【中国からロンドンの1万2000キロ結ぶ貨物列車が運行】『「一帯一路」の一環、両国間の直通貨物は初めて』英仏海峡トンネルを通って18日間でロンドンに到着する予定。貨物は衣類などが主だという https://t.co/wrke6VLAHH
— 黒色中国 (@bci_) 2017年1月2日
昨日、注目を浴びたのはこのツイート。私のフォロワーの傾向かも知れませんが、ツイッターには鉄ちゃんが多いのでしょうか?
ただし、鉄道愛好の興味とは別で、この貨物列車に批判的な意見(どうせ上手くいかないw)も少なくありませんでした。
それらの意見の中で幾つか、「どのようなルートを通るのか…」という疑問が見られたので、こちらでご紹介しようと思います。
義烏発、ロンドン行き
▲こちらの中文記事に詳細がありました。浙江省の義烏市から出発してロンドンまで行くとのこと。
以下、要訳すると…
- この中英を結ぶ国際貨物列車の第一便が出発したのは2017年1月1日の0時0分(中国時間)。前日の2016年12月31日午後3時(中国時間)に短い式典が行われた。
- 便名はX8024 / X8065次
- 出発したのは義烏西駅
- 連結されていた貨物車は全34両で、中英定期便専用の40フィートコンテナ車。
- 積載されていた貨物は、日用品、服装、布地、バッグなど。
- 新疆の阿拉山口から中国を出て、カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、ベルギー、フランス、などの国々を通り、ドーバー海峡トンネルをくぐって、ロンドンのBarking駅に到着する。
- 全行程12000km、所要時間18日間。
http://n.cztv.com/news/12368512.html
▲こちらのニュースでは、この国際貨物列車の写真と動画も掲載されています(写真は上記URLの動画にある浙江衛視のニュース映像より)。
▲こちらには路線図も掲載されています。路線図に見える「華沙」は「ワルシャワ」のことです。
ツイッターで寄せられた意見では、中英間の路線の治安は大丈夫なのか…という心配が見られましたが、新疆からカザフスタンに抜けてロシアに入り、ベラルーシ経由で欧州入りするので、テロが心配される中央アジア(カザフスタンは通過するものの)や中東などは通過しません。
英国は欧州最大の輸出目的国
最初に紹介したニュースの最後の方に書いてありましたけど、要訳すると…
- 義烏税関の統計によると、義烏にとって英国は欧州最大の輸出目的国である。
- 2016年の前11ヶ月、義烏市から英国への輸出は40.2億元(現在のレートで約681億円)。
- 中英国際貨物列車は、海運に比べて30日間ほど所要期間を短縮でき、輸送費用は航空便の5分の1となる。
ツイッターではこのニュースについて、辛口で悲観的、懐疑的な意見が多かったですが、中国の報道を細かく読むと、それなりにメリットがありそうですね。