った」と言ってきたわけですが、東京裁判で日本の「侵略」は1928年から開始していることになっているので、中国の主張する「抗日戦争」に満州事変が入っていても全然おかしくないわけです。

ちなみに、1928年には張作霖爆殺事件が起きているので、そのあたりから日本の中国「侵略」が開始していると定義するのは充分可能でしょう。

趙一曼と楊靖宇

とは言え、「侵略」を受けても、それに抵抗する武力闘争が中国側から行われなければ、「抗戦」にはなりません。

趙一曼(CRI)

楊靖宇 - Wikipedia

今回の「期間改定」では、満州で活躍した抗日パルチザンの趙一曼と楊靖宇を利用して「延長」するとの報道があります。

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▲趙一曼(ウィキペディアより)

確かに趙一曼は1931年から満州で活動を開始していますから、このような「歴史修正」が可能なのでしょう。

今回の歴史修正の意義は何か?

RFAの記事で、今回の歴史修正がなぜ行われたか、分析が幾つか掲載されていましたので、要訳してみます。

  • 分析によれば、中国教育部が抗日戦争期間を延長するのは、中共抗戦神話を更に捏造するためである。
  • 山東大学の孫文広元教授によれば、「過去において、国民党も抗戦8年を主張していたが、現在共産党は14年に延長している。これは国民党が1931年から1937年まで共産党の包囲殲滅戦を展開していたのを説明し、人民に国民党のネガキャンを行うためである」
  • ニューヨーク市立大学の夏明教授によれば、中国教育部が抗戦8年を14年にするのは、共産党の抗戦神話を更に作り上げるためである。
  • 「中国共産党は東北(満州)の抗日英雄趙一曼と楊靖宇などの功績を利用して、抗日のイメージを輝かしいものとすることが出来る。同時に、長征が戦術上の潰走であったのを、戦略上の北上抗日の壮挙と書き換えられる」
  • 「共産党は抗戦を6年延長することで、自身を美化し、国民党の抗戦の功績を貶める」

RFAの記事では、「習政権には歴史教育を通じ、対日姿勢を一段と強める狙いがありそうだ」というような内容は一切見られませんでした。

「抗戦の時にどこで何をしていたのか?」

中国共産党を中傷する定番のネタとして、「抗日戦争の時にどこで何をしていたのか?」というのがありますけど、抗戦期間を延長することで、

「1931年から1936年まで国民党は何をしていたのか?」

「西安事件の前に国民党は何をしていたのか?」

「中共は満州にパルチザンを送り込んで日本軍と戦っていたけれど、国民党は中共の囲剿戦をやってても、日本軍と戦ってなかったじゃないか。本当に国のために戦っていたのはどっちなのか?」

…と言えるわけです。

どうやら、今回の歴史修正の真意は、抗戦期間を延長することで、反日意識を高めよう…というよりも、中国共産党の反ファシズム戦争における功績を高めて、国民党を貶める目的の方が大きいように思われます。

抗日戦争中、中国共産党は何をしていたか―覆い隠された歴史の真実

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ミャンマー内戦に中国軍退役軍人数百名が参戦?

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中国・雲南省の公安が「逃亡兵」の通知…官製メディアがコーカン軍に中国籍兵士がいるのを証明…という記事。

日本で、こういうことに興味がある人は少ないと思いますが、私的には好きなタイプの話です。日本ではほとんど紹介されないこの手のニュースの中にこそ、我々が知り得ない中国の姿が垣間見られるのです。

背景:ミャンマー政府軍とコーカン軍の内戦

今回のニュースの要訳に入る前に、ミャンマーの内戦についてご存じない方は、下記のニュースを御覧ください。

▲こちらは2015年2月の話ですが、この時に始まった内戦が現在も続いており、ミャンマー側からは、中国の関与が何度も指摘され、中国はずっと関与を否定していたのですが、このほど中国当局の公式情報から、中国人兵士が参戦していたことが証明された…というわけです。

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▲コーカン(果敢)は、中国雲南省とミャンマー(緬甸)の中間にあります。

ウィキペディアによれば、

コーカンはミャンマー、シャン州北部の特区で、漢民族が集住する地区。現在は憲法によって政府から自治権を得ており、自治区となっている。

…と説明されています。

中国軍退役軍人数百名からなる「熱血志願軍」

云南临沧公安发通知“抓逃兵” 官媒证实缅甸果敢军有中国籍士兵

記事を要訳すると以下のようになります。

  • 雲南臨滄公安局が出した「協査通報」が最近、中国内のインターネットで話題となっている。
  • この「通報」は、ミャンマーのコーカン同盟軍県大隊の中国籍新兵である呉波が、数日前に部隊から逃亡したとの内容で、「既に臨滄市に来ており、もし発見したらすぐに猛永派出所までご連絡下さい」と呼びかけられていた。
  • 「通報」によれば、呉波は重慶人で1997年1月9日生まれ。20歳の誕生日の前日にコーカン同盟軍から逃亡、五六式自動小銃(訳注:AK-47III型の中国製コピー)1丁の他、マガジン8つ弾丸手榴弾を所持したまま逃亡していた。

  • 臨滄猛永派出所によれば、既に呉波は臨滄公安局により捕まえられているが、当局は呉波がコーカン同盟軍から逃亡した原因を公開していない。

  • 2015年2月、コーカン同盟軍とミャンマー政府軍の間で勃発した戦闘は現在も続いている。

  • ミャンマー政府軍は、かつて大量の「中国傭兵部隊」がコーカン同盟軍の作戦に協力していると指摘していた。

  • しかし、コーカン同盟軍の司令官である彭家声(訳注:この人は中国人です)は取材に対して,中国政府との間で矛盾を生じさせないために望まない、「中国人を作戦に用いることは絶対にありえない」として、中国政府の関与を否定していた。

  •  しかし、中国のネットでは、コーカンでの作戦における中国人の情報が絶えない。

  • 情報によれば、コーカン同盟軍内には、中国の「熱血志願軍」がおり、少なくとも数百名が参加…それらの多くは中国軍の退役軍人である。

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▲コーカン同盟軍(百度百科より)

逃亡兵・呉波さんの過去

呉波さんの消息は次のニュースに詳しく出ていました。

幾つか訂正&追記すると…

  • 呉波さんは1月10日に逮捕。
  • 所持していた銃は2丁。弾丸380発、手榴弾は4つ。
  • 呉波さんが2歳の時に母が家を離れた。
  • 父は病気を患い、呉波さんはずっと父の看病をしていたが、2012年に父はなくなった。
  • 彼の性格は内向的であった。
  • 長年、出稼ぎをしていたが、仲間と盗みをはたらき警察に捕まったこともあった。
  • 2016年の夏に1ヶ月、故郷に戻っていた。

訳している内に、可哀想な気がしてきました…。

去年の夏に実家へ戻っていたということは、コーカン同盟軍に参加したのはそれ以後…「新兵」として活躍していたのは長くても数ヶ月程度と思われます。

中国・ミャンマー国境地帯を支配する中国人たち

彭家声とは、1931年に英領時代のビルマ・コーカン地区で生まれた中国人。親は四川省の人。コーカン地区は中国とミャンマーの国境地帯で、中国人が多い地域です。彭家声はここの特区政府主席になります。

▲中国語が読める人はこちらを御覧ください。

▲中国は、ミャンマーにかなり前から介入してまして、こちらの記事で紹介した林明賢は、元紅衛兵で、1968年に雲南辺境へ行き、その後出国してビルマ共産党に入り、1969年にビルマ人民軍の兵士となってビルマ政府軍との戦闘に参加。彼の妻は彭家声の娘だったりします。

2009年8月にもコーカンでは政府軍との戦闘がありましたけど、その際にコーカンの「難民」1万を中国が引き受け、その中にはコーカン同盟軍の兵士もいた…と言われています。ようするに、ミャンマー政府軍に追われたコーカン同盟軍の兵士を「難民」として中国側にかくまっていたのでしょう。

熱血志願軍兵士の手記

記事では中国軍退役軍人数百名による「熱血志願軍」がコーカン同盟軍に参加しているとのことですが、そもそも今回の話の発端であった「中国籍新兵」である呉波さんは中国軍の退役軍人ではありません。

中国人にも色んな人がいるので、一山当てようと思ってこういうところに来る人もいれば、ゲームが好きで海外の戦争に参加する人もいます。呉波さんもその手の一人だったのかも知れない。

だから、呉波さんの存在が、中国当局の手によって公式に証明されたといっても、それが「熱血志願軍」数百名の中国軍退役軍人の存在の証明にはならないように思います。

一个中国热血志愿军在果敢作战的真实故事

▲こちらは、コーカンでの戦闘に参加した「熱血志願軍」の中国人兵士の手記になります。この手記をどこまで信用していいのかわからないのですが、要約すると…

  • ミャンマー政府軍は「大ミャンマー民族主義」を推進している。
  • ミャンマーでコーカン人(中国から移住した漢民族)は「二等公民」として迫害を受けている。
  • ミャンマー政府軍は毒ガス弾を使用したり、軍人・難民を問わず残虐行為、虐殺を行っている。
  • 手記の執筆者は、ニュースで退役軍人などの志願者が、コーカンでの戦闘に参加しているとの情報を知り、大荷物と1千元を手にやってきた。
  • ただし、手記の中で「退役軍人」が出て来るのはそのニュースの部分のみ。
  • 熱血志願軍に参加する人には3種類あり、1つは一山当てるつもりの人、または民族利益のための人、もう1つは刺激を求めて戦争を体験してみたい人…と説明されていますが、ここにも退役軍人のことは出てきません。

最近ミャンマーで、ロヒンギャが迫害を受けているのが明らかにされていますが、そういうことを考慮すると、コーカン人への迫害もあるのかも知れません。コーカンの場合、内陸で難民化しても中国側に逃亡するだけなので、ロヒンギャと違って国際問題になりにくいのもあるでしょう。

このようなコーカン人(漢民族)迫害の状況を見て、義憤にかられた中国人が「熱血志願軍」に参加する…という状況があるのでしょうか。ちなみに、熱血志願軍兵士はミャンマー政府軍に拘束されても「捕虜」としての扱いが受けられないそうです。

この熱血志願軍に中国政府がどれだけ関与しているのか、真相は不明ですけど、手記の内容が事実であれば、政治的意図とは別で、ちょっと手を貸したくなる政府・軍の関係者がいても不思議ではないと思います。

また他に情報があれば、当ブログでお知らせしようと思います。

ミャンマーを知るための60章 (エリア・スタディーズ125)

ミャンマーを知るための60章 (エリア・スタディーズ125)

 

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中国製品から基準値を超える放射性物質を検出=ロシア

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最近は、対ロシアの輸出入で中国関連のニュースが多いのですが、大体は密輸だとか食べ物に有害な細菌が入っていた…という内容です。

でも、今回は基準値を超える「放射性物質」が検出された模様です。

日本とも無関係とは言えない内容なので、要訳してみようと思います。

ケータイ・タブレット用の部品から基準値3倍以上の放射性物質を検出

  • 1月12日、ロシア税関は放射性物質を含む中国製品を押収したと発表。
  • この危険な商品は、エカテリンブルク市のコルツォヴォ国際空港で押収された。
  • 報道によれば、税関職員が、中国からの輸入小包を検査していたところ、ガイガーカウンターに反応があり、調べてみたところ、この商品には基準値の3倍を越える放射性物質が含まれているのが判明。
  • 開封してみたところ、この荷物は中国製の金属板で、ケータイやタブレットの電磁波を防ぐものであったが、このパーツにはトリウム232が含まれていた。
  • この中国製品は、ロシア税関で入境を禁止され、発送元に送り返された。

ところが、中国からの輸入品に放射性物質が含まれていたのは、今回が初めてのことではなかったそうです。以下、要訳を続けます。

中国製按摩棒から基準値10倍以上の放射性物質を検出

  • 2016年10月にも、コルツォヴォ国際空港で、基準値の10倍を越える放射性物質を含む按摩棒が発見された。
  • ロシア税関によると、全金属製の按摩棒から、トリウム232ラジウムが検出されたという。

トリウムの本来の用途と人体に与える影響

  • ロシアの専門家によれば、これらの放射性物質を含む商品を使用した場合、使用者の血液や皮膚に損傷を与え、肺癌膵臓がん白血病を誘発すると言う。
  • トリウムは一般的に、ガス灯や宇宙工業用の金属部品の製造、または核燃料として用いられる。
  • これらの放射性物質を含む中国製品は、故意によって作られたものではなく、製造コストを下げるために安価な鉄くずを利用した際に、有害な物質が含まれていたものと思われる。

中国は宇宙産業が活発ですから、宇宙ロケットなどを作った後の部品や素材を、産廃業者に引き取らせ、その後に転売されているのでしょうか。

ウィキペディアを見ても、トリウムが有害なのは間違いないようです。その割に、色々な用途で使われているようで、廃棄する際に注意しないと、今回のように再利用されて一般の製品に混入してしまうのかと思われます。

中国製デジタルデバイスや、按摩棒などは、日本にも輸出されるでしょうから、中国製の金属製品には警戒しておいた方が良いかも知れませんね。

【日本語完全取説付】放射線測定器 ECOTEST TERRA-P MKS-05

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【携帯式コーヒーメーカー】「グロワーズカップ/コーヒーブリューワー」を「折りたためるヤカン」として使用する

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去年の末に入手して、以来2ヶ月程度、試行錯誤、色んな使い方をしてみたコーヒーブリューワーですが、幾つかの問題点が出てきました。それに伴い、「別の使い方」も思いついたので、こちらに記録しておこうと思います。

穴があきました… 

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▲たぶん30回以上は使ってます。使っては干して、乾燥したら畳んで、また使って…と繰り返したわけですが…

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かなりボロボロになりました。

それでも使い続けていると、お湯が漏れるようになりました。

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▲「プラ」マークの横に穴が空いてますけど、抽出後のコーヒーを注ごうとすると、この穴から漏れるようになりました。

やっぱり使い捨てが基本

やはり、紙とプラスチックの組み合わせというのは、強度に限界があるみたいですね。

そんなに高価なものではないので、何回か使用したらら、新しいものに交換するのが良いみたいです。

私の場合、中国で旅行する際に使いたいわけですが、だいたい私の旅行は1週間~2週間ぐらい。長くて1ヶ月とかですから、2週間ぐらいで1回交換、1ヶ月使用なら2~3個持っていった方が、衛生の観点から考えても良さそうです。

「折りたためるヤカン」として活用する

それと、コーヒーブリューワーは抽出が意外に難しい…と私は思いました。というのか、ペーパードリップとはかなり違う味になります。

コーヒーブリューワーって要するに「プレスしないフレンチプレス」みたいなものですから。たぶん3分ぐらいの抽出がベストで、4分~5分となると、段々と濁った感じの美味しくないコーヒーになってしまいます。

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とは言え、こうやってコンパクトに折りたためるのは素晴らしい。

なんとかして上手く使う方法はないのか…と思案していたところ思いついたのが「折りたためるヤカン」として使用する…ということです。

ペーパードリップとコーヒーブリューワーの併用

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ユニフレームのコーヒーバネットコーヒーブリューワーを併用して、ペーパードリップでやればいいんじゃないかと気づきました。コーヒーブリューワーはあくまでも折りたためるヤカンとして使用するわけです。

もちろん、コーヒーブリューワーは火にかけられませんから、

  1. マグカップでお湯を沸かす
  2. お湯をコーヒーブリューワーに移す
  3. マグカップにコーヒーバネットとペーパーフィルターとコーヒーをセットする
  4. コーヒーブリューワーでお湯を少しづつ注いでコーヒーを抽出する

…というわけです。

ペーパーフィルターの問題 

ユニフレーム(UNIFLAME) コーヒーバネットcute(キュート) 664025

ユニフレーム(UNIFLAME) コーヒーバネットcute(キュート) 664025

 

 コーヒーバネットには1つ問題がありまして、これのペーパーフィルターって特殊でして、円錐形で最下部の部分が尖ってないと、上手くセットできません。

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▲こういう状態でないと、ちゃんとフィルターがドリッパーに収まらないわけです。

一般的なコーヒーフィルターは底の部分が真っ平らになってますから、

ユニフレーム(UNIFLAME) コーヒーバネットミニフィルター2人用 664056
 

ユニフレームでは専用のフィルターを用意しています。でもこれが結構高価だったりします。

円錐形のフィルターってなかったっけ…と思い、しばらく探してみると…

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▲ありました。V60のフィルターは円錐形だったので、これの最小サイズなら合うんじゃないかと思い試しに1つ買ってみました。

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▲比較写真はご用意できませんでしたが、ユニフレームの用意している専用フィルターと、V60用のフィルターは、見た目は全く同じもので、入れられている透明の袋も同じでした(ユニフレームのものには「プラ」マークがついてないのが唯一の違い)

たぶん、同じものじゃないかと思います。

V60用のフィルターなら上掲のもので、200円前後で購入できます。

実際に抽出してみました

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▲まずはトランギア・アルコールバーナーでお湯を沸かします。

▲アルコールバーナーについてはこちらをご参照下さい。

お湯が沸いたら、マグカップからコーヒーブリューワーにお湯を移します。コーヒーブリューワーは上辺が大きく開くので、お湯は入れやすかったです。

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▲そして、マグカップにコーヒーバネットとペーパーフィルターをセット。コーヒーを入れてお湯を注ぎます。

コーヒーブリューワーでお湯を注ぎながら、その様子を自撮り…というのができなかったので、写真はありませんけど、

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▲これは以前、コーヒーブリューワーを購入してすぐの時のレポートで使用した写真ですが、こんな感じで、コーヒーブリューワーの注ぎ口の部分は、小さくて、ちょっとづつしかお湯がでませんので、ペーパーフィルターでのドリップには向いています。ちょっとづつちょっとづつお湯を注ぐ…という微妙なコントロールがやりやすいのです。

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▲完成。当たり前のことですが、味はいつも飲んでいるペーパードリップのコーヒーと一緒でした。やっぱりペーパードリップの方が香りがあるような気がします。

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荷物はちょっと増えるのですけど、美味しいコーヒーが淹れられるのは嬉しいです。ペーパードリップをするには、必ずヤカンが必要なわけですが、ヤカンはアウトドア用の小型のものでもかさばるので、二の足を踏んでいたところでした。

コーヒーブリューワーの発明者には悪いのですが、私の方では「折りたためるヤカン」として使うことになりそうです。

ツイッターのフォロワーが2万9千を突破しました(女子小中学生のフォロワーについて)

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フォロワー2万9千を超えて、1週間以上が経ちました。

2万8千を越えたのが10月16日でしたから、1千フォロワー増加するのに、82日間かかった計算になります。

2016年と2万8千台の総括

2016年はツイート数を減らすようにして、ブログの方を充実させようと思っていたのですが、ブログの記事投稿数が252本で前年比の51%増、ツイート数は月2千を越えたのが3月と9月だけだったので、大体狙った通りになりました。

ツイッターは年々面倒な場所になるので、言いたいことがあれば、ブログで好きなように書いた方が…と思って、2014年末からブログへの回帰を始めたわけですが、最近のツイッターは本当に面倒なので、ブログ回帰は正しい判断だったと再認識した次第です。

この82日間は個人的にも忙しく、加えて仕事や読書などに割く時間の方を増やしていたのですが、それでツイート数が減った方が、フォロワー数が増えるのは早かった…という結果になりました。

ツイート数を増やしたり、RTがたくさん伸びるようなツイートをすると、好反応もあれば、荒れることもあります。それよりも落ち着いたツイートを心がける方が、多くの人に届きやすいのかな…と思いました。

子供のフォロワーをどうすればいいのか

フォロワー数を増やすのを目的にツイッターをやっているわけではありませんが、フォロワーの増減を自分のツイートのクオリティの指標として考えているので、フォロワーが減ったり、増え方が遅かったりすると、ちょっと悩みます。原因は何か…どうすればフォロワーが増えるかを考えます。

そういう積み重ねの7年間であり、2万9千のフォロワーなわけですが、数年前に「子供のフォロワーをどうすればいいのか」と悩んだことがありました。

年齢制限がなくなったツイッター

以前、ツイッターは13歳未満の子供の利用を規約で禁じていたと記憶しているのですが、いつからかその条項はなくなりました。

ツイッターには、子供が見るには不適切な内容が多いので、禁止すべきで、見せるべきじゃない…と私は考えていました。

ただ、私のフォロワーにも子供が増えた時期があって、女子小学生(たぶん6年生だったと記憶)とか、女子中学生が何人かいました。不思議なことに、彼女たちはプロフにそう書いているし、なぜか女子でした。

自称女子」かと思いましたけど、ツイート内容を見る限り、本当に現役の女子小学生、女子中学生のようでした。

「黒色中国」は、中国の批判というのか、悪口というのか、ネガティブな面に焦点をあてて、それを専門につぶやき続けるので、子供が見るべきじゃないし、見てほしくないと考えていました。

だから、子供が黒色中国をフォローすると、ブロックすることもありましたが、これは愚かなことだと気づきました。全ての子供がプロフにちゃんと年齢を書いているわけじゃないからです。年齢を隠してツイッターをやってる子供もいるはず…。

自分も昔、子供だったからわかりますけど、「子供は見ちゃいけない」と言われると見たくなるのが子供ですから、規則で禁じても見る子供は必ずいる。では、どうするのか?

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ウィキペディアより

小学生でも読める、中学生でもわかる

子供に見られたらマズイ内容をつぶやいている方に問題があるのです。

規則があるから見るな」「子供が見るもんじゃない」といって不特定多数に無理やり従わせるよりも、まずは自分が子供に見られたらマズイことを発信しない…ということの方が確実に実行できます。他人を規制するよりも、自分を規制する方がカンタンです。

そして、むしろ小学生や中学生にも楽しんで読んでもらえるようにした方が、大人や年配者にもわかりやすくて面白い内容になるのではないか…と考えました。

そこで私が自分自身に設けた「ツイッター・ガイドライン」として、「小学生でも読める、中学生でもわかる」というのがあります。

ツイートを書く時は、小学校高学年ぐらいの子供でも、読めるようなやさしい言葉や、わかりやすい文章を心がける。難しい話題でも、ちょっと背伸びしたら理解できるように噛み砕いて説明する。中学生なら大体の人がわかるような内容にする。

無論、小中学生に見られて困ること、見せたくないことは書かない。

黒色中国のフォロワーが多いのは、何かズルをしているからだ…と言う人がいましたけど、タネを明かせばこういうことの積み重ねの結果に過ぎません。

読む人の立場で内容を考える

黒色中国は数年前から路線が変わったとか、黒色中国はサヨクだ!ザイニチだ!SEALDsだ!…という人もいますけど、私自身が反中保守なのは何の変りもなく、読む人の立場で内容を考えて工夫を続けた結果、現在のスタイルになった…子供が読んでいることを考えると、こうならざるを得ない…というわけです。

最近の日本の小中学校では、日中ハーフの子供もたくさんいるわけですが、そういう学校で「シナ人出て行け!」「チャンコロ氏ね!」とイジメが発生したりして、そのいじめっ子が私のツイッターのフォロワーで、私のツイートの影響を受けていたりしたら…やはり責任を感じます。

中国にはムカつくことも多いですけど、日本がそういう荒んだ国になっても、中国の問題は何も解決しない。日本のためを思うなら、日本を荒んだ国にしてはいけない…と思います。

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