香港の東網電視のニュースに、今回の土砂崩れの現場から避難してきたという労働者へのインタビューを見つけましたが、その中に興味深い証言がありましたので、こちらに掲載しておきます。
▲こちらの動画の1分47秒目からスタートします。
土砂崩れの事故現場から逃げてきた労働者の証言
▲「逃出鬼門関」(地獄の門から逃げ出した…つまり九死に一生を得たとか、そういう意味でいいと思います)の「員工」(工員、労働者)によると
▲「山の付近には、地下鉄のトンネル工事があり」
※この部分、ナレーション
▲「大量の土が山に積まれていた」
※この部分、ナレーション
▲「トンネルを掘ると」
※ここから労働者の証言
▲「トンネルにはまだたくさんの土があるだろ」
▲「大量の土を毎日夜に運び上げるんだ」
▲「十数階ぐらいの高さに」
▲「大体、50メートルぐらいの高さだよ」
深セン地下鉄は、国家重要プロジェクトとして1999年に着工。現在に至るまで営業総キロは178キロメートルが整備されています。
私も深センには度々行きますので、行く度に大きく発展する地下鉄網を見て、「ところでトンネルを掘った土砂はどこへ行ったのやら…」と思っておりましたが、上掲の労働者の証言が本当だとしたら、「国家重要プロジェクト」の地下鉄の工事現場の残土が違法な処理をされた結果、今回の土砂崩れを引き起こした…ということになります。これが本当なら、深セン政府のみならず、中央政府の責任も追求されるべきことでしょう。
ただし、この「労働者」が工業園の勤務であれば、残土廃棄の事情をどれだけ正確に知っているのか、今回の証言が真実なのか伝聞による噂に過ぎないのか…という疑問が残ります。今後の報道を注視したいと思います。