日本のテレビは世界で2番目に面白くない。衛生放送は毎日、中国のドラマを垂れ流している。討論番組は米国批判で、中国配慮。地上波では芸人が何かを食っているか、互いに虐め合う。中央アジアやモンゴルへ行けば、普通に60チャンネルはあり、インドとアラブ、欧米とロシアの放送が見られる。一番面白…
— 楊海英(Oghonos Chogtu=Yang Haiying) (@Hongnumongol99) 2025年1月19日
楊海英先生が、Xでこのようなポストをしていたが、長年日本のテレビも、中国のテレビも見てきた私も全く同意である。
ようするに、中国のテレビは世界で1番面白くないわけだが、それでも日本よりは面白いと思える。その理由について書いておきたい。
中国のテレビはジャンルごとの専門チャンネルになっている
私は昔から中国にいる時はCCTV(中国中央電視台)のニュースを見ている。この10年ぐらいはネットでの視聴が簡単になってので、日本にいてもネットでCCTVを見ているわけだが、CCTVはジャンルごとの専門チャンネルになっているのだ。
全部で17chあり、1が総合、2が経済…と続く。私がいつも見ているのは13の新聞(ニュース)だ。
13chは大体1時間を一枠にして、最新ニュースと天気予報を流している。少しづつ新しいニュースに差し替える。だから2,3時間連続で見てると、同じニュースが多いけど、とりあえず朝に1時間見て、夜に1時間みたら、前日から今日まで中国で何が起きていたのかがわかる。
中国のニュースだから、中国礼賛、中国共産党礼賛、習近平礼賛が基本である。そういうところから、中国の今の雰囲気を掴むのもあるし、事件報道、災害報道、天気予報についてはプロパガンダといえど、ある程度の事実は踏まえているわけでまるっきりのフェイクというわけでもない。
だから、面白い…というのではなく、専門チャンネルで「見たいものを見せてくれる」のがいいのだ。
日本だと「いま、日本で何が起きているのか?」をテレビニュースから知ろうとすると、いつでもテレビニュースをやってるわけではないので、ニュース番組の時間を待つか、NHKの定時のニュースを待つしかない。大事件が起きてる時でも、よっぽどの大災害でもない限り、他愛もないバラエティやドラマを延々と流している。知りたい情報にリーチするための効率が悪すぎるのだ。
中国のテレビは世界で1番面白くないけど、どのジャンルの情報を見るか選択権は視聴者にある。ニュースを見たければニュースのチャンネルを見ればいいし、ドラマを見たい人はドラマのチャンネルを見れば良い。中国は日本と違って、ニュースを見たい人にドラマを見せたり、ドラマを見たい人にニュースを見せたりしないのだ。内容は低質でも、「選択の自由」のある方がまだマシ…見たい時に見たいものが見られず、見たくないものを見せられる方が、もっと苦痛なのである。