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「俺が死刑にされても後を継ぐ人が絶えないぞ」…城管殺しの行商人は高い教養の持ち主だった?

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 先日、石平さんが紹介してくれた中国のニュースの、悪徳城管を刺殺した行商人のセリフ「俺が死刑にされても後を継ぐ人が絶えないぞ」が、まるで芝居の一幕を見るようで、中国人が拍手喝采したのもわかるような気がしたけれど、あのセリフは中国語では一体なんと言っているのか気になったので調べてみました。

砍头不要紧, 只要主义真

▲こちらに張建国さんの言葉が掲載されてました。

江苏宜兴菜场5月16日杀城管案的主角17日到事发地指认现场,他高呼:“砍头不要紧,只要主义真,杀了张建国,还有后来人!”周围群众一片叫好。

近几年,中国官民矛盾加剧,暴力革命越来越得到各界认可

 「杀了张建国,还有后来人!」…直訳すれば「張建国を殺しても、後から来る者がいる」ですが、中国語でこれを叫ぶのはカッコイイですね。でも、この前の部分は何なのか。

砍头不要紧,只要主义真

直訳すれば「砍头」は「頭をぶった斬る」。

「不要紧」は「構わない」

「只要主义真」は「主義が真なら」ですね。

「主張が正しければ首を斬られても構わない」ですけど、ますます芝居がかっているというのか、カッコイイw。

ちょっと調べてみると、このセリフには元になっているものがあるのがわかりました。

夏明翰という詩人の言葉がオリジナルにあるようです。

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▲夏明翰さん

残念ながら、彼の経歴は中国語しか見あたりませんでしたが、要約すると下記のようになります。

  • 1900年湖北省生まれ
  • 中国現代詩人、中共党員
  • 学生の時に、北洋軍閥に反対する運動に参加
  • 1920年に毛沢東と知り合う
  • 1921年に中共入党
  • 1927年に蒋介石の中共弾圧が強まり、地下活動に入る
  • 1928年に武漢で逮捕され、処刑される前に「砍头不要紧,只要主义真。杀了夏明翰,还有后来人。」辞世の詩を残した。

夏明翰は毛沢東の初期の同志であり、反動政府によって殺された中共党員だったわけです。

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▲張建国さん

張建国さんは、市場で働く行商人で、城管を殺めたわけですが、実は高い教養の持ち主だったのでしょうか。

「砍头不要紧,只要主义真」は文革の時にもよく使われた言葉だそうなので、もしかしたら張建国さんはその時にこの言葉を覚えたのかも知れません。

拍手喝采した人々が、彼の言葉のルーツをどこまで知っていたかはさておき、今の中国社会にある「空気感」が伝わってくるエピソードでした。

ちなみに、張建国さんは死刑を喜んで受け入れると表明し、処刑後の臓器提供も希望しているそうです。

中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)

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【祝!】産経新聞で「黒色中国」が紹介されました

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今日は朝からツイッターで、産経新聞で黒色中国が紹介されている…と教えていただきました。

ネットでの掲載はないのかな…と思い探してみたら…

▲ありました!

ちなみに、記事でとりあげられている

5月中旬に日本についての中国中央テレビ(CCTV)のニュース番組を短文投稿サイト「ツイッター」で詳しく解説ながら紹介

…というのは

▲こちらになります。

しかし、「まとめ」では関係するツイート全てが掲載されていません。

 ▲全ツイートをご覧になられる場合は、こちらを開くとズラズラと出てきます。最後の方で「他34件の返信」とあるので、そこをクリックすると全部見られます。

産経新聞文化部の磨井慎吾さん、ご紹介いただきありがとうございました。

関連記事

「衛」の簡体字はなぜ「卫」なのか?

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最近は、5月の連休の際の上海の記録をずっと連投している。本来このような長い長い連投はブログでやるべきだが、ここまで長い連投をする人も他にほとんどいないし、最近はつまらなくなる一方のツイッターに、新風を吹き込めたら…と思い挑戦している。

ツイッターだと、即時に色んな反応が帰ってくるのが面白い。その中で興味深い質問があったので、その1つを、こちらにまとめておこうと思う。

 「衛」の簡体字はなぜ「卫」なのか?

▲連投は長大になりすぎたので表題の件までたどりつくのが大変と思われるが、親切な方がちょうど区切りの良いところでまとめてくれているので、こちらをご参照して頂きたい。

「威海衛」や「金山衛」などの「」の字は、なぜ簡体字にすると「」になってしまうのか…

今回の連投以前に書いたブログ記事でも、「衛」について触れたけど、その時からなぜ「卫」になるのかはずっと気になっていたので、調べてみたところ、意外なことが判明した。

「衛」の一部が変化した説と日本のカナ由来説

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▲こちらは中国のネットでの拾い物。「卫」に簡化された由来には2つの説があり、

(1)が「衛」の真ん中の上の部分を取って、それが変化した説。

(2)が日本のカタカナである「ヱ」から来ているという説である。

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ただし、この「ヱ」は元々は「惠」の草書だ。ところが…

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▲こちらは大漢和辞典の記載らしいのだが、「ヱ」の説明に、「衛に假借す」とある。

日本でもたとえば、「石川五右衛門」などの「衛門」を「ヱ門」と書くのは古くからあるらしい。

そもそも中国でこのような使い方をしていたのが日本に伝わったのか、日本での使われ方が、中国に逆輸入されたのかはいまのところ不明である。

ツイッターでいただいた情報

このブログ記事を公開した後、「卫」について幾つかの情報が寄せられた。そのうちの2つをこちらに追記する。

 ▲簡化字botさんにこのようなツイートがあった。ソースは何なのでしょうね。工農紅軍の中に日本人か日本語が出来る人がいたんでしょうか?

▲こちらは非常に「卫」の由来が詳しく解説されていました。内容を要訳すると…

  • 20世紀以前、「卫」の字は中国にはなかった。
  • 「卫」は18世紀頃に日本で出現した。これは新井白石の著作『同文通考』に見られる。
  • 20世紀以前の中国で「卫」に似たような、あるいは同じ字形は記録されていない。
  • 最も早く「卫」を記載したのは日本である。
  • 「卫」はおおよそ日中戦争頃から使われ始め、最も早くに見られたのは中国東北部と東部の解放区(中共の支配地域)、あるいは解放区に近い日本軍の支配地域である。

ここまでしっかり解説されているところを見ると、やはり「卫」は日本語の「ヱ」が由来であるのは間違いないと見て良いようですね。

早わかり中国簡体字

早わかり中国簡体字

 

中国人はご飯に砂糖をかけて食べる?

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ツイッターを長年やっているけど、「黒色中国」は中国の時事問題に関する真面目なアカウントにも関わらず、なぜか食べ物に関する話が持ち込まれることが多い。

単にグルメネタもあれば、中国人の奇食についての話も結構あるけど、先日、中国で砂糖をかけたご飯が出た…という話がもたらされた。

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私も中国の色んなところで色んなものを食べてきたけど、砂糖をかけたご飯を食べたことがない。話にも聞いたことが無い。

タイには「カオニャオ・マムアン」という料理があり、ココナッツミルクと砂糖と塩で炊いたご飯にマンゴーを添えるのだが、これはあくまでもスイーツである。

日本でも「ぼた餅」のような米を使ったスイーツはあるので、中国でも米と砂糖を使ったスイーツがあるのか。

半ば信じられず、何かの間違いだろう…と思いながら調べてみると…中国ではご飯に砂糖をかける習慣が実在するのであった(!)

子供が食べるもの?

百度知道」は、日本でいえば「ヤフー知恵袋」みたいなものである。そこに砂糖がけご飯のことが書かれており、要訳すると、「子供の時はいつもそうやって食べていたけど、年をとってからはしていない。健康にも問題があるし…」というような回答になっている。

▲こちらは「みんなはご飯+砂糖の食べ方をしたことある?」という内容。その中に、

  1. おばあちゃんが炊いたご飯の上に砂糖をかけてくれた。ご飯がちょっと甘くなって、とても美味しかった。
  2. 小さい頃、おばあちゃんがご飯に砂糖を混ぜて食べさせてくれた。
  3. おかゆにかけるのならある。
  4. 懐かしい食べ方だ
  5. 子供の時にそうやって食べてた

…という回答が寄せられていた。食べたことがないというコメントもあった。

つまり、中国の砂糖かけご飯は…

  • 昔の食べ方(今は健康の観点から行われない)
  • ご飯が苦手な子供に与えるもの
  • お粥に入れることもある
  • 美味しい
  • 中国全体に浸透している習慣ではない

…というのが真相のようだ。

甘いご飯のケーキ

このほか、

米饭砂糖方糕_百度百科

「米飯砂糖方糕」というスイーツが見つかった。「糕」(ガオ)とは一般的に「ケーキ」の意味である。「方」が四角いということだから、日本語に直訳すると「米と砂糖の四角いケーキ」となる。

ご飯に、砂糖、クルミ、胡麻、ナツメ、干しぶどうを混ぜて押し固めたものを四角く切り分けて食べるそうだ。

これは食べたことないけど、どこかで見かけたことがあるかも知れない。次回、見つけたらぜひ味見してみようと思う。

中国怪食紀行―我が輩は「冒険する舌」である (知恵の森文庫)

中国怪食紀行―我が輩は「冒険する舌」である (知恵の森文庫)

 

高速書き込みのSDカードを使うと撮影速度はどれぐらい向上するのか?

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ニコン クールピクスP7000

長年ニコンD40を使い続けましたが、去年の中頃から動作がおかしくなり、修理受付終了にギリギリで間に合って、キレイに修理してもらったものの、今後は正規の修理ができないため、D40は家の中で物撮りに使うぐらいで、持ち出さないようになってしまいました。

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最近よく使っているのはニコン・クールピクスP7000。古いカメラだけど使いやすく、キレイな写真が撮れます。コンパクトなので旅行に携行しやすいのもありがたい。

P7000もニコンの修理受付は終わっているものの、あまり故障する箇所がなく、しいて言えばレンズバリアがたまにつっかえるぐらい。指で開ければ問題ないので、これを使い続けています。

古いデジカメを引き続き使いたいけれど…

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P7000の長所は、ニコンの一眼レフ機と似たような操作体系を持っている上に、ホットシューもあることで、ニコン一眼レフのフラッシュを共用できること。私は写真撮影をする時に、あまりレンズ交換をしたいとは思わないタイプで、全て標準ズームで撮ってしまうので、レンズ固定の方が気が楽です。レンズ沼にはまらなくてもいい、無駄に交換レンズを持ち歩かなくてもいい。レンズ交換で内部にホコリが入る心配もありません。

P7000の致命的な欠点をあげると…

  • 接写に弱い。
  • 連射速度が遅い。

この2つが私にとって非常に悩ましい問題となっていました。

接写に弱いのはもうわかりきったことなので、最初から接写しようとは思わないし、接写が必要な時はスマホで撮影するようにしています。

ただ、連射速度が遅い…というのが非常に困ります。

連続して撮りたい時、1枚撮影する度に、次の撮影が可能になるまでじっと待たされるのです。

新しいデジカメを買えば良いのですが、他に好きになれるものがなく、後継になるはずだったニコンDLは発売中止に。

そこで、着目したのはSDカードでした。

古いSDカードの書き込み速度

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今まで使用していたのはこちらのSDカード。

カードに表記されている転送速度は30MB/秒。これはたぶん読み込み速度で、書き込み速度はこれより遅いはず…

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▲計測してみると、実際の書き込み速度は12.90MB/秒。読み込み速度が速すぎるけど、これはキャッシュSSDの影響なので無視して下さい。

▲こちらがキャッシュSSDの説明になります。

今は、もっと速い転送速度のSDカードがあるので、そちらを使えば撮影ごとの待ち時間が短縮されて、連続撮影がスムーズに出来て、イライラさせられることも少なくなるのではないか…と思ったのでした。

サンディスク・エクストリームPROの書き込み速度

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そこで、サンディスクの「エクストリームPRO」というSDカードを入手しました。型式で言うと「SDSDXPA-064G-EPK2」。UHS-I Class10で、読取り最大95MB/秒、書込み最大90MB/秒…というカタログスペックになっています。これが6000円を割る低価格でサンディスク製ですから、お得だと思い購入しました。

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▲計測してみると、書き込み速度は81.86MB/秒(!)

カタログスペック以下ですけど、アマゾンのレビューを見ても、大体こんなものですから、80MB/秒を下らないのなら、これでいいかな…と思いました。

実際にP7000で使ってみて、古いSDカードよりも速くなっているのは体感できました…けど、結構微妙な違いなんですよね。実際はどれぐらい速くなったんだろう?

実写テストによる撮影速度の比較

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そこで、新旧2つのSDカードを使って、次の撮影が可能になるまでの待ち時間を計測してみることにしました。

計測の前に、ちょっと説明を致します。

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▲P7000はシャッターを切ると、ファインダーの左にある小さな緑のLEDが点滅するようになっています。ここが点滅している間は、撮影した画像がSDカードに送られている状態で、次の撮影ができません。私はこれを「待機状態」と呼びます。

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▲実は、この「待機状態」が発生するのは、RAW撮影+JPEGのFINEを書き出した時でして、JPEGだけなら待機状態にはならず、サクサクと撮影できます。

私はJPEGでの使用がほとんどで、RAWはほぼ使わないのですが、一応「保険」のためにもRAWを残すようにしています。

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計測には我が愛用のチプカシミリタリーを使用しました。

シャッターを切った瞬間にストップウォッチでの計測を開始。グリーンのLEDの点滅が止まったらストップウォッチを止めます。

非常にいい加減な計測(笑)…全部手作業ですから、誤差を考慮して、各SDカードで3回計測を行うことにしました。

【テスト】古い東芝のSDカードの場合

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▲1回目…4秒37

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▲2回目…4秒52

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▲3回目…4秒16

【テスト】サンディスクの新しいSDカードの場合

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▲1回目…3秒18

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▲2回目…3秒21

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▲3回目…3秒18

偶然、1回目と同じタイムが出ました。

ようするに、新しいSDカードだと1秒ちょっとぐらい待機状態が短縮されるわけです。

【結論】速くはなるけど、書き込み速度に比例した値にはならない

古いSDカードの書き込み速度が12.9MB/秒で、新しいのは81.86MB/秒ですから、単純に考えて6.3倍のスピードなんですけど、待機状態の時間はそれに比例して激減することはありませんでした。

P7000は古いデジカメで、UHS-Iには未対応なので、SDカードだけ速いものにしても、高速化には限界があるものと思われます。

「1秒の差」をどのように評価すべきか

5月以来ずっと続けているツイッターの連投があるのですが、この連休の時に私はP7000を使って2000枚ほど撮影しています。毎度連射するわけじゃありませんけど、もしこれがずっと連射していたとして、新しいSDカードと比較すれば、2000×1秒=2000秒=約33分ほど余分に「待機状態」の時間を取られていたことになります。

たかが1秒、されど1秒。

待たされるストレスが若干緩和されるので、ありがたいのですが、それに6000円近くも投資する意味があったのか。

JPEGのみで撮影すれば、古いSDカードを使っても、待機状態そのものがなかったのに。

そういう話をすると、身も蓋もないのですが、とりあえず待機状態は1秒短縮されたのだし、新しいSDカードは、別に新しいデジカメを購入すれば、そちらで本領発揮してくれそうですから、まぁ、とりあえずは良い買い物だったんじゃないかな…と思っております。

ロゴスのトレックエッグホルダー

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▲去年、こちらのブログ記事でも書いたように、旅先での新鮮なタンパク源を確保するために、卵を持ち歩くための試行錯誤をしてきましたが、それで発見した「エッグホルダー」が非常に使いやすかったので

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もう1つ買い増ししました。

 以前購入したのは、 

コフラン 2エッグホルダー

コフラン 2エッグホルダー

 

▲こちらだったんですけど、旅が長くなると卵2個では心許ない。とはいえ、エッグホルダーは2個用の次は6個用になりまして、それでは量が多すぎる。

そこで、2個用をもう1つ購入することにしたのですが、どうせなら別のメーカーのが良いかな、と思い…

 ロゴスのものにした…というわけです。

ロゴスのトレックエッグホルダーの特長

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外観などはほぼ一緒。この開け口の部分にコフラン製だと手すり?みたいなのがついているんですけど、ロゴス製のものはついていません。

ロゴス製の方が、材質が柔らかくて開けやすい感じです。

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▲中の「突起」も同じ。これがエッグホルダー内部で卵を「浮かせ」て、ホルダーにぶつかって割れないようになっています。

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▲材質的にも、肌触りでも、コフランよりずっと高級品っぽいです。

以前の記事では、2個用は横からの力に弱いとか、卵が割れやすい、という指摘がありましたけど、私は何度か旅行に携行して、あまり気にもせずに乱雑に扱いましたけど、卵が割れることはありませんでした。

旅行の状況に合わせて、2個用を1つ携行するか、2つ携行すればいいわけで、一人旅がほとんどの私に6個用の出番はなさそうです。

 卵を持ち歩くために500円もかけるのはバカバカしいという人もいるでしょうけど、割れずに卵を持ち歩ける、というのは素晴らしいことです。興味のある人はぜひ試してみて下さい。

ネットで中国のテレビ番組を見る方法(iPad+AppleTVの活用法)

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▲ツイッターで、こちらの連投が広く注目されたこともあり、それ以後、「どうやったらネットでCCTV(中国中央電視台)を見られるのですか?」と質問が寄せられるようになりました。

これには幾つかの方法がありますので、現在私が利用している方法を、こちらにまとめておこうと思います。

それと、

当ブログでは、「iPad2はまだまだ使えるぞ!」というのが定番の記事になっておりまして、私のCCTVのネット閲覧においてiPad2は欠かせられないものとなっております。

例として挙げるのはCCTVの視聴方法ですが、こちらはiPadにAppleTVをつなぐと、こんなメリットが、使い方がある!古いiPadでもまだまだ使える!という記事でもあります。

パソコンを使ってブラウザ経由で見る

まずはこれが基本と思います。CCTVはウェブサイトで番組を公開しているのです。

▲私の場合、CCTVといえばニュースchのCCTV-13になります。今まではこの方法でずっと見てました。

ところが、

f:id:blackchinainfo:20170620182613j:plain

▲最近は、こういう表示が出て視聴できないことが増えました。

Google Chromeでこの画面が表示された場合、赤字の部分をクリックすると、ブラウザに拡張機能を入れるように指示されるんですけど、なぜかGooglePlay経由ではない。Google公認の拡張機能になってないわけです…

こういうのは、やっぱりインストールしたくないですね。

ではどうするのか…そこでiPadの出番になってくるわけです。

iPadのアプリでCCTVを見る

央视影音HD-海量央视内容高清直播

央视影音HD-海量央视内容高清直播

  • CCTV.COM
  • エンターテインメント
  • 無料

▲こういうアプリがありまして、これをインストールすればCCTVの放送を視聴できます。

このアプリは大丈夫なのか…というのが気になるんですけど、とりあえずAppStoreに登録される程度には大丈夫ではないか…と考えます。

私の場合、iPad2はツイッターと、ウェブを見るのと、ポケットを見るのと、電子書籍を読むのと、このCCTVを視聴する以外の用途がほぼないので、とりあえず中国側になんらかの情報を抜かれても大丈夫かな、と思っております。

使い方は、中国語の分かる人ならすぐわかるだろうし、中国語の出来ない人がこのアプリを使うことはほぼないと思うので説明しませんけど、幾つか私の経験を書きますと…

  • たまにものすごく遅くなる時がある。
  • そういう時は見ない。あきらめる。
  • もしくはダウンロードしてみる。
  • または画質を落とす。

…というのが基本になるかと思います。

それと、私の場合は画面を写真に撮ってツイッターで流すことが多いので

  • ライブ放送(频道)は見ない
  • 放送済みで保存されている番組を見る(栏目)

…となります。こうでないと、気になる映像を少しプレイバックさせて撮影する…というのが無理なので。

ただ、iPadの小さな画面でニュースを見続けるのは結構ツライです。テロップが小さくなりますし。そもそもCCTVの放送はテレビでの視聴が基本になっているので、画面作りが全部大きなテレビに合わせているのですね。

ですから、iPadの表示をテレビの大きな画面で見たい。

そこで、AppleTVの出番となるわけですが、いくつかの「コツ」が必要になってきます。

iPad2はAppleTVと組み合わせると全然使える

冒頭でも述べたように、当ブログでは「iPad2はまだ使える!」という定番ネタがありまして、結構無理もあるとは思うのですが(笑)、それでも未だにiPad2を使い続けています。

iPad2は既に発売から6年が経過していますけど、基本設計が優れているので、単なる「ビューワー」(ウェブ、PDF、電子書籍、動画)として使うのなら、何の問題もありません。

そして、iPad2をAppleTVにつなぐと、更にこの「ビューワー」としての能力が飛躍的に拡大されます。

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6年落ちのiPad2を「今でも使える!」というのは無理して使っている感が強いのですけど、AppleTVと組み合わせて使う分については、全く古さを感じません。デジタルデバイスで6年前の製品は骨董品ですけど、家電の世界なら6年使うのも普通にありますし。

AppleTVを単体で使うと、操作性が悪いし、米国のコンテンツがやたら多いばかりで、私はあまり楽しめませんでした。iPadと組み合わせてCCTVを見る以前は、たまに映画を見る程度でしか使っていませんでした。

AppleTV選定のポイント

AppleTVは現在、第四世代が発売になっておりまして、定価で15800円から。SIRI対応11acも不要で、とにかくテレビにつながりさえすればいいから!という人なら、第二世代か第三世代を中古で買えばいいと思います。

※ちなみに、AppleTVは「大人の事情」でアマゾンでは販売されていません。

第二世代と第三世代の差は、ウィキペディアを見たら詳しく載ってますけど、ザックリ言えば720p対応か1080p対応か…という点になります。

私の場合、第三世代の発売直後に購入して、そのまま使い続けてます。

現在中古で探すと第二世代は4000~5000円前後、第三世代はAppleの整備済み製品が7000円ですから、それぐらいで買えるもの…と考えて良いかと。

今から買うなら1080p対応の第三世代を押さえておきたいですが、それでも最新の第四世代の新品の半額で買えるわけです。

720pでもいいから、安いのが欲しい!という人は第二世代をどうぞ。

それと、第二世代・第三世代ならではのメリットというのもありまして、S/PDIFの光デジタル音声端子は第四世代にはついてません。Apple TVからの音声出力をHDMIとは別系統でやりたい、光デジタル音声端子が欲しい…という人にとっては第二世代か第三世代を選択するしかありません。普通に考えて、第三世代が狙い目ですね。

AppleTVは有線LAN接続で

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AppleTVはWiFi以外に、有線LANでも接続できます。

セットトップボックスは他社からも色々出ていますが、有線LAN接続が用意されているのは、AppleTVの大きなメリットだと思います。

こういうのは設置状況にもよるし、好みもあるとは思いますが、もしあなたがiPad+AppleTVでCCTVの視聴を考えているのであれば、必ず有線LANで接続して下さい。

私は以前、WIFI接続でApple TVを利用していたのですが、そうすると通信への負荷がハンパなかったです。

他に使用しているPCのネット接続が激遅になりました。

たぶん、WiFiを使ってiPadがCCTVのストリーミングを受けてから、次はAppleTVにWiFiでデータを飛ばすので、負荷が大きくなるのでしょう。

しかし、有線LANにしてからは、そういうこともなくなりました。

ELECOM LANケーブル CAT5e準拠 やわらか 5m ブラック LD-CTY/BK5

ELECOM LANケーブル CAT5e準拠 やわらか 5m ブラック LD-CTY/BK5

 

 AppleTVは10/100BASE-Tなので、CAT5Eの安いケーブルで十分です。

ちょっと余計なことを付け加えておくと

ELECOM LD-GA1307/WD 床用モール (長さ1m・木目)

ELECOM LD-GA1307/WD 床用モール (長さ1m・木目)

 

玄人さんには説明不要ですが、家の中でLANケーブルを引き回す時、通り道などにケーブルがかかる場合は、モールを使ってキッチリ安全対策しておくべきです。高い買い物ではないので、LANケーブルと一緒に購入しておけば良いかと思います。

「画面サイズ」の問題

iPadとAppleTVをどのようにつなぐのか、iPadの出力をどうやってAppleTVに出すのか…そういうのは他に情報がたくさん出ているので自分で調べていただくとして、私の方からもう1つ申し上げておかないといけないのは、「画面サイズ」の問題です。

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▲iPad+AppleTVでCCTVを16:9の画面で表示すると、このようになります。CCTVって基本は4:3みたいです。これでも別にいいんですけど、やっぱり画面一杯に表示させたいですよね。

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▲最近のテレビは、画面サイズの切り替えがついてますので、リモコン操作で、こういうメニューを出して、変更してみて下さい。大体「ワイド16:9」でいけると思いますが、こういうのはメーカーによっても違いますので、とりあえず切り替えて、試してみたら良いと思います。

ここで注意しなくてはいけないのは、上記組み合わせで、CCTVを視聴する場合、この画面サイズの指定がなぜか一定してませんでして、これは私の環境だけの問題かも知れないのですが、何も切り替えずに最初から「フル」のままで画面一杯に表示されることもあれば、「ワイド16:9」にしなくちゃいけないこともあり、「スマートズーム」でないとダメな時もあり、なぜこうなるのかは私にもわかっていません。

自動ロックは「オフ」で

iPadの機能に「自動ロック」というのがありまして、一定時間、iPadに触れないと自動的にスリープ状態に入ります。これを使わないと、自分でスリープ状態にしないかぎり、ずっと画面表示状態が続くためバッテリーがどんどん減っていきます。

普通、iPadを使用している人なら、この自動ロックを設定して、数分後にスリープ状態に入るようにしていると思うのですが、iPadでCCTVを視聴していると、番組の途中で自動ロックがかかって、放送が止まります。

これでは気持ちよく視聴できないので、自動ロックは「オフ」にする必要があります。

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 設定一般自動ロックで、「しない」を選択して下さい。

このようにすれば、快適にCCTVの視聴が出来ると思います。

さすがに、そろそろ新しいiPadを買おうかと思っているのですが、その後もiPad2はCCTV視聴専用端末として、AppleTVと組み合わせて、利用しようと考えています。物理的に壊れてしまわない限り、あと数年は十分使えそうです。

アップル iPad 2 Wi-Fiモデル 16GB MC769J/A (ブラック)

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なぜ中国の国歌を個人の葬式で使ってはいけないのか?

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 6月22日に中国当局が発表した、国歌の演奏、歌唱、放送などの使用に関する監督管理規定草案の中に、

個人の葬儀など「不適切な場所」での国歌の放送を禁止

 という項目があるそうです。

「個人の葬儀」?

日本人からすると、奇妙な感じがします。

なぜこういう禁止条項があるのでしょうか?

▲ニュースの原文をひっぱってきました。

同时,草案规定,不得在私人丧事活动等不适宜的场合奏唱、播放国歌;国歌不得用于或者变相用于商标、广告、公共场所使用的背景音乐。

 ▲ここが問題の箇所ですね。

個人の葬儀」は中国語で、「私人丧事」(私人喪事)と書きます。

特に理由の説明はないようです。

国旗法を見てみると…

国歌と並んで、国旗も同時に扱われることが多いので、中国の国旗についての取扱いを定める「中華人民共和国国旗法」を見てみます。

▲この第18条に

第十八条 国旗及其图案不得用作商标和广告,不得用于私人丧事活动。

 とあります。

国旗及びその図案は商標や広告に用いてはならず、個人の葬儀にも用いてはならない

と書かれています。

これから読み解くと、第18条は、国旗の商用目的使用や、個人の使用…つまり国家以外が公的ではない目的で国旗を利用することを禁じているわけです。

一般的に、「国旗を用いる葬儀」といえば国葬にあたり、その対象は高位の政治家や公務員、兵士、警官、消防などの公安職の人が公務中に亡くなった場合などになりますから、ようするに、個人が勝手に国葬みたいなことをやるな…という意味合いがあるのかと思います。

今回、提出された国歌法草案も、この国旗法に準ずる形で、考えられたものなのでしょう。

義勇軍行進曲

ちなみに、中国の国歌は『義勇軍行進曲』というものです。

YOUTUBEに日本語訳の歌詞テロップがついたのがありましたので貼っておきます。

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なぜか法整備が遅れている中国の国歌法

中国の国旗法は1990年に制定、国徽法は1991年に制定されているので、既に20年以上前に出来ているわけですが、国歌法はまだなく、2017年の6月に草案が出来たばかり…なぜ、こういうことになっているのでしょうね?

先に申し上げておくと、1982年に中国共産党宣伝部が発行した「关于中华人民共和国国歌奏唱的暂行办法」(関于中華人民共和国国歌奏唱的暫行辦法)というのがありまして、これが現在、中国で国歌の演奏に関する取り決めになっています。

でもなぜ1982年?

この経緯をさかのぼって、時間順で説明すると…

  • 1935年、『義勇軍行進曲』は抗日プロパガンダ映画の主題歌として作られ、抗日歌曲として民間に浸透。
  • 1949年、中国人民政治協商会議で、正式な国歌が制定されるまでの暫定的な国歌として『義勇軍行進曲』が選ばれたが、別の正式な国歌は制定されなかった。
  • 文革期間中、『義勇軍行進曲』の作詞者・田漢が迫害されたため歌われなくなり、毛沢東を讃える歌『東方紅』が事実上の国歌として扱われた。
  • 1978年、文革終結後、『義勇軍行進曲』が国歌として復活。
  • 1979年、田漢の名誉が回復される。
  • 1982年、『義勇軍行進曲』の歌詞が元々のものに戻される。(ここで中共宣伝部の「暫行辦法」が出て来る)
  • 2004年、中華人民共和国憲法が改正され、『義勇軍行進曲』が国歌として明記される。
  • 2017年6月22日、国歌法草案が提出される。

ようするに、

  • 元々は『義勇軍行進曲』は国歌じゃなく、映画の主題歌だった。
  • 中華人民共和国成立後、とりあえず正式な国歌が決まるまでの暫定国歌であった、
  • 文革で『義勇軍行進曲』の作詞者が迫害を受け、党籍剥奪されたため、別の歌が国歌の扱いに。
  • 文革終了でとりあえず『義勇軍行進曲』が国歌に復活
  • 2004年に憲法改正で正式な国歌となる前は「暫定国歌」だったと思われ

…というわけで、そもそも国歌じゃなかったものを暫定的に使っている内に、文革で混乱し、憲法上の正式な地位を得るまで時間がかかった…というのが、中国の国歌法がまだ制定されていない理由のようです。

田漢 聶耳 中国国歌八十年

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歌で革命に挑んだ男: 中国国歌作曲者・聶耳と日本(仮題)

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中国が空母で香港の独立派を恫喝する?

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▲こちらの記事のタイトルにもなっていますが、

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は23日付で「遼寧が香港に寄港する可能性は非常に大きい」との専門家の談話を掲載。別の関係者は、遼寧の寄港は香港市民の「民族一体感」を高めると同時に「分裂(香港独立)活動をたくらむ国外勢力を震え上がらせる」効果もあるとした。

…という驚きの証言が出てきております。

中国的には、香港人も中国人で自国民なのですから、それを空母打撃群で恫喝するというのは前代未聞。「砲艦外交」という言葉がありますけど、それを自国民にするのは聞いたことがありません。

念のため、原文を確認してみました。

分裂活動を進める国外勢力を震えさせる

▲こちらの記事の

一位要求匿名的人士23日对《环球时报》表示,辽宁舰若到访香港,并对普通市民公开“首秀”,将充分显示中央政府对香港的重视。同时,作为一个高度开放的国际性港口,辽宁舰在香港的展示意义更加重大,势必吸引更多世界目光。这表明中国海军的自信和实力,也是对企图进行分裂活动的国外势力的一种震慑。

 ▲この部分が例の証言ですが、確かに「也是对企图进行分裂活动的国外势力的一种震慑」(分裂活動を進める国外勢力を震えさせる企図でもある)とあります。

この証言の人物は匿名を希望しており、氏名も所属機関も明かされていないわけですが、普通に考えると、それを明かすと差し支えがあるから…ということになると思われます。

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南シナ海問題への威圧も?

匿名氏の証言の前に、海軍軍事学術研究所研究員の李傑氏のコメントで、次のようなものがありました。

“如果访港,一定不是辽宁舰单枪匹马,而是一个航母战斗群。”李杰认为,此次航母编队将包括最能展示中国海军能力的舰艇,数量可能达到10艘左右。此外,辽宁舰到访香港,还表明中国对南海主权权益的关切。

今回の空母の香港訪問は、10隻ほどからなる空母打撃群を編成して行われるものとなるようで、南シナ海の係争地域にも近い、国際都市である香港を利用して、南シナ海の諸国へ威圧を加える意図もあるようです。

香港 返還20年の相克

香港 返還20年の相克

 
中国はなぜ「海洋大国」を目指すのか―「新常態」時代の海洋戦略―

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旅の常備薬と衛生用品について

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ツイッターで日々、中国のことを書いていますが、食べ物の話は特にウケが良く、たくさんRTされます。

ところが、アレを食べました、こんなものを食べました…ということを書いていると、「中国は不衛生だから、こんなに色んなものを食べていれば、お腹を壊しているはずなのに、そんなことは一切書いてない!故意に隠している!」という変な人がたまに出てきたりします。

ようするに、私が中国を礼賛するために、不都合なことは報告してない…というわけです(なぜかツイッターで私は「親中派」ということになっています)。こういう言いがかりはツイッターではよくあることなので、相手にするだけ無意味なわけですが、改めて考えてみると、「どうして私は中国でお腹を壊したり、体調不良になったりしないんだろうか?」…我ながら不思議な気がしてきました。

ようするに、長年中国を旅している内に慣れちゃったんでしょうけど、よくよく考えてみると、私は旅の常備薬がやたら多いことがわかってきました。「富山の薬売り並」に持ち歩いています(笑)

あまり旅行をしない人にとっては、こうした準備がないために、旅先で体調を崩しやすいのかも知れません。

そこで、こちらで私が普段旅の際に携行している薬や衛生用品をご紹介してみようと思った次第です。

基本の三種類

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私が中国旅行に携行する薬の基本はこの3つになります。

頭痛腹痛虫刺され…というのは常に旅先で悩まされることなので。

とりあえずこの3つの対策ができていれば、旅行は快適なものになると思います。

アスピリン

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私の定番頭痛薬はアスピリンです。中学生の頃からこればかり飲んでいます。なぜバファリンじゃなくて、アスピリンなのかと言えば、自分的には効き目が良い…という実感があるからですが、それ以外の理由で言うと、中国でも香港でもアスピリンは売っているから…というのが決め手です。どこにいても、いつもの薬が手に入る方がありがたいので。一度も飲んだことがないような、正体不明の頭痛薬とか、やっぱり飲みたくないですから。

頭痛はしばらくすれば止まるものですが、その「しばらく」というのがやっかいで、いつまで続くのかはわからない。頭痛が止まっても、長引けば体調にダメージが残るので、旅先でちょっと頭痛っぽくなってきたら、すぐにアスピリンを飲むようにしています。疲れを後に引きずらない、残さないのが旅の心得と思います。

以前は、中国で水に溶かして飲むタブレット状のアスピリンが売っていて、これが非常に飲みやすかったのですが、なぜか10年くらい前に販売されなくなりました。

それと、アスピリンは高山病に効きます。

私はチベット高原を旅したことがあるのですが、その際にアスピリンを携行して、随分と助けられました。

正露丸A(糖衣錠)

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中国にいると腹痛になることは珍しくありません。

食べ物に原因がある?かも知れませんが、環境が変わったり、水が変わったりすれば、体調を崩しやすいので、腹痛になるのでは…と思います。

正露丸は香港に似たようなのが売っていて、安く買えたので、以前はそれを飲んでいたのですが、服用後に息が正露丸臭くなるのがイヤになりまして、糖衣錠を買うようになりました。これなら「ニオイ」はかなり軽減されます(全くないとはいえないけど、「ほぼない」レベル)。旅行用に買うなら糖衣錠の携帯用がオススメです。正露丸は大家族でもない限り、ビンで買うと飲みきるまえに期限切れになるので、24錠というのは丁度良いです。

ムヒS(かゆみ止め)

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あまり野外へ出ない人には不要かも知れませんけど、私は中国や香港にいると、やたらと虫に刺される場所へ行くので、「かゆみ止め」は欠かせません。

今まで色んなかゆみ止めを試してきて、私は熱烈なキンカン派だったのですが、キンカンは昔のガラス瓶にゴムの蓋(裏にスポンジが付いている)のものがなくなって、それからムヒの液体のもの⇒現在はムヒSに落ち着きました。

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旅行に持っていくなら、ムヒSで決まりです。液体のタイプは、夏に汗をかいた時に流れやすいのですね。膏薬タイプは皮膚上に塗られると、汗で流れにくいので良いです。それと…

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▲ムヒSの最大の利点は、使ったら少しづつ容器のサイズを小さくできること。液体のかゆみ止めは、中身が空に近くても、容器の大きさはそのままですから、かさばって邪魔なのです。旅行に携行するならチューブタイプがベストです。

虫除け

そもそも、虫に刺される前に、「虫除け」で刺されないようにすれば良いわけですが、これにも種類が幾つかあって、簡単ではありません。これについては後日に追記することとします。

消毒・傷対策

旅行中にちょっとしたケガで、切り傷、擦り傷ができることはよくあると思います。不慣れな土地での小さな傷が原因で、何らかの雑菌に感染して、化膿するとか、歩行困難になるという経験が今まで何度もありましたので、消毒や傷への対策は欠かせられません。

消毒液

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中国の薬局に行くと、大きな瓶に消毒液を浸した脱脂綿の球みたいなのがたくさん入ったのを売ってますけど、以前はあれを使ってました。フィルムケースに小分けに入れて携行していたのですが、そうすると脱脂綿の数の回数だけしか使えないのでちょっと不便なのですね。それと容器の密閉性が弱いので、しばらくすると乾燥します。

そこで、小さな容器の消毒液を携行し、ティッシュペーパーを脱脂綿代わりに使うことにしました。

マキロンの一番小さなものでも、結構な大きさになるので、2週間程度の旅行でもこれは大きすぎるかな…というところ。

以前、空になった目薬の容器に消毒液を移し替えて、使っていたこともあるのですが、一度間違って目に挿してしまい(泣)、危なっかしいので目薬の容器を使うのはヤメました。でも、短期間の旅行に携行する上で、ちょうど良いサイズは目薬の容器ですね。大体20mlぐらいです。

切り傷、擦り傷を負った時は、早めに消毒した方が良いです。だから、いつも消毒液は携行しています。

防水絆創膏

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旅行中に、切り傷、擦り傷が出来ると、早めに消毒して絆創膏を貼ることにしています。虫刺されでひどく腫れた時なんかも絆創膏を貼っておきます。掻いて、皮膚を傷つけたりして、そこから雑菌が入るのを防ぐためです。

私が釣りをすることもありますけど、水に触れる機会が多いので、防水絆創膏しか使いません。写真のものはダイソーのものですが、これは結構使いやすいです。

絆創膏はサイフの中とか、カバンのアチコチに少しづつ入れて、いつでもすぐ使えるようにしています。

薬用石鹸ミューズ

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旅行先の宿泊場所で使うために、薬用石鹸ミューズを小さく切って、小さなタッパーウェアに入れて持ち歩いています(写真のものはダイソーで買いました)。2週間以内の旅行なら、この大きさで十分かと。

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蓋を閉じれば濡れていても大丈夫です。それほどかさばるものでもありません。

中国が不衛生なのは確かなので、普段から手洗いを欠かさず、薬用石鹸を使って念入りに洗います。ちょっとでも外出して帰ってきたら手洗い。何かに触れたらすぐ手洗いです。

消毒ウェットティッシュ

とにかく中国で病気や体調不良を予防しようとするなら、常に衛生に気をつけることです。バイ菌に触れたのが原因でおかしくなることが多いと思います。

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そこで、こういう消毒ウェットティッシュを携行して、いつも手はキレイに。旅行中によく手で触れるような場所はこれで拭いて清潔にしています。

地下鉄で手すりや吊革を持った後とか、長距離列車のテーブルとか、ちゃんと消毒してラッピングされていない食器類とか(中国ではレストランで食器類を消毒後にラッピングしていることがある)を消毒ウェットティッシュで拭きます。

昔、中国で肝炎が流行った時に、レストランへ行くと食器と共に消毒ウェットティッシュが出ることがありまして、客が自分で拭いて消毒しました。これはその頃からの習慣ですね。大体30枚入った大きめのものを1つ持っていけば、1週間~10日間の旅行に間に合うと思います。

肌・爪のケア

旅行中の頭痛・腹痛・虫刺され以外の体調不良というのか身体の問題としてよくあるのは、皮膚に関するものと思います。

アロエクリーム

これは絶対必需品ですね。主に使うのは冬場ですけど、空気が乾燥して顔や手がカサカサになるのを防ぎます。中国の南の方では必要ないかも知れませんが、北の方にいくと乾燥がひどくて、肌がガサガサになるので、かならずこの手のクリームが必要になってきます。

尿素クリーム

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以前、中国で冬にカカトが割れて大変だった時に、薬局に行ったら「尿素クリーム」というのを勧められて、それを使うとすぐに治りました。それ以来、日本にいても、冬にはかならず尿素クリームを用意するようにしたのですが、いろんな種類が出ておりまして、一番手に入りやすく、旅行に携行しやすいはこちらかと思います。

旅行中にカカトがヒビ割れてしまうと、そこから雑菌が入って腫れ上がって歩けなくなったりするので、ヒビ割れそうになると、夜に尿素クリームを厚塗りして、靴下を履いた状態で寝るようにしています。そうすると大体翌朝には治っている。

もしカカトがヒビ割れたら、念入りに洗浄・消毒して尿素クリームを塗って、ひび割れがひどくならないように絆創膏を貼るようにしております。

「足」は重要な移動のツールなわけで、念入りにお手入れしておけば、快適な旅が出来るというわけです。

タイガーバーム

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中国の老人がよくカバンにいつも入れている小さなタイガーバームの缶があるのですが、あれって何処で売っているのか…と長年疑問だったところ、去年?だったかな、薬局でようやく見つけました。

虫刺されにはムヒSを使いますが、とりあえずこれも小さくて邪魔にならないから、携行するようにしております。鼻づまりがヒドイ時とか、眠気覚ましに目の下に(目の周りはNG)塗るようにしています。

爪切り

▲以前はこちらを使っていたのですが、あんまり小さすぎる爪切りは使いにくいものです。爪切りは重要なので必ず携行するようにしています。

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▲いま使っているのはこちらの中国製。10元ぐらいで買ったかな…中国製爪切りは切れ味が悪いので、中国人が日本旅行に来ると爪切りを買って帰る…とよく言われますけど、この「日美」というメーカーのものはよく切れます。

なぜ旅行で爪切りなのかといえば、数日なら必要ないでしょうけど、1週間~2週間ぐらいの旅行になると、爪がかなり伸びてきますし、爪が伸びていると不潔なので、マメに切るようにしています。こういう話をしていると、かなり神経質のように思われるかも知れませんが、爪の間に雑菌は溜まりやすいので、ちゃんと切っておけば、感染症対策になるのです。

特に足の爪ですけど、毎日同じ靴を履いて長旅をすると、靴を休ませて乾燥させる時間がないので、雑菌が繁殖しやすく、爪が伸びていると、非常に不潔になりやすいです。旅行の際、毎日長距離を歩いている時に、伸びた足の爪が指を傷つけて、そこから雑菌が入って腫れ上がったこともありました。だから爪切りは欠かせません。

それと、釣り師の場合、爪切りはラインカッターの代りに使えます。

サプリメント

旅行中はいつもと違う食事になったり、粗末な食事になったり、疲労が多すぎたりして、栄養のバランスが崩れやすくなっています。そこで、サプリメントを使って不足した栄養を補うようにしています。

キューピーコーワiプラス

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普段の生活でも旅行の時でも、タブレットやアマゾン・キンドルを常時携行して目を酷使していますから、眼精疲労のサプリメントは欠かせません。私はこちらを寝る前に2錠飲むようにしてます。短期旅行の際はフィルムケースに入れて携行しています。

アリナミンexプラス

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スケジュール的にタイトであったり、毎日過酷な状況が続くと、疲労が回復しにくくなってきます。次の日に疲れを残すと、旅が辛くなってきますので、こうしたサプリメントを服用するようにしています。

いつも、フリスクの容器に数錠入れて持ち歩いています。長旅になるようなら、容器に小分けにして携行します。私の場合、そんなに大量には必要ないです。もう疲れすぎてダメ…という時に1錠飲むことにしています。

眼精疲労にはどちらがいいのか?

元々、アリナミンexプラスは私の親が、眼精疲労に良いと進めてくれたもので、たしかに効能書きにはそう書いているのですが、キューピーコーワiプラスと長期服用して効き目の違いを試してみると、私としてはキューピーコーワiプラスの方が疲れ目によく効くと思いました(個人の感想です)。

アリナミンexプラスは眼精疲労というよりも全体的な肉体疲労に効く…という気がします。その結果として疲れ目にも効果があるのだろうけど、単に疲れ目だけならキューピーコーワiプラスの方がしっかり効いているような(個人の感想です)

身体がひどく疲れると、目も疲れてくるので、この2種類を携行した上で、疲れが酷い時は、体調をみながら、両方服用したり、量を変えたりしています。

食物繊維

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私は普段自宅にいる時は、数日おきに、玄米を炊いて食べております。

毎日玄米だとキツイのですが、3日置きぐらいなら、ちょうどいい感じ。お通じもよくなって体調がよくなっているような気がします(個人の感想です)

ただ、旅先に圧力鍋を持ち歩くわけにもいかないので、そうなると玄米が食べられず、お通じの調子が変わってくるのですね。

その上で長距離鉄道の旅だったりすると、ついカップ麺とか、簡単なお弁当に偏って、野菜不足になります。

そこで、繊維質を補うために、食物繊維のサプリメントを最近購入しました。

こちらはまだそんなに飲んでないので、はっきりとした効き目はわからないのですが、繊維不足で数日お通じが止まってしまうのはキツイので、活用したいと思っております。

ただ、これって1日9錠も飲まなきゃいけないし、けっこう大きめですから、飲むのが大変だったりします。もうちょっと飲みやすい、少量でOKの食物繊維はないのかな…と考えているところです。

「予防」を心がける

上記の説明を読めば、お分かりいただけかと思いますが、私の旅の健康管理の「コツ」は、清潔・消毒を徹底して、バイ菌への感染や増殖を抑えるところにあります。

物理的なケガは、そうならないように気をつけるしかないのですが、旅行中の体調不良って大体は、バイ菌の感染によるものと思うのですね。

中国へ行くと、不衛生なのに加えて、日本にはない種類のバイ菌とかがあるかも知れないので、日本人には免疫ができてないかも知れない。

なので、神経質なまでに手を洗い、マメに爪を切り、消毒ウェットティッシュで手と身の回りのモノを拭きまくる…というわけです。

こういう対処をするようになって、激しい体調不良を起こすことは、ほぼなくなりました。

必要量だけを携行する

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▲こちらはダイソーで売っていた3段ピルケースですけど、旅行の際はこれに、歯磨き粉、アロエクリーム、アリナミンexプラスを入れて持ち歩くようにしています。

歯磨き粉が一番よく使いますけど、大体これで1週間~10日間は持ちます。

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▲アスピリンもこのようにハサミで切って少量携行するようにしています。2週間以内の旅行でアスピリンを1箱(30粒)も飲むことはまずないので、4つもあれば十分でしょうね。

書き出してみて気づきましたが、ここまで色んな薬品&衛生用品を持ち歩いているとは思いませんでした。これらのものが少しあるだけで、旅行の快適さは劇的に変わってきます。ただ、いたずらに増えると荷物がかさばったり重くなったりして、疲労の原因になってしまうので、旅行の日程に合わせて必要最低限の少量を携行する工夫を積み重ねるのが、肝要かと思います。

一帯一路の地図

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先月、北京で行われた「一帯一路サミット」以後、一帯一路関連の情報がたくさん出てくるようになりましたので、最近はそれらに目を通しながら整理しているところです。

でも、「一帯一路」の沿線図やルートはわかりにくいですよね。

そこで一帯一路の地図を探してみました。

一帯一路路線図(高解像度版)

▲こちらのサイトにあった

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▲この地図が非常にわかりやすく、使いやすかったです。

高解像度版(高清版)というわりには、解像度低めなんですけどね…。

一帯一路のルートはちょこちょこと更新されているそうなので、また間を置いて探しておこうと思います。

一帯一路地図(オンライン版)

http://ydyl.tianditu.com/

▲こちらのサイト…オンラインの地図(グーグルマップみたいなの)ですが、こちらはたぶん随時更新されているのかな…これも非常にわかりやすいです。

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▲上記URLをクリックしてサイトを開くとこのような地図が出てきます。赤色が一帯一路の沿線国です。

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▲マウスカーソルを沿線国の上に置くとGDPや人口が表示されます。

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▲左の「专题」(専題=テーマ)を選んであげると、他の情報も表示されます。上掲の画像は、赤線が一帯一路の陸地ルートを表示したもの。青線は海上ルートを表示したものです。

グーグルマップ同様、拡大縮小できます。

とりあえず、この2種類の地図とにらめっこしながら、一帯一路関連の情報を読み解こうと思います。

一帯一路・技術立国・中国の夢……いま中国の真実は (必読! 今、中国が面白い Vol.11)

一帯一路・技術立国・中国の夢……いま中国の真実は (必読! 今、中国が面白い Vol.11)

 

「強力吸盤レバー式フック」がなぜ旅行に必要なのか?

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旅行の最中に、「アレが欲しい!」と思いながらも、旅行から戻ってくると、普段の便利な生活に戻って、つい旅行中の「アレ」を入手するのを忘れてしまうことがありますけど、ようやく入手しました!

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▲これです!こういうのって、何処で売っているんだろうか…と思っていたのですが、探してみたらダイソーで売ってました。

侮れない吸着力 

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裏が吸盤になっているフックです。つるつるの壁面などに貼り付けて使うのですが、これがずっと欲しかったのです!

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▲このフックの部分は可動するようになっておりまして、これは「オフ」の状態。これでは壁面に貼り付きません。

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フックを「グイッ」と曲げてやると、吸盤と台座の間の部分が引っ張られます。

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壁面に吸盤をくっつけながら、フックを曲げてやるとしっかりと吸盤が壁面にくっついて、なかなか取れません。

大きさに寄って吸着力が違うのですが、2kgとか3kgとか書いてたかな。とにかく、ちょっとやそっとではビクともしません。

…で、これがどうして旅行に必要なの?ということですが

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バスや鉄道で旅行している時に、自分の座席周辺で、ちょっとした物を引っ掛けておく場所がなくて不自由したことってありませんか?この吸盤フックがあれば、ガラス面とか壁面をつかって好きなところにフックを用意できるので便利です。一眼レフの大きなのはキツそうですが、コンパクトカメラだったら余裕で掛けられます。

旅行の時って、よく使うからすぐ手に届く場所に置いておきたいもの…が結構あって、小さなバッグとか、レジ袋に入れたお菓子とか、そういうのをちょっと引っ掛けておく時に、このフックが欲しいと思っていたのでした。

これで、これからの旅がちょっと便利になりそうです。

▲アマゾンでも売っておりまして、こちらは21kgに耐えるそうです。ここまでのものは必要なさそうだし、ダイソーだと数kgのが108円で幾つか入って売られておりますので、百均のもので十分と思います。

ツイートインプレッション1000万突破しました

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ツイッターには「アナリティクス」と呼ばれるアクセス解析みたいなのがありまして、そこを見ると、どれぐらい自分のツイートを見られているのか、どれぐらいフォロワーが増えたのか…そういうのがわかるようになっています。

▲詳しくは、こちらをご覧になられると、わかると思います。

たまにアナリティクスを開いて、ツイッターでの自分の状況を確認するのですが、

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▲ついに!「ツイートインプレッション」が1000万を突破しました!

 ツイートインプレッションとは?

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▲こちらはアナリティクスの月ごとの情報ですけど、2017年6月のツイートインプレッションが10823202(1千82万3千2百2)となっております。

ツイートインプレッションって何?という人も少なくないと思いますが、簡単に言うと、ツイートが見られた回数ですね。

以前は数百万台で低迷していましたけど、5月に900万台を突破したので、何かあるのかな…と思いながら細かにチェックしていたところ、ついに1千万台を突破した…というわけです。

正確に言うと、以前にも1千万台を越えたことはあるのですが、それは天津大爆発(2015年8月)の時でした。

ああいう大きな事件があると、ツイートインプレッションもフォロワー数も伸びるのですが、そういう事件に依存しない形で、普段から安定的に、多くの人に見てもらう方法はないのかな…と色々試していたのでした。

たぶん理由はこれ

今年の5月の連休中に上海の友人と一緒に遊んでいた時の記録をずっと連投で紹介しているのですが、たぶんこれがツイートインプレッションを爆発的に向上させた原因じゃないかと思います。

これらの連投は非常に長くなっておりまして、特に後日譚はもう100ツイート越えてしまって、いまでも連投が続いているのですが、これを気になって見る人は、過去のツイートにさかのぼって見るだろうし、とりあえず気になった人は連投の全部が見たくなる?みたいで、最新の連投の「続き」をツイートした後で、連投最初の頃のツイートがRTされることも多く、そうやってRTがRTを呼んで、気になった人は過去にさかのぼって目を通すから、ツイートインプレッションが増えちゃうのかと思います。

ちょっとズルいですね(笑)

ツイッターって、長い連投をしても、一部のツイートだけを切り取られて、変な解釈をされたり、そのせいで嫌がらせを受けたりするわけですが、この超長編連投は、得てして好意的なリプライが多いように思います。内容的に敏感な話題でないのもあるでしょうけど、大量のツイートを延々とつないで連投にしているので、揚げ足を取るのが専門のような人だと、面倒だから全部読もうとせずに、他の嫌がらせ相手を探すのではないでしょうか。

ツイートインプレッションの向上は副産物でしかなくて、私としては、ツイッターでの新しい表現を模索しているだけなんですけど、結果的に多くの人に見ていただいたのは嬉しいです。

これからもがんばろうと思います(^^) 

対論 「炎上」日本のメカニズム (文春新書)

対論 「炎上」日本のメカニズム (文春新書)

 

【中印国境衝突】『中国が国境付近に戦車を配備、戦闘訓練を開始…インド陸軍参謀総長「戦争の準備は出来ている」』 

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 ▲先日は、こちらのツイートがたくさんRTされましたが、その後、中印国境の緊張はどうなったのか気になっていたものの、日本ではほとんど報道がありません。

しかし、RFAで見ると次のようなニュースがありました。

表題だけ読むと、中国外交部は、今回のインドの越境行為は非常にタチが悪い…と主張し、インド軍は「戦争の準備はできてるぜ」とすっかりヤル気になっている…ということです。

このニュースを細かく読んでみようと思います。

このニュースは4つの部分からなっていて、まずは中国外交部の声明を要訳すると…

  • 7月3日の中国外交部の声明によれば、中印国境部隊によるシッキム地域での衝突はすでに20日間を越えており、インドが派遣している武装部隊は既定の国境線を越えており、これは過去に結ばれた条約や、国連憲章ならびに国際法の基本原則に違反し「性質が非常に厳重」なものである。

次はインド陸軍総長の発言

  • シンガポールの聯合早報によれば、インドのラワット陸軍参謀総長は6月29日、シッキムの前線を視察した後の声明で「インドは既に2.5線戦争の準備は出来ており、すなわち中国・パキスタンおよび国内の安全に対応している。」

  • 中国国防部のスポークスマンによると、解放軍は既にインド国境付近のチベットで35トンの軽型戦車を配備し、戦闘訓練を行っており、中国国境部隊は絶対に国家主権と領土の完整を守る…と強調した。

  • 明鏡網(香港の新聞のウェブ版)によると,今回の中印国境衝突は、1962年の中印戦争以来、最長期間の対峙であり、現在双方が非難しあって譲らず、緊張が高まっている。

「2.5線戦争」とは?

聞きなれない言葉ですが、中国側でもこのインド陸軍参謀総長の言葉が何なのか、気になる人が多かったようで、早速次のような記事が出来ていました。

この記事の中に解説があり

所谓“2.5线战争”,提法来源于1960年代冷战时期的美国。当时美国担心苏联和中国在欧亚的威胁,提出要“在欧洲应对一场大规模战争,同时在亚洲应对一场大规模战争,在世界其他地区应对一场小规模地区冲突”(1+1+0.5)。

いわゆる「2.5線戦争」とは、1960年代の冷戦期の米国に起源がある言葉で、米国がソ連と中国による欧亜の脅威を警戒し、提案したのが「欧州の大規模戦争に応対し、同時にアジアの大規模戦争にも応対し、世界のその他の小規模地区衝突にも応対する(1+1+0.5)」

…だそうです。

つまり、インドにとっての大規模戦争の相手の中国・パキスタン(1+1)と国内安全(0.5)への準備は既に出来ている…別の言い方をすれば、インドは「中パへの二正面作戦と、国内安全(テロ対策?)への同時対応ができる」という意味なのでしょうね。

35トンの軽型戦車とは?

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▲「中国神秘の新戦車がチベットに進駐してインドを震え上がらせる」との記事。こちらを要訳すると…

  • 中国人民解放軍がチベット高原で演習を行っている中に、新型の戦車が現れた。
  • この戦車は、射撃仰角が大きく、山地作戦に優れている。
  • 全重量は33~38トンで、高原環境にも適応している。
  • ちなみにこれは「軽戦車」ではなく「軽量型主力戦車」であるとのこと。
  • 中国空軍のIL-76、Y-20で空輸することができる。

申し訳ありませんでした

 ▲最初、こちらの記事では誤って、35トンの軽型戦車を「VT-5」とお伝えしておりましたが、ご指摘を受けて削除いたしました。申し訳ありませんでした。

チベットに配備されている軽型戦車の名称は不明だそうですが、

▲でも、YOUTUBEに紹介動画があがっておりました。

こちらはCCTV7ch(軍事・農業チャンネル)の番組ですが、この中でも正式名称不明で、「新軽担」(シンチンタン)としか呼ばれていません。番組中の説明を書き出すと…

  • 35ミリ榴弾発射機、12.7ミリ機関銃を装備。
    (主砲については説明無し)
  • 卓越した機動性と強大な戦場感知能力を有し、情報化レベルは米軍に匹敵する。
  • 砲塔正面の防護力は96A式戦車よりも強化されている。
  • インドのT-90S主力戦車よりも遥かに優れている。

ただし、番組中で出てくる戦車は現在チベットで配備されている96A式で、新軽担ではないようです。

中国の軍事戦略

中国の軍事戦略

 

理想の書見台と読書灯を求めて

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21世紀の今、なぜ書見台が必要なのか?

このブログの定番記事に、iPadのネタがありますが…

私がなぜここまでiPadにハマっているのかと言うと、電子書籍&自炊データのビューワーに使っているからです。

旅行の際に大量の本を持ち歩くと大変なので、なるべく電子書籍で購入し、手持ちの本や紙でしか出てない本は、スキャナーで自炊してPDF化してiPadに入れております。

現在、読書の9割以上はiPadで行っています。

iPadのお陰で、読書の効率が高まって、いつでもどこでも読みたい本が読めるようになりましたけど、それでも全ての手持ちの書籍を自炊するのは大変ですし、大型の書籍はスキャンするのが大変で、ものによってはスキャナーの読み取り面に合いません。

そもそも、iPadで自炊本を読むメリットがあるのは、1ページの紙の面積が、iPadの9.7インチの液晶画面よりも小さいものだけです。

拡大して読めるのがiPad読書最大のメリットであり、9.7インチの液晶画面よりも1ページの面積が大きい場合、画面上で縮小して読むことになるので読みにくくて目が疲れます。

というわけで、スキャナーにかけられない判型の大きな本や紙の雑誌、または自炊せずにすぐ読みたいorちょっと読めたらいい…というケースが依然としてあるのですが、普段iPadで読むのになれていると、大きな本を持つと重くて疲れるし、平面性がないのも読みづらいのですね。いちいちページを押さえておかないといけないのもツライ。

それと、今は紙の読書をしながらも、同時進行でPCやタブレットを操作することも多いので(読書しながらググったり、メモを書いたりする)、両手が自由の状態で本を読めるのがベストです。

…というわけで、未だに紙の本とは縁が切れず、PCやタブレットがあるからこそ、読書のためにしっかりとした書見台が必要になってくる…という事情が発生するわけです。

■目次

以前使用していた書見台…カール事務器 ブックスタンダーNo.820

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▲長年使用してきた書見台がこちら。

カール事務器の「ブックスタンダー No.820」と言う製品です。現在は既に生産終了となっています。

カール事務器 ブックスタンダー BKS-10-B ブルー

カール事務器 ブックスタンダー BKS-10-B ブルー

 

▲後継機がこちら。ページ押さえのアームが透明になったりで改良されているようですが、アマゾンのコメントを見る限り結構微妙な感じですね。

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▲カール事務器のブックスタンダーの良いところは、折りたたむと非常にコンパクトになること。元々私はこれを旅行に携行しようと思っていたので、折りたたんでコンパクトになるのは必須条件でした。

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▲7段階の角度がつけられるようになっています。

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▲このページ押さえのアームがしっかりしておりまして、滑り止め(灰色の部分)もしっかりした作りで、非常に使いやすい書見台でした。

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▲ただ、この構造が本製品の欠点でもありました。コンパクトに畳めるのを優先したためでしょうけど…

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▲背もたれの角度を変化させても、底が当たる部分は固定されたままですから、本の底の角で支えているような状態で、安定感がないのですね。

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▲それと、背もたれ部分はまっすぐ平らの「鉄板」ですから、本の形にも合わず、これも安定感を失わせる原因となっています。

私はこのカール事務器の書見台を気に入って2つ持っていますが、書籍の電子化にともなって、書見台として使うことは少なくなり、今はもっぱら、クリップボードと組み合わせて原稿台に使ったり(紙媒体の情報をPCに入力する時に重宝する)、iPadのスタンドとして使っています。

エレコムのブックスタンド

以前、エレコムが出していたブックスタンドがありまして、それが非常に使いやすい…と言うのは、知っていたのですが、エレコムのブックスタンドは折りたたんでも大変かさばる構造で、先述の通り、私は可搬性を重視していたので、購入を見送っていました。

でも、今はブックスタンドを携行することもなく、大きな書籍や雑誌をフリーハンド状態で読めるようにしたいだけですから、作りがしっかりしていれば、かさばっても構いません。

▲いつの間にか、エレコムのブックスタンドは姿を消しましたが、今はエレコムに製品を卸していた会社が、OEMにせず直接販売しておりますので、こちらを購入してみました。

現在は「actto」という会社から「BST-02」という名称で販売されているので、本稿では「BST-02」と呼ぶことにします。

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▲まず一見したところ、1480円の書見台とは思えない風格があります。

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▲後ろ側はT字型のしっかりした足で、滑り止めのゴムもあるので、天板がツルツルしている机でも安心して仕えます。辞書のような重い本でもシッカリ支えてくれます。

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▲この透明のパーツで後ろ足を可動させたり、固定出来たりします。単純ですが、こちらもシッカリしてます。

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▲BST-02最大の利点はここ。背もたれと本の底に当たる部分が直角で固定されますので…

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▲角度を変えても背もたれと底に当たる部分は直角のままです。

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▲そして、本の背表紙と表紙の部分に合わせて凹凸が着いていますので…

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▲本の形に合わせ、本を包み込むような形でしっかりと保持してくれます。

文庫や新書には全く合わないのですが、大きめの本ならピッタリと合います。

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▲それと、よく考え抜かれているのがこのページ押さえのレバーでして、本の底の部分は真ん中と左右の3点で押さえますが、ページ押さえレバーが可動する部分は窪んでいるので本に当たりません。

本の厚みに合わせて、しっかりページを押さえられるようになっています。写真は最も薄い本押さえる場合のレバー位置。

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▲これが一番前に出した場合。つまり一番太い本を挟む時には最前面に出すようになります。

理想の読書灯

読書をしたり、PCで作業をする時は、部屋の明かりを極力落として、手元や本だけを必要なだけ照らすようにしています。

その方が目への負担を少なく出来るし、作業に集中できますので。

PCの操作だけで完結出来る場合は、こういう照明環境はさほど難しくないのですが、ここに紙媒体が入ってくると厄介で、本を読むためだけに部屋全体を明るくするのは嫌だし、デスクライトは大きくて邪魔。本だけを照らせて、LEDで無段階調光がいい。そういうデスクライトをずっと探しておりました。

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▲色々試して、現在使っているのがこちら。

▲最初は、中国製のトホホな商品じゃないのかな…と半信半疑でしたけど、アマゾンのコメント欄の評価が良いので騙されたつもりで購入してみました。

ところがこのLEDライト、なかなかのスグレモノでした。

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▲LEDは9+9で18個使用。

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▲調光は2段階で裏側のボタンを押すと、電源オンで最も明るい⇒ちょっと明るい⇒電源オフ…となります。写真は最も明るい状態。この状態は明るすぎて読書に不向きですけど、コンパクトな割に明るさは十分なので、読書以外の作業にも使えます。

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▲ちょっと明るいの状態。露出の関係で明るさの違いがよくわかりませんね(笑)背景の明るさが変化しているので、それでLEDライトの明るさを想像して下さい。この2番めの明るさが読書にちょうどピッタリでした。

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▲それと、片方だけの点灯もできまして、状況によっては1つだけ2番めの明るさでの点灯で十分読書できます。

調光は2段階ですけど、片側だけ点灯で組み合わせを考えると、5段階の調光ができるわけです(両方点灯で明るさは両方強、両方点灯で両方弱、両方点灯で片方は強+片方は弱、片方点灯で強、片方点灯で弱)

それと、2つのライトの角度を変えたり、フレキシブルアームで照らし方を調整できるので、工夫すると実質的には「無段階調光」とほぼ同じですね。

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▲2つのライトは角度を90度変えられます。

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▲全開状態でLED位置で計測すれば24.7cmになります。よっぽど大型の書籍でない限り、これでムラなく照らせます。

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▲この洗濯バサミみたいな台がスグレモノでして、適度な重さがあるので、バランスを取ってやれば、挟まなくても据え置きのライトとして使えます。

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▲最も大きく開いた状態で、開口部は幅5cmですけど、奥までしっかり安定した状態で挟むのなら2cm程度が限界でした。

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▲フレキシブルアームのサイズがちょっと微妙で26cm。微妙に短い感じです。周囲の物を使って工夫すれば、高さ調整はできるので、この程度の長さで十分なのかな…とは思いますが。

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▲洗濯バサミの口の反対側はこうなっておりまして、充電はここから。ライト内に充電池が入っており、電源なしで10時間程度は点灯できるそうです。

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▲付属してくるUSBケーブル。USBの電源プラグもついてきますが、撮影忘れました。このUSBケーブルはゼッタイ失くしてはいけません。

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▲このライト本体に差し込む部分がマイクロUSBだったら良かったんですけどね。DCプラグになっているので、これを失くしてしまうと、同じタイプのUSB⇒DCプラグのケーブルが見つからない限り、充電ができなくなってしまいます。

理想の書見台+読書灯

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▲ようやく探し当てた理想の書見台と読書灯を組み合わせて使用してみます。

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書見台の後ろの足に、読書灯の台を挟んでやります。

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▲フレキシブルアームの位置を調整して…

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▲出来上がり!まるで、元々こういう組み合わせの商品であったかのようにピッタリと合っております。

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▲両方ともライトを最も明るい状態で点灯すると眩しすぎて本が読めないです。

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▲だから、両方「」にしてやるとちょうどピッタリ。

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片側だけ「弱」で点灯しても、フレキシブルアームの位置を調整すれば、本を全面的に照らせられます。

これで長年の問題がようやく解決しました。

今後の課題

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この書見台+読書灯のセットに、しっかりしたスイングアームを加えて、重い本を載せても、机周りのどこにでもシッカリと浮かせられる状態にできないかな…というのを次の課題として考えているのですが、なかなか難しそうです。

進展ありましたら、またこちらのブログでご報告しようと思います。


劉暁波氏の病状(随時更新)

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連日、末期ガンに苦しむ痛ましい様子が伝えられている劉暁波氏ですが、彼が入院している中国医科大学付属第一医院の公式ウェブサイトで、劉暁波氏の病状を伝えているので、そちらへのアクセス方法をご紹介します。

ならびに、随時更新で最新情報をこちらに翻訳しておきます。

【目次】

中国医科大学附属第一医院の「病院ニュース」

http://www.cmu1h.com/

▲こちらが劉暁波氏が入院している病院の公式ウェブサイトのトップページになります。

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▲トップページを開いて少し進むと、このような部分がありまして、「医院新聞」(病院ニュース)のところ(上掲画像で赤い点線で囲っているあたり)の「刘晓波病情通报」(劉暁波病状通報)とあるところをクリックすれば情報が出てきます。ここのタイトルは違う時もありますけど、「刘晓波」とあれば、劉暁波氏に関する情報になります。

http://www.cmu1h.com/contents/index/i/21

▲「医院新聞」(病院ニュース)の直リンクはこちらになります。

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▲こちらで確認した限り、7月5日以後から情報公開が始まっており、7月11日現在で、劉暁波氏に関する投稿は13件あります。大半は文字だけですが、「親族の声明」(7月6日)などもあったり、

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▲こちらのように写真の投稿もあります。

あくまでも「中国公式」ですけど、劉暁波氏の最新の「病状」を伝える数少ない情報源の1つです。

「病状報告」の要訳

7月5日の病状報告

  • 【毛一雷教授为组长的全国会诊专家组来我院对刘晓波病情再次进行会诊】

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/1985

f:id:blackchinainfo:20170711235916j:plain

  • 【医院邀请美、德专家来华参加刘晓波医疗小组】

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/1896

f:id:blackchinainfo:20170711235936j:plain

7月6日の病状報告

  • 【刘晓波病情通报】(劉暁波病状通報)

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2013

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肝機能が悪化、ビリルビンのレベルが次第に増加、左足の脛の皮膚間静脈に血栓が形成されている疑い。当院では全国専門家チームの診察の意見に基き治療を行っている。

  • 【刘晓波亲属的声明】(劉暁波氏の親族の声明)

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2019

f:id:blackchinainfo:20170711233256j:plain

  • 【刘晓波病情报告】(劉暁波病状通報)

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2020 

f:id:blackchinainfo:20170712002639j:plain

7月7日の病状報告

  • 【刘晓波病情通报】(劉暁波病状通報)

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2025

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7月8日の病状報告

  • 【美国和德国专家应邀参加全国专家组对刘晓波病情进行会诊】

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2027

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  • 【美国和德国专家应邀参加刘晓波病情会诊】

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2030

▲先の説明で紹介したスクリーンキャプチャの写真が掲載されているのがこのリンクになります。こちらでは写真を転載しておきます。

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f:id:blackchinainfo:20170712002403j:plain

  • 【美德专家称刘晓波到国外也没有更好的办法了】

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2031

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  • 【刘晓波继续营养支持等治疗】

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2034

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7月9日の病状報告

  • 【刘晓波病情通报】(劉暁波病状通報)

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2040

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7月10日の病状報告

  • 【刘晓波病情通报】(劉暁波病状通報)

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2049

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7月11日の病状報告

  • 【刘晓波病情通报】(劉暁波病状通報)

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2060

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患者は現在も、積極的に救命治療中。腹腔への感染、腹膜炎、感染性のショック、器官機能不全あり。既に昨日、持続的腎代替療法(CRRT)を始め、今日は抗感染治療と器官機能支持治療を強化

7月12日午前の病状報告

  • (2017-7-12上午)刘晓波病情通报

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2065

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患者は現在も積極的に救命治療中、肝機能は更に悪化し、持続的腎代替療法(CRRT)のもとで、総ビリルビンは114μmol/Lまで上昇、血漿輸血後の血液凝固時間(PT)は29.2秒、依然として感染性のショック及び器官機能の衰えが見られる。

今日の病状報告は「午前」と加えられているのが気になります。病状悪化が進んでいるたため、とりあえず午前までの現状報告…という意味かも知れません。

私は医学の知識は全くありませんので、ググって調べた内容の受け売りですけど、ビリルビンは「黄疸により黄色く変色が起こる原因物質」(ウィキペディア)であり、

▲こちらを見ると、

黄疸の程度
潜在的黄疸:17.2-34.5 μmol/l
軽度黄疸:34.5-172.4 μmol/l
中程度黄疸:172.4-344.8 μmol/l
高度黄疸344.8 μmol/l

 とあります。劉暁波氏の本日午前の総ビリルビンの値は114μmol/Lなので、軽度黄疸…ということになるように思われます。

「血液凝固時間」(PT)について調べてみると、

▲こちらのページがみつかりました。

血液が凝固するまでの時間が、10~13秒なら正常値です。

とありますが、劉暁波氏のPTは29.2秒ですから、正常値の2倍以上~3倍近くとなります。

つまり肝機能が低下したことで、ビリルビンが処理されず増加、血液凝固時間も通常の3倍近くまでになっている…ということと思われます。

7月12日午後の病状報告

  • (2017-7-12下午)刘晓波病情通报

http://www.cmu1h.com/default/content/index/i/2075

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患者の病状は更に重くなり、腎機能が衰え、亜急性肝不全(Child-Paugh分類でC級)、呼吸機能不全、自発性腹膜炎、感染性ショック、不全腸梗塞、弥漫性血管内凝結が見られる。

▲こちらにChild-Paugh分類の計算法がありました。C級だから、症状が重いクラスになるようです。

3日近く、積極的に抗感染治療,持続血液浄化治療、腹腔引流、胃腸減圧、鎮痛およびその他の器官支持治療を行ったが、患者の肝機能は持続性の悪化、弥漫性血管内凝結を起こしている。

患者の呼吸機能も衰え、酸素を与えても、呼吸機能の改善は見られない。気管に生命維持装置のパイプを挿入する必要があるため、患者の家族に気管挿管の必要性を説明、家族は了解後、気管挿管を拒絶。
患者は危篤状態にあり、病院は全力で救命治療にあたっており、家族は状況を理解した上でサインを行った。

続報見つけ次第、追記します。

【速報】劉暁波氏、死去か?

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▲今日は、劉暁波氏が入院している病院の「病状報告」が全く出てこないので、心配しておりましたが、先程、劉暁波氏の死去を伝えるツイートをみつけましたので、引用で要訳ツイートを出しました。

 関連情報の収集にあたります。

※本記事は随時更新です。

胡佳さんのツイート

 ▲こちらが上記要訳ツイートの元になっている胡佳さんのツイート。日本の友人からの情報となっています。21時47分のツイートですから、中国時間だと20時47分。それから1時間前ということは現地時間で19時47分あたりの情報となります。

  •  パトカーに警護された「瀋陽殯儀」と書かれたクルマがどこに行ったのかはわからない。
  • 23階の病牢房区域の窓の外の鉄柵は既に撤去された。
  • 見たところ、病院は最初から何もなかったかのように回復させるつもりなのだろう。
  • 瀋陽の各高速道路ではパトカーが多い
  • 劉暁波氏の家族からの情報はなく、公式のニュース、もない。

共同通信の報道

 ▲こちらは「瀋陽共同」とあるので、共同通信の瀋陽支局の方からの情報でしょうか。もしかしたら、胡佳さんの情報のソースになっている「日本朋友」とは、現地に張り込んでいた日本人記者からの情報かも知れません。

続報あれば、こちらに追加します。

劉暁波氏の海葬について

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日本の報道を読むと、劉氏の墓が民主化運動の「聖地」となるのを恐れて中国共産党が海葬(海上での散骨)を親族に要求している…との内容が見られる

確かにそれは中国共産党にとって回避したいことであろうけど、よくよく考えてみると、かつての国家指導者である劉少奇、周恩来、鄧小平も、死後に海葬されている。

そこで、今回の「海葬」がどのような意義を持つのかを、歴史的に考察してみたい。

【目次】

劉少奇の場合

劉少奇は、毛沢東が大躍進政策で失敗した後に国家主席となった人物で、毛沢東に敵視され、文化大革命で迫害を受け、中共から除名させられ、失脚後に自宅で監禁状態となり、その後に河南省で倉庫部屋に幽閉されている。

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1969年10月17日、河南省開封市に移送。寝台にしばりつけられて身動きができぬまま、暖房もないコンクリートむき出しの倉庫部屋に幽閉された。

受け持った地元の医師が求めた高度な治療に対し、上部機関は「ありふれた肺炎治療薬」のみを投与するよう指示した。

限られた治療の中で病状は悪化し、11月12日に没した。白布で全身を包まれた遺体は、開封の火葬場にて「劇症伝染病患者」という扱いで、死の約2日後の深夜に火葬に付された。

遺骨は火葬場の納骨堂に保管され、その保管証には死亡者氏名「劉衛黄」(この名前は劉少奇の幼名だったという)と記されていた。

…なにやら、劉暁波氏と扱いが似ているではないか。

鄧小平の復権後、1980年に除名処分が取り消しとなり、名誉回復され、同年5月に追悼大会が開かれた。

追悼大会後、遺言(1967年4月、夫人の王光美が批判大会に連行される前日に家族に伝えた)に従い、王光美らによって遺骨は中国海軍の艦艇から海に散骨された。

遺言の詳細がどのようなものだったのかは不明。中国語のネット情報を見ると、「要把骨灰撒到祖国的大海里」(骨灰を祖国の大海へ撒いてくれ)とあるだけで、細かい理由の説明はない。ただ口頭で述べたものだろうか。

文化大革命で激しい迫害を受けた劉少奇としては、死後に墓を作れば破壊されると思ったのではないか。

ちなみに、1967年に劉少奇が亡くなり、1980年に散骨されるまでの間、遺骨はどうなっていたのか調べてみると…

河南省委書記であった趙文甫が秘密裏に劉少奇の遺骨を取りに行かせ、自分の執務室の金庫に隠し続けた…とある。

1980年に劉少奇の追悼式を行うために遺骨が必要となり、中共中央組織部の提出した遺骨の北京送付に関する文書に中共中央書記処が批准…とあるので、中共中央は遺骨の存在を知っていた…たぶん劉少奇の遺骨が河南省委書記の金庫に隠されていたのは、そもそも中共中央からの指示があったのではないか。

…ということは、劉少奇の死後、13年間に渡って、遺骨は親族の手元になく、妻の王光美は「再会」してすぐに、遺骨を海葬せねばならなかったようだ。

汪兆銘の場合

ここで少し余談しておきたい。汪兆銘は中華民国の政治家。複雑な生涯を過ごしたので説明が難しいが、簡潔にいえば、孫文の後継者だったはずが、蒋介石の台頭で亡命したり、引退したりで、失脚したりで、最後は日本の支援を受けて南京国民政府の主席代理となるが、かつて銃撃を受けた際の傷が痛み始め、下半身不随に。来日して治療を受けたが、名古屋の病院で亡くなった…という人である。

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南京郊外の梅花山に埋葬されたが、墓を暴かれる恐れから、棺はコンクリートで覆いがされた。

終戦後の民国35年(1946年)1月15日、国民党第七四軍は、墓のコンクリートの外壁を爆破、汪の棺を取り出した。

遺体はまもなく火葬場で灰にされた後、野原に捨てられたという。「漢奸」の墓を残すわけにはいかない、との考えからと見られる。

日本と通じた「漢奸」であることから、このような仕打ちを受けたのだろうが、別の面で見れば、孫文の後継者であるはずだった汪兆銘の存在を完全に亡きものとして(既に亡くなっているのだが)、蒋介石の正統性(「正当」じゃなくて「正統」)を確保するために、このような破壊行為が行われたものと思われる。

このように、中国の政治闘争は相手が亡くなっても終わらない。墓を爆破し、遺骨を野原にばら撒き、敵がこの世に存在していた痕跡を完全に消去し、支持者の拠り所を奪い尽くしてしまうのだ。

周恩来の場合

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1976年1月8日、周恩来は死去した。彼の死後、文革によって苦しめられていた民衆が周恩来を追悼する行動を起こし、これを当局が鎮圧するという第一次天安門事件が起こった。

また、その遺骸は本人の希望により火葬され、遺骨は飛行機で中国の大地に散布された。これらは生前に妻の鄧穎超と互いに約束していたことであった。四人組によって遺骸が辱められることを恐れたためと言う。

周恩来の場合、海葬ではないが空中からの散骨である。

では、一体どこに散布されたのか…。

▲こちらを見ると、周恩来の遺骨は4ヶ所に分けて散布されたとある。以下、要訳してみる。

  1. 北京上空…首都の人民と心を共にするため。ちなみに日本留学中の1918年の夏に帰国し、北京で父を過ごした思い出があるとも言われる。
  2. 密雲ダム…中華人民共和国建国以前の北京は水が慢性的に不足する都市であったため、周恩来が陣頭指揮にあたって、20万の人員を投入し、5万人を転居させ、43億立方メートルの貯水を可能とした。
  3. 天津…1913年に南海中学校に入学し、その後5年間学び、五四運動に参加して投獄されたのも天津。1928年に党の問題解決のため商人に化けて天津入りし、警察に捕まったけれど、天津にいた伯父に頼んで保釈してもらった…というわけで、天津も周恩来にとって思い出深かったらしい。
  4. 山東省浜州…黄河が海に接するところに遺骨を散布。黄河は中華民族の母なる河であり、ここで撒かれた遺骨は海に流されて台湾海峡へとたどり着く…つまり「祖国統一」祈願の意味もあるらしい。

鄧小平の場合

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鄧小平は香港返還を見ることなく、パーキンソン病に肺の感染の併発で呼吸不全に陥り、1997年2月19日21時8分に亡くなった。

唯物主義にのっとった遺言により、角膜などを移植に寄付した。本人は自身の遺体の献体を望んだが、これは鄧楠の希望で実施されなかった。

同年3月2日11時25分、遺灰は親族によって中華人民共和国の領海に撒かれた。

鄧小平がなぜ散骨を望んだのか…それについては特に記録が見つからない。1989年に公職から引退する際に、「死後の葬儀は簡単にするように」と中共中央の同志に言いのこしていたらしい。

ただ、彼自身も度々失脚を繰り返しながらも生き延びて、その間に、文革を体験し、劉少奇の顛末や、周恩来の散骨を見ているので、やはり周恩来と同じような考えを持っていたのではないだろうか。

毛沢東の場合

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毛沢東の遺体は防腐処理され、天安門広場に安置されている。しかし、生前に海葬を希望していたというエピソードが残されている。

▲こちらに、

毛泽东早在1956年4月27日中央工作会议会间休息时,在秘书递来的倡议实行火葬的折子上签了字。1958年毛泽东提出自己死后骨灰撒向大海喂鱼,因为他活着时吃了很多鱼。

 …とある。1956年4月27日に秘書が持ってきた火葬実行の書類にサインをした(彼自身の火葬らしい)。1958年に、今までたくさん魚を食べてきたから、死んだら遺骨は海に撒いて魚に食わせろ…と語ったらしい。彼らしいエピソードである。

そして、劉暁波氏

劉霞さんが遺体の冷凍保存を望んでいるとか、遺骨の海葬を拒否していると伝えられていたが、結局は火葬後すぐに海葬してしまった。

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告別式と火葬の開始時間が朝6時半と早かったので、何か訳ありか…とは思っていたものの、たぶん瀋陽で火葬にした後、すぐに大連に運んで海葬にする段取りで、早朝から始めたのではないか。

日本の報道では、劉暁波氏の墓ができれば、そこが民主化運動の「聖地」になるので、海葬を要求しているのだ…と説明されていたが、これまで長々と説明したように、近現代の中国史から考えると、汪兆銘は死後に墓を爆破され、遺体を引きずり出して火葬にした上で遺骨を野原に撒かれた。

その後の劉少奇も、周恩来も、鄧小平も、墓を作らず散骨を望んだわけで、国家指導者であったとしても、中国では安らかな死後は保証されないし、期待できないものなのだ。

もし、劉暁波氏の墓が作られたとしても、それが中国国内でも、海外であったとしても、墓が破壊されたり、遺骨が強奪される可能性はある。墓を作らず遺骨を保管するとなれば、劉少奇のように省委書記の執務室の金庫でもない限り、墓を作らせまいとする人物や勢力に強奪される可能性がある。

出来ることなら、遺骨を持って劉霞さんが亡命し、しばらくして、中共の一党独裁が終わった後に、中国に戻って墓を作れば良いのではないか…と私は思っていたけれど、それがいつのことになるかはわからない。そもそも、彼女が今後どうなるのかもわからない。

そのような状況を考えると、劉霞さんは海葬に同意するしかなかったのではないだろうか。

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ただ、逆に中国共産党の立場から、先に述べた海葬の前例を考えると、劉暁波氏の「影響力」を、国家指導者であった劉少奇、周恩来、鄧小平にも並ぶものとして認めているともとれる。中国で他に、政治指導者以外の私人が、公的に海葬される事例を私は知らない。

そこから考えると、「聖地」を作らせまいとする意図ではあったが、結果的に中国共産党は劉暁波氏の政治的地位を、国家指導者並に高めてしまったのではないか…とも思えるのである。

天安門事件から「08憲章」へ 〔中国民主化のための闘いと希望〕

天安門事件から「08憲章」へ 〔中国民主化のための闘いと希望〕

  • 作者:劉暁波,劉燕子,序・子安宣邦,横澤泰夫,及川淳子,蒋海波
  • 出版社/メーカー:藤原書店
  • 発売日: 2009/12/14
  • メディア:単行本
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蒙牛の緑豆アイス

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はてなブログに…

…というお題が出ていました。

そこですかさず思いついたのは、中国で販売されている「蒙牛(モンニュー)の緑豆アイス」です。

蒙牛の緑豆アイスとは?

これは中国で有名な棒アイスなのですが、「緑豆」(りょくず)とは、小さい緑色の豆で、中国では春雨の原料になっていたりします。

簡単に言うと、緑豆で作ったお汁粉を冷やしてアイスにした…みたいなものです。

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▲こういうパッケージになってます。場所にもよるけど、価格は1元~3元ぐらいかな。

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▲袋から取り出すと、こんな感じ。

中国人の友達がやたらと勧めるので、私も一度食べてハマってしまいました。

中国の友人は、「合成の甘味料じゃなくて、自然な甘さだから人気なんだよ」…と言ってました(事実関係は未確認です)。確かに、甘みがベタベタしてなくて、サッパリした爽やかな食感です。

高級版も

私は普通のものが好きですけど、高級版もあります。練乳だ!アズキだ!とがんばってますけど、それぞれの味に融合感がない。無理に合わせた印象が強いです。

でも、「中国でもこのレベルの商品が作れるのか」という驚きがあります。安全性さえちゃんと確保したら、普通のも高級版も、たぶん日本で販売すれば人気が出そう。井村屋か赤城乳業あたりが出してくれないかなぁ…と思うのですが、日本では中国食品に対する警戒心が強いので、残念ながら実現は難しそうですね。

LCC時代のスーツケース選び

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長らくバックパックでの旅をしてきましたが、最近は仕事での旅も増えてきて、そうなると問題になってくるのが「カバン」です。

スーツケースは、何度か使いましたけど、プロテックスのように頑丈なものでなければ、どれも数回使うと取っ手やキャリーバー(3段階ぐらいで伸縮するアレです)、キャスター(車輪)などが壊れてしまいました。旅先でキャスターが壊れたスーツケースほど忌まわしいものはありません。

▲ちなみに「プロテックス」とはこんなもの。頑丈すぎて、普通に使っていれば壊れることはほぼ皆無。但し、重くて大きいので、LCCを利用するような気軽な旅には不向きです。 

なので、私はスーツケースというものには好感を持っていないものの、スーツを着てバックパックというのも困ったものです。夏のバックパックは暑苦しく、肩に重みがズシッと来るし、背中の通気性が悪くなりますので。

それと、バックパックだと、出張先で荷物を預けている間に、簡単に開けられて、中身を盗まれてしまいます。

そこで、スーツケースの必要が出てきたわけですが、いざ購入のために選定を始めると、これがなかなか大変なことがわかりました。

* * * * *

世の中には同様のことについてお悩みの人も多そうなので、参考まで私のスーツケース選びにおける悩みの数々を、こちらに記録して置こうと思います。

【目次】

1:ファスナー式は簡単に盗まれる

当初、頑丈で安価なスーツケースを探していたので、「無印良品のスーツケースが良い」と知り(ググって下さい。そういう情報はたくさん出てきます)、すっかり購入する気になっていました。

 ▲ところが、この動画を見て、ファスナー式の購入は大変不安になってしまいました。

中国のホテルに宿泊した際などには、勿論カバンには鍵をかけ、持ち去られないようにワイヤーで家具などに固定していますが、ファスナー式のスーツケースが、ボールペン1本でこんなに簡単に開けられてしまうとは…。

▲無印良品のスーツケースはアルミのものを除くと、全てファスナー式になります。

だから、フレーム式のものでなければいけない…と考えるようになりました。

2:重さと大きさの問題

スーツケースが壊れやすい原因の1つとして、飛行機で預け荷物にした際に、乱暴に扱われるから…というのがあります。

飛行機でなくても、中国でタクシーを乗る際、運転手が気を使ってくれて、トランクルームにカバンを入れようとして不注意に扱い、取っ手がもげたり(泣)、キャリーバーが壊れたり(大泣)することもあります。

だから、スーツケースは他人に触らせない、自分で持ち運びするのを基本と考えるべきで、そうすると機内持ち込みサイズがベスト…ということになります。

それと、荷物が軽くなれば、スーツケースの取っ手や可動部分への負荷も小さくなるので、壊れる可能性も低くなるわけです。スーツケースのサイズは色々あれども、取っ手や可動部分などの耐久度がそれほど大きく変化するとは思えませんので。

そうすると、スーツケースは機内持ち込みサイズ以下で、中の荷物が少量・軽量になるほど、破損のリスクは避けられる…ということになります。

これで…

  • ファスナー式はNG。フレーム式が前提
  • 機内持ち込みサイズ以下

…という条件が見えてきました。

▲ファスナー式とフレーム式の違いについては、こちらのサイトで分かりやすく説明されています。

3:2つの「機内持ち込みサイズ」と「コインロッカーサイズ」

機内持ち込みサイズは大きく分けて2つあり、

  • 座席数100席以上の機内持ち込みサイズ
    (三辺の和が115cm以内
  • 座席数100席未満の機内持ち込みサイズ
    (三辺の和が100cm以内

…となります。航空会社によっても微妙に違うようですが

▲プロテカの公式サイトの説明がわかりやすいです。

国内線の100席未満の機体に乗る人なら、100cm以内で収まるスーツケースを確保しておく必要があります。

サイズについてはもう1つ押さえておきたいポイントがありまして、標準サイズのコインロッカーに入るかどうかが快適な旅を実現するか否かの重要な分かれ目になります。

旅先でどうしてもスーツケースを預けておきたいけど、コインロッカーがない。標準サイズのコインロッカーは空いているけど、そこには自分のスーツケースが入らない、大きなサイズのコインロッカーの空きがない、もしくはそもそも設置されていない、人が管理している「手荷物一時預かり」に預けるしかない(不安)…みたいな状況を今まで何度も体験してきました。

コインロッカーのサイズは各社微妙に違うようですけど

▲購入前にこういうサイトを参考にして、コインロッカーに収まりそうなサイズの確認しておくのがベストです。

私の場合、バックパッカーとして長らくやってきたので、荷物を最小限に抑えるのはそれほど苦ではありません。

ただ、機内持ち込みサイズ&標準サイズのコインロッカーにも入る小さなスーツケースで、フレーム式で…となるとかなり選択肢は限られてしまいます。

私の周囲のリアルの店舗では見つけられませんでしたので、ネットで探すことにしました。

4:日乃本錠前のキャスター

スーツケースの部品で壊れやすいのはキャスター(車輪)で、これが旅行中に壊れると致命的なダメージになります。

キャリーバーが壊れたら取っ手を持って引けばいい。取っ手が壊れたら別の箇所を持てばいい。でも、キャスターが壊れたらスーツケースを転がすのは不可能。持ち上げて運ぶしかありません。

前述の「無印良品のスーツケース」は、旧型と新型があり、旧型が頑丈さで名を馳せ、有名になったわけですが、ネットでググってみると、「日乃本錠前」のキャスターを採用というのが非常に高評価だったようです。

▲こちら、日乃本錠前さんの公式サイトですが、こちらのキャスターには「HINOMOTO Japan」と文字が入っているのですね。

そこで、上掲の選定条件に加えて、「日乃本錠前」のキャスターを採用している製品を探すことになりました。

5:PC7000-MINI

色々悩んだ結果(この結論まで3日間ぐらい費やしました)…

  • フレーム式
  • 国際線機内持ち込みサイズ(三辺の和が115cm以内)で小さいコインロッカーにも入る
  • 日乃本錠前のキャスターを採用

…という条件になりましたが、これらに適合するスーツケースは多くありません。

やっと見つけたのが「グリフィンランド」というブランドのPC7000シリーズでした。

▲商品の解説は楽天の方が詳しいです。

PC7000は全部で7サイズありますけど、アマゾンではキャスターについての解説がMINI(最小のもの)ではありませんでした。MINIだけ仕様違いでキャスターは日乃本錠前じゃないかも…と心配しましたが、

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▲購入してみると、ちゃんと「HINOMOTO Japan」でした!

こちらの商品、現在は楽天の方で安く買えるようになっています。

まだ持ち出して使っていないのですが、とりあえず現物を細かく確認した感想を述べさせていただくと…

PC7000-MINIの良いところ

  • 52×34.5×20cm=合計106.5cm
  • 高級感はないが、安っぽさはそれほどない。
  • 容量25リットルだけど、実際に見ると大きい。数日間の旅行や、あまり大荷物を持たなくても良いタイプの旅行なら、これで十分。
  • ポリカーボン」なる素材がどんなものかは不明ですが、かなり頑丈そうです。
  • 2つのロックも蝶番もしっかりしている。
  • 大きめのコーナープロテクトもしっかりしており、衝撃からスーツケースを守ってくれそう
  • キャスターの動きもスムーズ。
  • とにかく安い(とは言え1万円近いのですが)。

安物ながら、基本をしっかり押さえたスーツケースに思いました。

PC7000-MINIの良くないところ

  • キャリーバーを伸ばす時に、左右の伸び方が均一ではない。一旦全部伸ばして、それから戻して高さ調整をするようにしないとダメ。
    ▲こちら販売元に確認したところ、こういう「仕様」だそうです。
  • キャスターを4輪接地させて動かす場合には問題ないが、キャリーバーを伸ばした状態でスーツケースを斜めに傾けて2輪で動かそうとすると、2つのキャスターの向きが上手く合わずに「ピタッ」と止まって動かせなくなる。
    ▲少々向きを変えたりしてやると、「スイッ」と動き出すようになります。これも「仕様」だそうです。
  • PC7000シリーズは、他のサイズだと表面加工がエンボスのものがあるけど、MINIは光沢しかない(本当はエンボスが欲しかった)。

有名ブランドのスーツケースだと、3年保証になってたり、修理対応もしっかりしているようですが、とにかく高い。修理費も高い。なので、ポイントを押さえている優れた廉価品を使って、壊れたら修理せずに新規購入…というのがベストじゃないかと思いました。

PC7000-SSを選ばなかった理由

私の場合、国内線に乗ることはほぼなく、国際線の利用が多いため、三辺の和115cm以内という条件で考えれば、PC7000-SS(計114.5cm)でも良かったんですけど、

  • 小さいコインロッカーに入らない。
    ▲上掲の最小のコインロッカーのサイズより大きい
  • 航空会社にもよりますが、LCCだと機内持ち込みの荷物と手回り品で合計10kgという制限があったりするので、機内持ち込みのギリギリ最大サイズ(三辺の和が115cm)のスーツケースを選んでしまうと、何かと詰め込んで、すぐに10kgオーバーになりそう。

だったら、無理に制限ギリギリの最大サイズを狙う必要もないか…と思ったわけです。

技術の進歩で、荷物が少なく軽くなった

昔だと、重い14インチのノートPC(光学ドライブもついていたりする…しかもACアダプタが大きかった)を旅行に持っていったりしてましたが、今はタブレット1枚とか、スマホしか持っていかないことも多く、本もアマゾンキンドルしか持っていきませんから、持ち物が大幅にコンパクトになりました。

服は速乾性で洗濯すればすぐ乾くので着替えが少なくて済むし、ブリーフは紙製の使い捨て。目覚まし時計はスマホがあるから必要ないし、カメラもスマホで済ますことが多いです。

昔は辞書を持って旅に出ましたが、最近はスマホで調べられるので、電子辞書も持ち歩かなくなりました。ウォークマンも要らなくなったし、分厚い旅行ガイドブックも不要になりました。

そうやって、技術の進歩で必要な荷物がどんどん少なくなったので、短期間の旅行なら、容量25リットルのスーツケース+手回り品を入れる容量10リットル程度のバッグでも十分なのですね。

とりあえずしばらくは、この25リットルの小型スーツケースを使いこんで、短期間の旅で必要なものが、コンパクトに収まる方法を探ってみようと思います。

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