今週のお題「花粉」
▲はてなブログさんから、こういうお題を頂きましたが、ちょうど私も花粉症について書こうと思っていたところなのでした(^^)
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実は、私は子供の頃からスギ花粉症に苦しめられているのですが、花粉症ってホント困りますよね。長いと2月半ばぐらいから、4月半ばあたりまで、2ヶ月近く、普通の生活ができなくなりますので。
外出時に花粉を如何に防ぐか……それは結局のところ、マスクをするとか、ゴーグルをするとか、髪に花粉がつかないように帽子をかぶるとか、付着した花粉を落としやすい素材の服がいいとか、そういう話になります。誰もがこれで苦労する。
でも、花粉症対策をする上で大切なのは「室内で如何に防ぐか」だと思うのですね。現代人は屋外作業や営業みたいな外回りの仕事についている人でもない限り、大半の時間は自宅やオフィスなどの「室内」にいるわけですから。
私は長年花粉に苦しめられることで、独自のノウハウを蓄積しておりますので、それを今回、こちらでご紹介してみようと思います。
【目次】
基本的な考え方
花粉が家の中に入ってきて、それがずっと室内に滞留する。床や机、テーブルなどの上に残って、室内を動き回ったりする時に、空気の動きで舞い上がって吸い込んでしまう…そういうのが、室内での花粉症だと思うのですね。
そこで、
- 帰宅時に花粉を落とす。
- 室外から侵入する花粉を防ぐ。
- 室内に侵入した花粉を除去する。
- 室内で花粉が舞い上がらないようにする。
- ノドとお肌の保護。
という風に、私は5段階の対策を考えました。
帰宅時に花粉を落とす
これは、花粉症患者なら、大体の人がちゃんとやってると思うのですね。だから、あまり説明の必要がないと思いますけど、私の場合は、花粉の時期に外出する際は、必ず帽子をかぶって、花粉がつきにくく・落としやすい服を着るようにしています。
大体は、ポリエステル地のフィールドジャケットとかですね。
ウールのコートだと、花粉が大量に付くし落としにくいです。
問題なのは、同居している人が花粉症じゃない上に、花粉対策に無頓着な場合ですね。
私はなるべく協力してもらって、私と同様にあまり花粉が付かない生地の服を着てもらって、帰宅時にちゃんとはたいてもらうようにしています。室内に入る前にシッカリはたきますが、帰宅直後はいくらはたいても、部屋の中に花粉を持ち込んでしまうので、掃除をシッカリしてください。掃除ノウハウはこの後に解説します。
屋外から侵入する花粉を防ぐ
カーテン
窓を極力開けないのは当然として、昼間でもずっとカーテンを閉じておくことですね。窓枠の隙間からの花粉の侵入はかなりありますので。カーテンで完全に防ぎきれるものではないけど、隙間風が直噴で部屋に素通りの状態を作るよりもマシなので。
目張り
部屋のアチコチをチェックして、隙間風の通り道になっている箇所があれば、目張りします。養生テープだと、剥がしてもアトが残らないので、便利です。
室内に侵入した花粉を除去する
ここが一番重要でして、どれだけがんばっても、花粉は家の中に入ってくるのです。床に落ちた花粉が舞い上がって、それを吸い込んで大変なことになる。だから、侵入した花粉を徹底して除去するのが肝要です。
掃除機よりフロアワイパー
私は掃除機よりも、フロアワイパーを使っています。 掃除機だと、花粉を吸い込む前に、掃除機の動きや気流で、花粉を室内に舞い上げているように思うので。
▲我が家で使っているのはこれかな。 ようするに、クイックルワイパーの柄の部分ですね。
掃除機をかけるのは用意も後片付けも面倒ですが、フロアワイパーだとすぐに使えるので、一日に何度も、数時間起きに、ちょっとでも気になったら床を拭いています。力を込めてググっとふけるので床がキレイになります。
このフロアワイパーに

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▲ウェットシートを巻きつけて使うわけですが、花粉対策で考えた場合、私の経験で言うと、雑巾やおしぼりタオルを巻きつけて使う方が効果あるように思います。布地の方が花粉の吸着力がいいのかな?
▲雑巾は100均でも売ってますけど。参考まで。購入時にチェックが必要なのは、フロアワイパーに適合するサイズか?ということです。
▲こんな感じで、フロアワイパーの本体に押し込んで固定できるようになってて、写真はちょっと雑巾が小さくてギリギリ届いてる感じですけど、これでも十分使えます。
100均に売っているスプレーのボトルに水と少量の食器用洗剤を入れて、これを床に吹き付けてから、雑巾+フロアワイパーでゴシゴシやってます。これは、花粉シーズン以外でも、普段の掃除の時でも便利です。
フロアワイパーを使わずに、直接雑巾を使う方法もあるのですが、それをやるとしゃがみこんで、鼻や目が床に近くなるので、掃除の際に花粉にやられてしまいます(´Д⊂グスン
コツとしては、先に部屋の隅々の床にスプレーで薄めた洗剤を散布して、花粉が舞い上がらないようにしてから、それらを拭き取るようにしてゴシゴシする。私は雑巾を濡らしてからやってますけど、洗剤を散布するから濡らさなくてもいいのかな。そのあたりは、ご自分の判断でお願いします。
この「雑巾+フロアワイパー」を用意しておくと、気になった時にすぐ床をふけるので、便利です。
それと、床以外の、机、テーブル、家具類などの花粉が付着しやすいところも、マメに拭いておくのをオススメします。私は場所に合わせて、濡れ雑巾を使ったり、ウェットティッシュをつかったりしています。
空気清浄機について
空気清浄機は各種ありますけど、花粉症対策には絶対使った方がいいです。
私が使用しているのは、パナソニック製のもので、もうかなり古いボロボロのもので、今は売ってませんから、参考にもならず、写真は出しませんけど。長年、空気清浄機を愛用してきた経験をお伝えすると…
- 空気清浄機はものにもよるとは思いますが、20年ぐらいは平気で使えるので(そもそも壊れる箇所がほぼない)、少々高くても良いものを買った方が良いです。私のは5万近くしたと記憶していますが、十分元が取れてます。
- フィルター交換式の場合、フィルターのコストと、いつまで供給されるかが、非常に気になるところ。フィルターが数ヶ月しか使えないけど5000円近くしたり、安くても供給がすぐ終わってしまったら、空気清浄機本体が20年使えたとしても、フィルターがなくて使えない…ということになります。だから、そのあたりをちゃんと調べて、安くても古い機種には飛びつかず、なるべく新しい機種を買った方が良いと思います。
- 最近は、フィルターレスの空気清浄機もあるそうですが、私は使ったことがないので、これについては何とも言えません。
- 空気清浄機はなるべく自分がいる場所のそばに設置した方が効果高いです。私はいろんな場所に設置して試してみたのですが、花粉の侵入しやすい場所(ドアとか窓の近く)に設置して、入ってくる花粉を吸い取らせようとするよりも、自分の周囲の花粉を吸い取らせた方が「花粉症対策」としては効果が高い(自分の周囲の花粉を除去した方がいい)ようでした。
室内で花粉が舞い上がらないようにする
花粉を外から持ち込まないように気をつけて、花粉が室内に侵入しないように対策をして、花粉を除去する方法を徹底しても、花粉は室内に必ず入ってきます。マメに拭き掃除をすればいいのですが、一日中掃除ばかりしているわけにもいかず、ある程度の花粉が室内にあるのは仕方ない…容認せざるを得ない…ということになりますが、よく考えてみたら、花粉が室内にあっても、それが舞い上がって、鼻やノドや目に入らなければよい。
花粉の季節でも雨の日は、苦しくないじゃないですか。湿度が高いと花粉が飛散できないからだと思いますけど。
そこで考えたのは室内の湿度を上げること…部屋の中を湿っぽくして、花粉が舞い上がらないようにすることです。
そこで用意するのは3つ。
- 加湿器(安いのでOKですが要注意)
- スプレーボトル(100均で売っているのでOK)
- 湿度計(100均で売っているのでOK)
以下、説明します。
加湿器
▲私が愛用しているのはこれ。微妙な大きさですけど、迷ったらこれを買って下さい。価格がたまに変動して7000円程度ですけど、安い加湿器は小さくて使い物になりません。ヴィックスのスチーム式加湿器だと、8畳ぐらいの部屋だったら十分カバーします。
ヴィックスの加湿器はちょっと変わってて、水の中に塩を入れて、電極棒で反応させて、加熱する…というタイプ。最初は半信半疑で「こんなのでどうして加湿できるの?」と思うのですが、ちゃんと蒸気が出ます。塩の量で蒸気を調節できます。
私は加湿器を今まで3台使ってきましたけど、超音波式だとアチコチにカルキのアトがついて厄介です。電熱で蒸気を出すタイプも使ったことがありますけど、構造がヴィックスに比べると複雑で、その割にタンクが小さくて、丸一日使おうとしたら5回ぐらい水をいれてやる必要があります。
その点、ヴィックスはほぼメンテフリーで水も大量に入ります。塩は毎回入れる必要はありません。どうやら、水は蒸発しても、塩はタンク内に残ってる?みたいな。たまに、蒸気の出が悪くなるので、その時は塩を足してやってください。
スプレーボトルと湿度計
スプレーボトルも湿度計もダイソーで売ってる安物で構いませんのでご用意ください。
湿度計を室内のよく見えるところに設置して、花粉期間中には値をよく見ておいて下さい。私の部屋の場合だと、湿度70%以上だと花粉は舞い上がりません。70を少しでも割り込み始めると、花粉が舞い上がっているようです。花粉は小さくて軽い分、湿度の影響を受けやすいのかと思います。
こういうのは湿度計の個体差や住環境の差もあると思うので、自分で適切な値を探ってみて下さい。
乾燥注意報が発令されたりすると、湿度計の値がいきなり落ちます。私が住んでいる地域だと、たまに40%ぐらいまで急激に下がったりします。
家に帰ってきて、加湿器を付けたばかりだったり、乾燥して急激に室内湿度が下がった時などに、スプレーボトルで床に水を撒きます。ボトルは前述の洗剤入りのものと区別するために、形を変えるか、すぐわかるように表に中身を書いて置いた方が良いでしょう(「水」「洗剤」みたいな)。
我が家はフロアリングなので特に問題ないのだけど畳の間とかだったらちょっとイヤかな。まぁ、その辺はご自分で判断してください。
昔、北京に留学していた時、乾燥が酷くて、あちらは湿度40%が普通だったりするので、寝てる間に皮膚がガサガサになって大変でした。そういう時は、コップ1杯ぐらいの水を床にぶちまけておけば、かなり改善する…というのが、当時の留学生の間で広まっているコツだったので、それを真似していたのですが、スプレーボトルで水を撒いて、室内湿度を調整するのは、その時に学んだ手法ですね。
スプレー後に、湿度計を見ていると、面白いほど湿度が上がります。
湿度を上げすぎても効果がないので、私の場合80%以上になったら、加湿器を止めて調整します。
湿度が70%以上でも花粉症の症状が止まらない場合は、服や髪の毛、机やテーブルなど、他の場所に花粉が付着している可能性が高いので、拭き掃除などの処置をしてください。
それでもダメな場合
これだけやっても、花粉症の症状が止まらない場合は、すでにかなり吸い込んでしまっている可能性が高いので、そういう時は私の場合、お風呂場に逃げ込みますね。シャワーを浴びたり、お風呂に入ったりしている時には花粉をそれ以上吸い込むことはありえないので。
ただ、床掃除と湿度管理を徹底することで、かなり防げているので、よっぽど外出でもしてタップリと花粉を吸い込んでいたりしない限り、お風呂に逃げ込むような非常事態はほとんどなくなってしまいました。
ノドとお肌のケア
花粉症はどれだけ対策を講じても、ゆっくりと全身を蝕んでいくものなので、身体のケアが大切ですね。4月に花粉が終わるまでの間、外出を最小限に押さえて、どうしても外出が必要な時は曇りか雨の日を選んで、体力を温存して、健康状態を保つのが肝要です。
まず、ノドですけど、花粉症シーズンに入ると、どれだけ気をつけても、ノドが少しづつ傷んできます。私の場合だと、シーズン後半には荒れすぎて出血するぐらいです。だから、のど飴とかを舐めて粘膜を保護した方がいいですね。
▲私の場合だと、枇杷膏(ビバガオ)を使っています。ビワの葉エキス、ハチミツ、ハッカなどが入ってて、身体を内側から温めて、傷んだノド・鼻を優しく守ってくれます。中国だとどちらとも安く買えるのですけどね…。
それと、部屋の加湿をやり始めるとわかるのですが、冬場の室内って恐ろしいほど乾燥してます。いくら加湿器を使って、スプレーで水を撒きまくっても、湿度が上がるのは一瞬のことで、乾燥がきつくなりすぎると、床がベチャベチャになるぐらい水を撒いても、すぐ乾燥します。ジョウロで水を撒きたくなるぐらいです。
ということは、人間の身体も乾燥しているはずだし、花粉症で鼻をかみまくって鼻水がたくさん出て、ノドの粘膜も乾燥して傷んでますから、水分補給をシツコイぐらいやってください。ノドが乾いたから飲むのではなくて、意識的にグイグイ飲む。冷たいものではなくて、白湯かお茶がいいです。
▲それと、アロエクリーム。これはケチケチして安物を買わずに、アロインス一択です。花粉症をやっていると、やたらと鼻をかむし、顔を洗いまくることになるので、肌の保湿成分が失われて頬や鼻周りの肌がすぐガサガサになります。
なので、一日3回ぐらいはアロエクリームをべっとりと塗りつけて、保護するようにしています。寝る前なんかにもつけておいた方がいいでしょう。
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ここまでやると、かなり改善しますし、花粉を吸い込む量を劇的に減らせるので、寝る時にかなり楽です。私はこれらのノウハウを実践する前は、夜中にくしゃみがとまらず、ノドと目と鼻を傷めて、全然眠れなかったので。ぜひお試し下さい(^^)